アクジキング - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

アクジキング [編集]

No.799 タイプ:あく/ドラゴン
特性:ビーストブースト(相手を倒す毎に自分の最も高い能力値が上昇する)
体重:888.8kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
悪/竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
アクジキング22310153975343570ビーストブースト
サザンドラ92105901259098600ふゆう
類似種族値竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
アクジキング22310153975343570ビーストブースト
レジドラゴ200100501005080580りゅうのあぎと

ばつぐん(4倍)フェアリー
ばつぐん(2倍)こおり/かくとう/むし/ドラゴン
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/でんき/くさ/ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

あく×ドラゴン複合タイプのウルトラビースト。同複合のサザンドラとは能力傾向が異なる。
HPに極端に割り振られた種族値が特徴で、BDは低いものの無振り時の総合耐久指数は43508と比較的高め。
これは同条件ALL100族(42000)やメレシー(42500)を上回って素のキュレム(44000)に近い値。
勿論、H>BDなポケモンの特徴として、BDに振ることで更にその耐久力は大きく上昇する。

ビーストブースト込みでなかなかの攻撃性能と広い技範囲を持つ一方、鈍足かつ先制技も持たない。
基本的に『耐えて殴る』以外のことは出来ず、再生回復も無いので豊富な耐久補強技を活かすのが難しい。
フェアリーには一致技が半減・無効、4倍弱点とあって基本的に逃げる以外の手段が無い。
単に攻撃一辺倒にするだけならサザンドラの方が素の火力・素早さ共に勝り、交代技があるのでサイクル戦も得意。
今作でサザンドラがりゅうのまいを習得し、物理型も視野に入るようになったことで役割の差別化が更に難しくなった。
アクジキングだけが覚える技もそこそこ豊富なので、それらを採用しておくのが吉。

第八世代ではめざめるパワーが廃止。でんげきはも習得できなくなったのででんき技を失った。
一方10まんばりき、アイアンローラー、ふしょくガスといった技を習得。
総合的には強化の方が大きいか。習得者が激減したはたきおとすも自力で習得できる。
また、似た配分のドラゴンとしてレジドラゴが追加。素早さおよびドラゴン技の威力では負ける。
とはいえサブウェポンはこちらが遥かに豊富で、差別化はそこまで意識せずとも自然と為されるだろう。

鈍足・エスパー耐性・いたずらごころ耐性により、頻繁にトリックルームを見かけるダブルではある程度明確な役割を持ちやすい。
ヤレユータン等の始動役に刺さり、ワイドガードの習得もあってダブル適性はまずまず。
トリルに便乗できれば特性のビーストブーストも活かしやすくなる。範囲攻撃技もいくつかあるが、ワイドブレイカーを持たないのが惜しいか。
ダブル補正と高耐久により、ある程度Dに振っておけば役割破壊のマジカルシャイン程度では落とされない。
一致の場合でも、C特化ブリムオンのマジカルシャインが無補正D振りで中乱数1(37.5%)、D補正があれば確定耐え。
チョッキ込みなら無補正D振りでニンフィアのC特化スキンハイパーボイスも確定耐えできる。

耐久指数について [編集]

BDに比べHが遥かに高いため、努力値はBDに振り分けるほうが耐久を伸ばせる。
性格補正なし・H無振り・BD252振りの場合、耐久指数はそれぞれ31290。これはHD特化したルンパッパ(種族値 H80 D100)の特殊耐久指数(31229)にほぼ相当する。
等倍での撃ちあいはしっかりこなせるだけの数値があるので、持たせたい役割に合わせてどちらに厚く振るかを選択したい。
弱点技であっても、無補正B振りならA特化ガブリアスのげきりんを確定耐え、無補正D振り@チョッキでC特化ブリムオンのマジカルシャインも確定耐え。



特性考察 [編集]

