シリーズ10 - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

シリーズ10 [編集]

ランクバトルシリーズ10での特殊ルール。2021年8月1日~11月1日まで行われる。



使用可能ポケモン [編集]

  • ガラル図鑑、ヨロイ島図鑑、カンムリ雪原図鑑に登録できるポケモン。
  • ジュカイン、バシャーモ、ラグラージ、ジュナイパー、ガオガエン、アシレーヌ(進化前含む)。
  • 準伝説、ウルトラビースト。
  • 禁止級伝説。(幻を除く) 以下詳細
  • ダイマックス不可
+  禁止級伝説ポケモン一覧(コスモッグ、コスモウムを除く)

ルール考察 [編集]

禁止級を1匹のみパーティに入れることができる。
ポケモン竜王戦2020と同ルール。
今回はダブルバトルも開催される。禁止級1匹のみのGSルールと考えて差し支えない。

ダイマックス使用不可 [編集]

ダイマックス禁止の環境であるため、ダイマックスで無効に出来る体重依存技・一撃必殺技などの採用率が高くなると予想される。
また、ダイジェットがなくなることでそらをとぶ・とびはねるの実用性も低くなり、ひこう弱点故に採用を避けていたポケモンが出てくる可能性もある。
また、上述の点からまもみが戦術による耐久型も居座りやすくなっているため、その対策も必要。

予想される影響 [編集]

有用性が上がる要素 [編集]

  • ダイマックスによって無効化される技
    • 一撃必殺技
    • 体重を参照する攻撃技
    • ひるみの追加効果
    • 相手を交代させる技及び追加効果
    • みちづれ
    • アンコール・かなしばり・ふういん
    • なかまづくり・スキルスワップ
  • ダイマックスの仕様により効果を無視されるもの
    • 回避率を上げる技・特性・道具
    • 接触に反応する特性・道具
  • ダイマックスの仕様により与えられるダメージの割合が減るもの
    • がむしゃら・いたみわけ・いかりのまえばなどの定数ダメージ
    • 状態異常・やどりぎのタネ・のろい・バインドなどによるスリップダメージ
  • ダイマックス技で上書きされやすい天候始動・フィールド始動特性
  • ダイマックス技の追加効果が貫通してしまうみがわり
  • ダイウォールを貫通するが解除はできないフェイント

有用性が下がる要素 [編集]

  • ダイマックスによって発動が容易になる特性・道具
    • 天候・フィールドに反応する特性
    • じゃくてんほけん
  • ダイマックスによって一時的にデメリットを打ち消せる技・道具・特性
    • はりきり・ごりむちゅう
    • こだわり系アイテム
    • 命中率が低い攻撃技
    • 反動がある・自爆する攻撃技
    • 溜めが必要な攻撃技
    • 音・弾・接触などの判定切り替え
    • サイコブレイク・サイコショックのBD判定切り替え
  • ダイマックス技を回避できる溜め攻撃技
  • ダイマックス中に反動ダメージの割合が減るいのちのたま

要注意ポケモン [編集]

シングル・ダブル共通 [編集]

禁止級伝説ポケモン [編集]

  • ザシアン
    対策必須ポケモン。ふとうのけん+つるぎのまいによる全抜きが強力。S148と非常に素早く、すべてのドラゴンを上から叩ける。
    じゃれつくを外してワイルドボルト・インファイトを両採用する型も一定数存在。こちらの場合ホウオウで受けにくくなる。
    剣王は持ち物が固定のため、スカーフ持ちの最速83族・準速96族以上のポケモンなら上を取れる。
    いたずらごころによるおにび・でんじはなどの妨害もある程度有効。
    鋼半減のポケモンでダイマックスして切り返すという方法が通用しなくなっていることや、
    ダイマックスが存在しないため「きょじゅうざん」非採用で技範囲を広げた型の出現も予測でき、シリーズ8の時よりさらに対策難易度が増している。

  • バドレックス黒馬
    ザシアンをも追い抜くS150の高速アタッカー。技範囲は狭いものの、やどりぎのタネやわるだくみ、バトンタッチ等補助技はある程度揃っている。
    シングルでも活躍できるスペックはあるが特に脅威となるのはダブル。
    くろのいななきの発動を許せば範囲攻撃のアストラルビット、サイコフィールド下のワイドフォースで一掃される。
    主な対策はふいうち、かげうち、イカサマ、ワイドガード。追い風やスカーフなどで上を取って悪、ゴースト技。

