アーゴヨン - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

アーゴヨン [編集]

No.804 タイプ:どく/ドラゴン
特性:ビーストブースト(相手を倒す毎に自分の最も高い能力値が上昇する)
体重:150.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
毒/竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
アーゴヨン73737312773121540ビーストブースト
ドラミドロ6575909712344494どくのトゲ/どくしゅ/てきおうりょく
ムゲンダイナ140859514595130690プレッシャー
特殊速攻毒or竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
アーゴヨン73737312773121540ビーストブースト
ゲンガー60656013075110500のろわれボディ
ラティオス809080130110110600ふゆう

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)こおり/じめん/エスパー/ドラゴン
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/でんき/かくとう/どく/むし
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなし---

第七世代後期で登場したウルトラビーストにして、希少などく×ドラゴン複合タイプ。
準伝説としては合計種族値はワーストだが、高速アタッカーとして無駄のない配分を持つ。
同複合でランクに参加できるのは他にドラミドロのみ。あちらは耐久に振った重火力アタッカーなので、何も考えずとも差別化される。
こちらは耐久は低いものの、元々耐性が優秀なタイプ同士の複合ということで抵抗が多く、受け出しの機会も割と存在する。
ただし、メジャーなじめんこおりが弱点なので相手の行動を予測することは必須。

タイプ上は抜群範囲の狭い複合だが、補完に優れるほのおでんきのサブウェポンを備える高速特殊アタッカー。
ビーストブーストやわるだくみによる高い抜き性能を備え、エースとしても崩し役としても運用しやすい。
禁止級を除けば、今作に登場するフェアリーのうち、アーゴヨンより素早いのはカプ・コケコアブリボンのみ。
癖が強く無効タイプを持つドラゴン技を、ほぼ受け出しを恐れず打てる点において他のドラゴンと一線を画している。
ただしその性能は素早さに強く依存するので、自身より早い相手との打ち合いは得意でない。
想定する相手によってはこだわりスカーフを持たせておくのも手。

第八世代ではメガシンカが廃止。役割対象だったメガボーマンダは消滅したが、不意に上から叩かれる危険が減った。
一方めざめるパワーの廃止でヒードランへの有効打が消滅。自身より素早いドラゴンであるドラパルトも登場。
オンバーンも続投しており、ドラゴンに強いドラゴンという特徴は目立たなくなった。
こおり技を食らう危険も減少したので、めざめるパワーの廃止は一概に弱体化という訳ではない。

新要素であるダイマックスとの相性はなかなか。一致技はそれぞれ不安な耐久の底上げ、もう一歩足りない火力の補強。
サブウェポンもひこうほのおあくでんきゴーストと充実しており、追加効果の打ち分けがしやすい。
ダイマックスによる疑似的な耐久の上昇に加え、スカーフの縛りも(素早さ上昇も消えるが)一時的に消せる。
総じて弱点も無視できないが優秀なアタッカーとしてのポテンシャルを持つウルトラビースト。

しかし同複合として禁止級伝説ムゲンダイナが登場。種族値配分は似ており、高速特殊アタッカーとしてだけでなく、耐久もこちらがかなり劣っている。
前述の通り、ビーストブーストやわるだくみ、サブウエポン(だいもんじ、10まんボルト、エアスラッシュ、とんぼがえりなど)で差別化したい。

物理型は異論が見受けられなかったため、ノートに移動しました。



特性考察 [編集]

