ポットデス - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ポットデス [編集]

No.855 タイプ:ゴースト
通常特性:くだけるよろい(物理攻撃を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる)
隠れ特性:のろわれボディ(30%の確率で受けた技をかなしばり状態にする)
体重  :0.4kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
特殊単霊HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ポットデス60656513411470508くだけるよろい/のろわれボディ
サニゴーン60955014513030510くだけるよろい/ほろびのボディ
レイスポス100656014580130580くろのいななき

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)どく/むし
いまひとつ(1/4)---
こうかなしノーマル/かくとう

第八世代で初登場した、特殊型の能力配分であるゴースト単タイプ。
今作ではパールル系統が不在なので、現時点で唯一のからをやぶる+バトンタッチの使い手。
ポットデス自身も特攻が高く、またアシストパワーを習得するので自らアタッカーを務めることも可能。
ゴースト技は通りがよく、ノーマルあく以外に等倍以上が取れるので、上手く積めた場合の抜き性能は相当なもの。

ただし抜群を取れるのもエスパー・ゴーストのみと少なく、また威力が低いので過信は禁物。
サブウェポンも一致技と範囲が被るあく、半減範囲の広いくさ、抜群範囲の狭いエスパーと決定打に欠ける。
特に理論上の最大火力であるアシストパワー無効、一致技も半減するあくへの有効打が無い。
連続技を習得できないのでタスキで強引に突破されてしまうケースも多く、扱いには慎重な読みを要する。
からをやぶる+バトンも読まれやすいので上からのちょうはつで縛られやすい点にも注意が必要。

冠の雪原で同タイプの準伝説にレイスポスが追加。HPの差から、物理耐久は劣り、特殊耐久も大差が無い。
あちらは素の素早さと特攻が高く、くろのいななきにより抜き性能を高めるので初動が早い。
技範囲の狭さが弱点なのだが、前述の通りポットデスも技範囲は狭く、決定的な差異とはなりづらい。
からをやぶるを活かしたアタッカー型は以前よりもやりづらくなったと言えるだろう。
幸い、からをやぶる後の素早さ・爆発力、バトンによる後続補助はレイスポスに無い強みである。

余談だが、ポットデス(と進化前のヤバチャ)には真作・贋作が存在。個体数は贋作の方が真作の99倍(比率にして真作:贋作=1:99)である。
習得技および種族値に差異は無く、進化に必要な道具が異なるぐらいの差しかない。
孵化で生まれるヤバチャは全て贋作だが、冠の雪原では真作の隠れ特性が出現するレイドが存在する。
隠れ特性の真作を採用するにはこの個体を使うか、とくせいパッチを使用すること。

専用技・おちゃかいはその場にいるポケモン全てのきのみを即座に発動させる。
HPが一定値になった時に発動するきのみも条件を無視して発動し、半減実や状態異常回復の実は消費するのみ。
また、きのみを消費したことには変わりない為、ほおぶくろやゲップの発動条件を満たす。
きんちょうかんぶきようの効果まで無視して発動させることが可能となる。
ただし耐久が不安定で、行動機会を増やしづらいポットデスで1ターン費やすのはリスクが高く、シングルでの採用理由は皆無。
元々性質上、ダブル向けの技なので採用はダブルで。技範囲が狭い分枠には余裕が出来やすく、搭載自体は無理せず可能。



特性考察 [編集]