  • カイオーガ
    対策必須ポケモン。こだわりスカーフ+雨+しおふき。主な対策はゴリランダートリトドン
    ダイマックスで無理矢理水技を耐えて巻き返すことが不可能になっているほか、ダイマックス技での天候の書き換えも出来ないため
    シリーズ8の時より対策難易度がさらに上がっており、水技の一貫性を切ることの重要性が強くなっている。
    ダブルではトルネロスと組ませることで必中暴風による草対策や先制おいかぜ等のサポートを受けられる。

  • ゼルネアス
    対策必須ポケモン。パワフルハーブ+ジオコントロール。
    ダブルではジオコントロールからのマジカルシャインが脅威。じこあんじで相方も強化可能。
    ダイフェアリーが使えないため状態異常での対策がしやすくなっているがみがわりに注意。

  • ムゲンダイナ
    伝説ドラゴンでは最速となるS130。
    一致毒技があるため、ザシアン以外のフェアリーを受け出しするのも危険。
    かなりの耐久力と再生回復・両壁・コスモパワー・一致どくどくを持ち、耐久型が一定数存在する。これによりメタモンの受け出しも不安定。
    タイプ耐性により猛毒で崩すことができず、伝説エースは特性のプレッシャーでメインウエポンのPPが枯らされる恐れも。
    ダイマックスの高火力で耐久型を崩すことができなくなっているため、しっかり高火力で殴っていく必要がある。
    弱点自体はメジャーであり、上から一致弱点で殴る手段があれば早期決着も不可能ではない。
    上からのちょうはつで機能停止させるのも良いが、アタッカー型の場合もあるので注意。

準伝説ポケモン [編集]

  • ウーラオス(一撃の型)
    ふかしのこぶしという接触技であればまもるを無視して攻撃できる特性を持ち、確定急所の高威力技もある生粋のアタッカー。
    ダイジェット環境でも高い採用率を保っていた貴重なかくとうタイプのポケモンでもあり、ゴーストタイプで止まらない一致あく技が優秀。
    あくタイプなのでいたずらごころからの補助技を貰わないところも評価点。
    ふいうちもあるため、やることは決まっているが相手にし辛いポケモンと言える。
    ダイマックスで無理矢理高火力の一撃を耐えて切り返すことも出来ないため、攻略難度がさらに増している。

  • ランドロス(霊獣)
    電気の一貫性を切りつつ、ようきA252地震で無振りザシアンをぴったり確1。
    きょじゅうざんは無振りでも耐えるため対面から殴り勝つことが可能。
    ステロ撒きや純粋なアタッカ―、物理流しなど役割が多岐に渡るが飛行技の使い勝手は悪くなっている。

  • レジエレキ
    使われることの多い禁止級伝説相手に電気の通りが良い。
    無補正4振りだけで最速ザシアン、無補正116振りorS補正無振りでスカーフカイオーガの上を取り高火力電気技で攻めることが可能。
    高火力に加え壁張りもできるのでこちらのポケモンの積みの起点も作れる。
    ダブルバトルではエレキネットによる素早さ操作も脅威となる。

  • ウーラオス(連撃の型)
    ふかしのこぶしという接触技であればまもるを無視して攻撃できる特性を持ち、確定急所の高威力技もある生粋のアタッカー。
    貴重なかくとうタイプのポケモンでもあり、いかくを持つランドロスガオガエンを逆に打ち負かす強さがある。
    独自の技であるすいりゅうれんだはタスキやばけのかわを貫通できるため、そのようなポケモンとのタイマンでは有利に働く。

  • サンダー
    カイオーガと組ませての必中ぼうふうやかみなり。
    天候を変えられにくいためぼうふうやかみなりが通りやすいがダイジェットは使えなくなっているので注意。

  • テッカグヤ
    様々な味方と相性が良く、型が判別しにくいトップメタのストッパー。
    ダイマックス禁止ルールにおいて高い体重と相性の良いヘビーボンバーが通りやすく、体重の軽い相手に刺さりやすい環境に。
    ザシアンの一致技双方を半減できるが、等倍で通るインファイトや弱点となるワイルドボルトに注意。