ビーストブースト
自力で相手を倒したときに実数値の最も高いステータスが上がる。
ABCDSすべて対応しているが、アタッカー運用が主なのでAかCにかけるのが使いやすい。
耐久特化で運用したい場合、BDにかけるには性格補正で下げなかったほうのAC個体値を少し抑える必要がある。
(わんぱくB特化orしんちょうD特化→A17以下 ずぶといB特化→C27以下 おだやかD特化→C25以下)
Sにかけようとすると他のステータスをかなり抑えなければならず、そもそも相手を倒せない≒発動機会が得づらくなるため実用的でない。
強力な特性ではあるが、元が全抜き向きの性能ではなく発動すればラッキーくらいに思っておくのが良い。トリル下では有用性が上がる。
Sブースト型はノートにあります。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
げきりん120(180)100行動固定+混乱タイプ一致技。物理最高火力。
交代戦を得意とするアクジキングには行動制限のデメリットが重い。
ドラゴンダイブ100(150)75怯み20%タイプ一致技。行動固定はないが命中率が低い。
「ちいさくなる」相手に必中・威力2倍。
ドラゴンクロー80(120)100-タイプ一致技。性能安定。
ドラゴンテール60(90)90優先度-6
相手交代
タイプ一致技。起点化阻止。
ただし呼ぶフェアリーに無効。ほえるは覚えない。
はたきおとす65/97
(97/145)
100道具排除タイプ一致技。追加効果が優秀。
サザンドラとの差別化に。
かみくだく80(120)100防御↓20%タイプ一致技。性能安定。
しっぺがえし50/100
(75/150)
100-タイプ一致技。後攻なら高火力。
なげつける-100道具消費タイプ一致技。レコード・鉄球を持たせての高威力攻撃や、
でんきだまなどを用いて後続補助にも。
ヘビーボンバー40~120100-フェアリーゼルネアス以外に対して最高威力。
「ちいさくなる」相手に必中・威力2倍。ダイマックス相手には無効。
アイアンローラー130100フィールド除去フィールドがないと成功しないが、比較的カプを呼びやすい。
読みに自信があるなら。ダブルなら味方のダイマックス技と組ませる手も。
ジャイロボール1~150100-使うならくろいてっきゅうが欲しい。最遅+鉄球の場合、
実数値100(無振り80族)以上相手からヘビーボンバーの120を超え、
実数値125(最速62族)以上に最大威力150が出る。
アイアンヘッド80100怯み30%性能安定。怯みは狙いにくい。
どくづき80100毒30%対妖。追加効果も優秀。
ヒートスタンプ40~120100-はがねむし。物理炎技を使いたい際の選択肢。
「ちいさくなる」相手に必中・威力2倍。ダイマックス相手には無効。
じしん100100-。ドラゴンと合わせて広範囲。
10まんばりき9595-ダブルでの単体攻撃に。
グラスフィールドの影響を受けないがじしんと異なり接触技。
いわなだれ7590怯み30%ウルガモスリザードン
トリックルーム下なら怯みも期待できる。
ストーンエッジ10080急所率+1同上。高威力だが命中不安。
がんせきふうじ6095素早↓100%威力は低いので補助技感覚で。じならしも覚える。
アームハンマー10090素早↓対鋼。悪と合わせて広範囲。
元々鈍足ではあるがS調整している場合は注意。
ドレインパンチ75100HP吸収1/2性能安定だが威力は低い。
自身のHPが高すぎるため追加効果はオマケ程度。
特殊技タイプ威力命中効果解説
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。特殊最高火力。両刀・撃ち逃げ向き。
りゅうのはどう85(127)100-タイプ一致技。性能安定だがやや火力不足。
あくのはどう80(120)100怯み20%タイプ一致技。トリル下で無ければ怯みは期待できない。
バークアウト55(82)95特攻↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。みがわり貫通。
ダブルでは相手全体攻撃。
だいもんじ11085火傷10%対鋼。じしんより刺さりやすい。
かえんほうしゃ90100火傷10%命中安定の炎技。
ねっぷう9590火傷10%ダブルでの相手全体攻撃に。
ヘドロウェーブ95100毒10%対フェアリー。交代読みで撃ちたい。ダブルでは全体攻撃。
ヘドロばくだん90100毒30%同上。こちらは追加効果の発生率が高い。
変化技タイプ命中解説
たくわえる-防御・特防を補強。
ねむる-貴重な回復手段。カゴのみとあわせて。
てっぺき-防御を2段階UP。
ドわすれ-特防を2段階UP。
ワイドガード-ダブル用。ふぶきやマジカルシャインを無効にできる。
ふしょくガス-自分以外の道具を溶かす。はたきおとすがあるので使うならダブルで。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイドラグーンげきりん140(210)相手:A↓一致技。先制で使えば疑似物理耐久アップ。
りゅうせいぐんやげきりんのデメリットを無視できるのは大きい。
りゅうせいぐん
ドラゴンクロー130(195)
りゅうのはどう
ダイアークかみくだく130(195)相手:D↓一致技。特殊型なら連射すれば特殊受けの強引な突破が期待出来る。
物理型だと追加効果の恩恵が少ないので、りゅうせいぐんによる二刀流を狙うのも手。
あくのはどう
はたきおとす120(180)
しっぺがえし100(150)
なげつける
ダイスチルアイアンローラー140味方:B↑フェアリー。追加効果が優秀。
アイアンローラーの場合はがね最大火力だが、通常使用がほぼ難しい。
ジャイロボール130
ヘビーボンバー
アイアンヘッド
ダイバーンだいもんじ140天候:晴はがねこおり。晴れで2発目から威力1.5倍。
かえんほうしゃ130
ヒートスタンプ
ダイアースじしん130味方:D↑はがねに特殊耐久を積みながら攻撃。
10まんばりき
じだんだ
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐ほのおなど。スリップダメージに注意。
いわなだれ
ダイナックルボディプレス90味方:A↑はがねあく。威力は低いが、物理型での火力補強手段としても。
攻撃と防御の数値差によっては通常時ボディプレスより威力が下がる場合がある。
アームハンマー
ドレインパンチ
ダイアシッドヘドロウェーブ90味方:C↑フェアリー。特殊型での火力補強手段としても。
物理型だと追加効果が無駄になる。
ヘドロばくだん
どくづき
ダイホロウシャドークロー120相手:B↓ダイアークと範囲が被る。ブレイククロー感覚で。
ダイアタックのしかかり130相手:S↓鈍足なので使う機会は少ない。トリックルームと相性が悪い。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスによる猛攻を凌ぐ場合に。