ビーストブースト
ウルトラビーストの固有特性。
他のポケモンを倒した時、自身のステータスの中で最も実数値の高いものが1段階上がる。
全てのステータスにビーストブーストをかけられるが、攻撃・防御・特防にかけるためにはかなり無理のある調整が必要な上意味が薄いため、種族値に沿って特攻か素早さのどちらをブーストさせるかの選択になる。
  • 素早さをブーストする場合
    最有力となる選択肢。
    アーゴヨンはその絶妙な素早さから最速運用されやすく、その場合は必然的にこの調整となる。
    こだわりスカーフ持ちにも強くなり、倒れかけのポケモンをクッションにスカーフ持ちを死に出す相手を許さない。
  • 特攻をブーストする場合
    主に特攻に補正をかける場合の選択肢。
    わるだくみを使えないこだわりスカーフ型では抜き性能を確保してくれるため心強い。
  • 特攻のブースト調整方法
    ひかえめ252振りの場合の実数値はC196・S173(最速106族相当)となり、Cがブーストする。
    Sに補正を掛けた場合でCにブーストさせたい場合はCとSが同値となるC全振り・S172振り(実数値179。最速111族相当)以下。それ以上だとSがブーストする。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ヘドロウェーブ95(142)100毒10%タイプ一致技。フェアリーに刺さるメインウェポン。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%同上。こちらは追加効果の確率が高い。
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。撃ち逃げ向き。わるだくみと相性が悪い。
りゅうのはどう85(127)100-タイプ一致技。性能安定だが火力不足気味。わるだくみ型で。
だいもんじ11085火傷10%対鋼。命中よりも威力を重視する場合に。
炎技を搭載することで鋼で止まらなくなる。ほぼ必須。
かえんほうしゃ90100火傷10%対鋼。命中を重視する場合に。
10まんボルト90100麻痺10%対水。ほぼギャラドスピンポイントだが、一応ヒードランにも等倍で入る。
エアスラッシュ7595怯み30%フシギバナ、格闘への対策に。ひるみも狙える。
ダイジェット素材としても。
あくのはどう80100怯み20%威力は低いが、ヒードラン等の呼ぶ鋼への一貫性は高い。怯みも狙える。
物理技タイプ威力命中効果解説
とんぼがえり70100自分交代威力はないが、こだわりスカーフを持たせる場合などに使いやすい。
変化技タイプ命中解説
わるだくみ-撃ち分け性能と火力補強を両立。きあいのタスキや味方のサポートと併せて。
どくどく必中どくタイプのため必中。
みがわり-素早さが高いため使いやすいが、技スぺースが厳しいか。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイドラグーンりゅうせいぐん140(210)相手:A↓一致技。疑似物理耐久アップ。
りゅうのはどう130(195)
ダイアシッドヘドロウェーブ90(135)味方:C↑一致技。ビーストブーストと合わされば爆発的な抜き性能になる。
ヘドロばくだん
ダイバーンだいもんじ140天候:晴れはがね。主にテッカグヤへの遂行技。
かえんほうしゃ130
ダイジェットエアスラッシュ130味方:S↑1回で大半の相手を抜き去れる。ビーストブーストと合わせてさらなる素早さの上昇も。
ダイサンダー10まんボルト130場:EFエレキフィールドで2発目から威力1.3倍。カグヤドラン等の一部の並びへの一貫性は高い。
ダイアークあくのはどう130相手:D↓対霊超。特防削りが優秀。一応ヒードランにも等倍で通る。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン切れを狙う。

型考察 [編集]

サイクル型 [編集]

性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252 D4orH4
持ち物:いのちのたま/だっしゅつパック/こだわりメガネ/きあいのタスキ/ラムのみ
確定技:りゅうせいぐんorりゅうのはどう/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/だいもんじorかえんほうしゃ
選択技:とんぼがえり/10まんボルト/エアスラッシュ(ダイジェット用)/みがわり/どくどく

素早さの高さを活かして上からりゅうせいぐんを押し付けていくサイクル戦の崩し役。
耐性も優秀なため、半減読みで繰り出せばある程度なら後出しも可能。
同タイプのドラミドロと違って相性補完に優れた炎技を習得できる点も優秀。

だっしゅつパックはりゅうせいぐんとセットで採用。
特攻ダウンと同時に交代できるので撃ち逃げがしやすくなり、鋼タイプに受けられてもサイクル戦で有利に戦える。
勿論、セオリーどおりこだわりメガネなどで一撃の威力を底上げするのも有効。