通常ポケモン [編集]

  • ゴリランダー
    通りの悪いくさタイプとは言えグラススライダーとグラスメイカー(フィールド)を両立し、ファイアローのブレイブバードと同クラスの火力が先制技で飛んでくる。
    6世代と同様に、この技の解禁でくさが弱点となるタイプのポケモンは一気に動き辛くなった。
    素早さの変化が激しいダブルバトルでも高火力の先制技は使い勝手が良く、A特化フィールド込で無振りカイオーガが確1、強化アイテム込で無振りレジエレキも確1。
    ねこだましや使用者の減ったはたきおとすもあり、器用なポケモンと言えよう。
    そして今回は最大級のネックであるダイジェットも飛んでこない。
    メイカー特性持ちに同速のイエッサン♀カプ・レヒレがいるため、S調整されている可能性がある。

  • ウルガモス
    耐性上ザシアンに弱点を突かれず、ゼルネアスのフェアリー技にも強い。サイコキネシスがあれば耐久ムゲンダイナにも有効打を持てる。
    ギガドレインがあればヌオーなどにも弱点を突くことが可能であり、ゴリランダーにも耐性上有利。
    またダイジェットが存在しないため不意の飛行技で弱点を突かれることもない。
    耐久に振ればザシアンの前でちょうのまいを積む余裕も持てる。
    ステルスロックに非常に弱いため持ち物はあつぞこブーツが推奨されるか、PT単位でステロを撒かれない工夫が必要になる。

  • ミミッキュ
    1ターン行動保証が禁止級相手でも有用。
    ただしイッシュ3龍の特性やアローラ禁止級の専用技によりばけのかわを貫通される。
    ザシアンが非常に多く殴り合うのはほぼ無謀なため搦め手メインでの運用になるか。

  • メタモン
    相手の禁止級伝説に変身してしまえる。特にザシアンの攻撃力上昇を逆に利用しスカーフで上を取れるのは特筆に値する。
    一方で事前のみがわりや、ふういんなど、対処方法も少なくないため、必ずしもザシアン対面なら勝てるわけではない。
    また耐久ムゲンダイナなど、変身がそもそも刺さらない禁止伝説も苦手な相手。

  • ヌケニン
    こちらへ

シングル [編集]

禁止級伝説ポケモン [編集]

準伝説ポケモン [編集]

通常ポケモン [編集]

  • 共通ポケモン

  • カバルドン
    通常ルールでもおなじみの物理受け+起点作り要員。物理耐久の高さ+一致じしんによりザシアンに有利。
    あくびにより起点にもされづらく、ダイフェアリーも使えないのであくびを防ぐことの重要性が高くなっている。
    ほえるでゼルネアス対策も。

  • エースバーン
    通常ルールでもおなじみのアタッカー。スカーフを持てば上からかえんボールでザシアンを縛れる。
    サブウエポンもタイプ一致で使えるため様々な相手に対応できる。襷カウンターも。

  • ヌオー
    特性てんねんで積み技を無効化する物理受け。ザシアンを筆頭とした積みエースを受けるために禁伝戦では使用率が急上昇する。
    今シリーズではソーラービームなどの使いにくい技をダイソウゲンにして役割破壊をするといったことができなくなっているので
    より強固になっているが、高威力の特殊技には弱い。

ダブル [編集]

禁止級伝説ポケモン [編集]

準伝説ポケモン [編集]

  • 共通ポケモン

  • トルネロス
    エルフーンと同様においかぜ目的で採用されるポケモン。
    トルネロスは準伝説故に高い特攻を持つため、ダイマックス禁止環境で増加したひこう弱点のポケモンに高打点を持てる。
    またおいかぜミラーにおいて凍える風によるS操作等も厄介になる。
    エルフーンと違って接地しておらず、猫騙し対策のサイコフィールドの恩恵は受けられないが
    サポート向けポケモンを並べることはまずないため大きなデメリットにはならないか。