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:いじっぱりorゆうかん
努力値:A252 D252 H4 / A252 B252 H4 / A252 残りBDS調整
持ち物:とつげきチョッキ(推奨)/オボンのみ/こだわりハチマキ/いのちのたま/半減実/ゴツゴツメット
確定技:げきりんorりゅうせいぐん/はたきおとす/ヘビーボンバー
選択技:じしんorじだんだ/ヒートスタンプ/アームハンマー

USUMでげきりんとはたきおとすを習得して以来、物理型がスタンダードになりつつある。
あく技はサザンドラとの差別化のためにもはたきおとすを推奨。
サブウェポンは電気・炎への遂行と対鋼を兼ねたじめん技、あるいはほのお技を採用しているケースが多く見られる。

無補正D振りでとつげきチョッキを持たせることで、無補正ラティオスのこだわりメガネりゅうせいぐんと無補正カプ・テテフのムーンフォースをそれぞれ低乱数1(6.3%)に抑える。
これにより、特殊ドラゴンとの対面で逃げる以外の選択肢が取れ、交代から受けに来たフェアリーを強引に迎撃する目を生み出せる。
A特化げきりんでH振りサザンドラ、アーゴヨン確定1。A特化ヘビーボンバーで無振りカプ・テテフ確定1、カプ・コケコ確定2。カプ・コケコはげきりんを無効化された次ターンのじだんだなら確定1。