相手が削れてきたり一貫が取れていることが確認できたらダイマックスによる全抜きも可能。
ダイアシッド・ダイジェットで能力上昇が可能な上、一体倒せばビーストブーストでさらに強化できる。
おくびょうの場合はブーストはSに掛かるので、積極的にダイアシッドを使って火力を上げていきたい。
ひかえめの場合はCにブーストが掛かるので、ダイジェット用のエアスラッシュを入れておいたほうが都合が良いだろう。

わるだくみ型 [編集]

性格:おくびょう
努力値:S252 C252or耐久調整
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/オボンのみ/ラムのみ/ふうせん/半減実/しろいハーブ
確定技:りゅうせいぐんorりゅうのはどう/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/わるだくみ/だいもんじorかえんほうしゃ

わるだくみを積むことで抜き性能を高め、制圧していく型。
技スペースが狭まるのとテンポロスにはなるが、撃ち分け性能を残したまま火力を補強できるのが利点。
耐性が豊富なため、ある程度耐久に振ることで後出し性能も確保できる。

しろいハーブを追加。わるだくみを積まなかったときりゅうせいぐんを連発したい場面が結構ある。
耐久が紙ではないのでタスキより発動機会は多かった。

こだわりスカーフ型 [編集]

性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:スカーフ込みS調整、必要に応じてC≧S調整や耐久調整も
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:りゅうせいぐん/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/だいもんじorかえんほうしゃ
選択技:とんぼがえり/りゅうのはどう

初手から相手のスカーフ持ちをも抜き去る素早さになり、C≧S調整だと敵を倒すごとにビーストブーストで抜き性能も高まる。
特にスカーフの可能性が考えられるカプ・テテフに強気の居座りが選択できるのは確かな利点。きあいのタスキには注意。
一方、ビーストブーストとりゅうせいぐんのC↓↓は相性が悪い。ただしりゅうせいぐんで敵を倒すことでC↓↓からC↓に緩和できるという利点はある。

一致技がどちらも鋼で止まるという致命的な弱点があるため分離。
技を撃ち分けできないため、せっかく特攻ブーストしても交代を余儀なくされることが考えられる。
ビーストブーストとのシナジーは副次的なものとして捉え、基本は上から1体だけ倒して撃ち逃げする立ち回りが適している。


対アーゴヨン [編集]

注意すべき点
高い特攻と素早さを持ったアタッカー。多くのフェアリータイプやボーマンダに強い。
耐久指数は平均よりやや下だが耐性が7つと多く、交代戦にもある程度強い。
カバルドンと組んでいる事が多く、ステルスロック&砂&あくびの展開を許すとマジックガードミミッキュなどを除きタスキ持ちの死に出しも安定しない。
一度すばやさにブーストがかかると実数値190以下のスカーフ持ちも対策にならなくなってしまう。
わるだくみによる火力補強やはがねタイプ対策のほのお技もあり、ビーストブーストがかかると非常に止めにくい。
対策方法
対面で有利な状況を作り先に倒す
+  対策可能なポケモン
ブーストされても止められる手段をパーティの構築の時点で用意する
高耐久の特殊受け
有効な対策だが、わるだくみで火力を上げられるとHD特化でも受けきれない。
特殊受けを繰り出す際は少なくともわるだくみの起点にされないように対面の時点でアーゴヨンへの何らかの有効打は持っておくこと。
+  対策可能なポケモン
アーゴヨンとのタイマンに強いアタッカー
きあいのタスキに頼らず死に出しからアーゴヨンの攻撃を確実に耐えて、返しの一撃で落とせるポケモン。
事前にビーストブーストでSが上がっていても問題がなく、早期処理により積み技を許さないため、火力の低い特殊受けを漠然と出すよりは安定する。
勿論、パーティ全体にアーゴヨンへの有効打を持たせておくなど、わるだくみを詰ませるスキを与えないプレイングが前提になる。
+  対策可能なポケモン
ミミッキュ
毒技等倍のフェアリー。

外部リンク [編集]