  • ツンデツンデ
    UBの一体。素早さが極端に低いポケモン。
    S13は進化前等一部を除けばメジャーポケモンの中で実質最遅であり、トリックルーム下では一転して最速となる。
    技も優秀でジャイロボールは多くのポケモンに最大打点で打て、ダイマックス禁止でいわなだれは勝ち筋を拾える。
    またこのタイプでは珍しくトリックルームを展開でき、ワイドガードも覚えるなど意外な器用さもある。
    4倍弱点が2つもあるが、防御が並外れてあるため物理技は耐えてくる可能性がある一方、特殊水に対しては非常に脆い。

通常ポケモン [編集]

  • 共通ポケモン

  • ガオガエン
    ダブルバトルにおいてランドロスと並び高い採用率を持ついかく枠のポケモン。
    ガオガエンは加えて、ねこだまし、バークアウト、すてゼリフを持ち、とにかく妨害性能が際立つ。
    あくタイプであることもいたずらごころからの補助技を貰わない点が優秀。
    また、今ルールではダイマックス不可のためねこだましが非常に通りやすくなっている。
    いかくを含めて並以上の耐久があり努力値や持ち物も場持ちを優先する都合上、エースアタッカークラスの火力がないと一撃では倒せない。
    主な対策はいかくの影響がなく弱点を突ける高火力の特殊アタッカー、いかくメタの特性を持つポケモンなど。

  • アマージョ
    ダブルバトルで採用数を伸ばしているくさ単タイプのポケモン。
    ダイマックス&ダイジェット禁止環境で専用特性であるじょおうのいげんの強さが光る。
    先制技に限ればサイコフィールドの上位互換であり、ひこうタイプやふゆうであろうと
    先制技を無効化でき、逆にこちらは相手に通すことができる。
    そのためゴリランダーのグラススライダーや広く使われる猫騙しに対して圧倒的に有利に立ち回れる。
    種族値や技も上々で高い攻撃にバランスのとれた耐久、パワーウィップ、トリプルアクセル、とびひざげりなどがあり
    幅広く活躍することができる。相手にゴリランダーがいる場合はグラススライダーで一方的に先制技を使える点も優秀。

  • エルフーン
    ダブルバトルにおいてトップクラスの使用率、サポート性能を誇る。
    素早さ環境が激変するダブルにおいていたずらごころからの安定した補助技は強力であり、ねこだましがない場合は確実に行動される。
    エルフーンを見た場合は、「おいかぜ」や「ちょうはつ」によるサポート、妨害を警戒したい。
    特に禁止級伝説ポケモンは100族に届かない中速クラスのポケモンが多いため、おいかぜによる素早さ逆転からの攻撃は要注意。
    持ち物は確実に仕事を熟すための気合のタスキや、サポートしたあと後続をスムーズに場に出せる脱出ボタンが多い。
    対策はねこだまし、あるいはダブルウイングやトリプルアクセルなどの複数回攻撃を行う技。

  • イエッサン♀
    サイコフィールドを展開して猫騙しを牽制しつつ、このゆびとまれによるトリックルーム発動や積み技のサポートを行える。
    ワイドフォースを習得したことで攻撃力もあり、C特化時の火力はダブル補正込で水ロトムのハイドロポンプと同等の火力がある。
    相手2体を攻撃する技に対してこのゆびとまれは無力だが、それを見越してワイドガード持ちが出てくることもある。
    ゴリランダーカプ・レヒレは同速であり彼らよりもフィールド確保が重要なため、初手から出す場合はS調整されている可能性がある。

  • コジョンド
    せいしんりょくいかくを無効化するようになりガオガエンに対して圧倒的な対面性能を誇る。
    自身の技もねこだまし、ワイドガード、フェイントやサイドチェンジなどダブル向けの技が目立つ。
    ただし耐久力は低いため、上手く使うには相手の行動を読む力が必要になる。
    インファイト習得により“まもる”を気にしないで打てる点も良い。

  • ヌケニン
    有効打を持たない禁止級には滅法強い。特にカイオーガゼルネアスジガルデバドレックス白馬は何もできないことが多い。
    ただし禁止伝説にはターボブレイズ・テラボルテージやアローラ伝説の専用技など特性を貫通する特性や技を持つものも多いので注意したい。
    ヌケニンが流行した場合、げんしのちからやいわなだれが採用される可能性はあるため環境の変化に注視しておきたい。