もともと攻撃技ばかり覚え、積んで居座るような運用には向かない耐性なのでとつげきチョッキのリスクは気にならない。

特殊アタッカー型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:れいせいorひかえめ
努力値:C252 D252 H4 / C252 B252 H4 / C252 残りBDS調整
持ち物:とつげきチョッキ/半減実/オボンのみ/こだわりメガネ/ゴツゴツメット/じゃくてんほけん
確定技:あくのはどう/りゅうせいぐん
選択技:だいもんじorかえんほうしゃ/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/みがわり/必要に応じて物理技

最高火力のりゅうせいぐんや一貫性の高いあくのはどうを軸に相手に負荷をかける特殊型。
Cはそれほど高くないため特化+持ち物で補強したい。
サザンドラとの差別化を意識するなら耐久調整、毒技の所持が重要となる。
ひかえめ時の素早さ調整は、4振り60族(ニンフィアポリゴン2)抜きの148振りなど。
れいせい時には個体値調整しなくても最遅ギルガルド抜かれ調整となる。

耐性を見るとCDベースにしたくなるが、CBベースにして数値受けするのもよい。
B振りにするならデメリットなしで自身の決定力アップに繋がるゴツゴツメットも候補。

型サンプル
性格 :れいせい
努力値:B252 C180 残りD
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:りゅうせいぐん/あくのはどう/だいもんじ/いわなだれ

C実数値154は単純なアタッカーとしては物足りないが、HBサンダー以上の耐久+ゴツゴツメット持ちとしてはまずまず。
物理との撃ち合いに強い。
ガブリアスのげきりんを耐えて、りゅうせいぐんで倒せる。

Dにもいくらか振ることで、ウルガモスのむしのさざめきなども耐えるため先発起用しやすく、
半減技に繰り出してサイクルを回すのにも十分な耐久。
毒技も鋼技も採用していないが、耐久指数だけでサザンドラと大きく差別化できる。

相性がいいのはやはりテッカグヤ。また、トリックルームと組み合わせると体力を消耗した後も活躍の場がある。
トリックルーム下でビーストブーストが発動すれば、火力不足と鈍足を一時的に補える。

【ダブル】基本型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:ひかえめorいじっぱり/ゆうかんorれいせい(トリル想定)
努力値:C252orA252 残りBD調整
持ち物:オボンのみ/とつげきチョッキ/たつじんのおび/オボンのみ/いのちのたま
確定技(特殊):あくのはどう/りゅうせいぐん
確定技(物理):はたきおとす
優先技:バークアウト/ワイドガード
選択技:上部技候補から

耐性と耐久を活かして雨パや晴れパ、また鈍足も活かしてトリパメタとして使用。
いかくの影響を受け辛い特殊アタッカー型の方が多い。
火力は不足気味なので全振りして、残りを仮想敵によって耐久に振り分けることとなる。

例えばD92振りでこだわりメガネコータスのふんかをオボン込み確3、持ち物無しジジーロンのりゅうのはどう確定耐え。
またB116振りでふといほねAガラガラのホネブーメランを確3(しんちょうAガラガラはB52振りで確3)。
キングドラやジジーロンはりゅうせいぐん、Aガラガラはかわらわりを覚えていると微妙だが基本的には有利。


対アクジキング [編集]

注意すべき点
H偏重のポケモンとしてはBDが高め、弱点を突かなければ物理・特殊共にある程度は耐えてくる。
持ち物無しA無補正ガブリアスのげきりん程度ならB振りだけで確2に持ち込める。
居座り狙いのたくわえる、対フェアリーを想定したヘビーボンバーなど。
対策方法
鈍足なので上から叩く。フェアリー4倍。その他にも弱点多数。相性有利で居座りを許さないようにしたい。
ビーストブースト対象のABCDSはあまり伸びず、素での圧力や特性全抜きの脅威性は他UBほど高くはない。
とは言え、ヘビーボンバーやどくづきを所持していることもあるため4倍弱点だからといって迂闊にフェアリーを受け出しするのは危険。

外部リンク [編集]