くだけるよろい
通常特性。耐久を犠牲にしてさらに素早さを補強する。
ポットデスにしろいハーブを持たせず、かつ決定力を高めたい場合はこちら。
元々物理耐久は低いので、確定数への影響は小さい。
のろわれボディ
隠れ特性。効果そのものよりも勝手に能力が下がらないことが重要。
しろいハーブを持たせたバトン役として採用する場合はこちらで確定。
耐久は低いとはいえ、調整を施せばドラゴンアローを耐えられる。
物理ドラパルトを意識する場合もこちらが優先。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
シャドーボール80(120)100特防↓20%通りの良いメインウェポン。
サイコキネシス90100特防↓10%癖のないエスパータイプの技。
からやぶ型の場合はアシストパワーの方が使いやすい。
サイコショック80100相手のBを参照同上。特殊受けを強く意識するなら。
アシストパワー20100-能力が上昇するほど威力の上がるエスパー技。
鎧が砕けると威力60、殻を破ると威力140、両方発動で威力180。
ギガドレイン75100HP吸収1/2唯一の草タイプのサブウェポン。
減ったHPを回復することでタスキを再有効化できる場合もある。
あくのはどう80100怯み20%通常時はほぼシャドーボールの劣化なのでダイマックス前提。
はかいこうせん15090行動不能サブウェポンの種類が少ないため選択肢に入る。等倍範囲が広い。
ダイマックスやラス1以外で使うと起点にされる恐れがある点に注意。
物理技タイプ威力命中効果解説
ゴーストダイブ90(135)100溜め技ダイマックス対策に。火力目的ならポルターガイストも選択肢。
イカサマ95100相手のA利用AやCに振っていなくても有効な攻撃技。呼ぶ物理に効く。
主にサポート型での選択肢。
ふいうち70100優先度+1先制技。相手のふいうちを牽制するふいうちとして。
殻を破れば威力はそこそこある。
じばく200100自分瀕死死に出ししてきたあくタイプへの1vs1交換を狙う。
威力は殻を破る前提。
変化技タイプ命中解説
からをやぶる-強力な積み技。他ゴーストとの差別化としてもほぼ必須。
バトンタッチ-上記と併せてエースアタッカーを暴れさせる。
剣盾でこれができるのはポットデスだけ。
おきみやげ100相手のA&C↓↓、起点づくりやあくタイプからの起点化回避に。
のろい-自身のHPを1/2削って毎ターン相手のHPを1/4削る、耐久型などに。
おにび85相手をやけどにする。サポート型で。
ちからをすいとる100相手の攻撃実数値分だけ回復しさらに相手の攻撃ダウン。唯一の回復技。
リフレクター-後続のサポート用。
ひかりのかべ-同上、自身の特防をさらに強化できる。
トリック100こだわりアイテムなどを押し付ける、読まれにくい。
みがわり-バトン戦法への妨げとなるおにび、でんじはを防ぐ。
おちゃかい-ダブル用。ポットデスだけしか覚えない専用技。
味方のゲップ・ステータス上昇のきのみ発動や相手の半減きのみ・ラムのみ排除に。
ふういん-ダブル用。封印したい技はまもる、バトンタッチ、おきみやげ、両壁、トリックなど。
サイドチェンジ-ダブル用。味方に来る格闘技を透かしたりこちらに来る霊技を透かしたり。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイホロウシャドーボール130(195)相手:B↓一致技。追加効果はシングルだとおまけ。
ダイサイコアシストパワー130場:PFサブ技。殻を破るアシストパワーより少し威力が低いので注意。
ふいうち、かげうちなどの先制技対策としての用途が主。
サイコキネシス
ダイソウゲンギガドレイン130場:GF対水地面。悪にも等倍。HP小回復と地震威力半減の追加効果。
サイコフィールドのほうが使いやすいだけに上書きが残念。
ダイアークあくのはどう130相手:D↓相手の特殊耐久を削る。あくのはどうベースだと威力が高いが技スペースが厳しい。
ふいうちベースだと殻を破っても微妙な威力。
ふいうち120
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓等倍範囲が広く霊との補完に優れる。あくに等倍。
S調整すれば多くの相手を抜き去れるが、殻を破るの方が使いやすいか。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスのターン切れ狙いで。

型考察 [編集]

からをやぶる型 [編集]

強力な積み技「からをやぶる」を駆使し戦う型。
アタッカーとしての型とバトン役としての型があるが、両者の境は曖昧。
普段はアタッカーとして戦い苦手な悪タイプが出たらバトンタッチで味方に引き継ぐといった戦い方もできる。
ただし、どちらをメインにするかを決めておいたほうが円滑な運用ができるのは間違いないだろう。

アタッカー型 [編集]

特性:くだけるよろい/のろわれボディ
性格:ひかえめ
努力値:CS252 B微調整
持ち物:きあいのタスキ
確定技:からをやぶる/シャドーボール
優先技:アシストパワー
選択技:ギガドレイン/ふいうち/サイコキネシスorサイコショック/はかいこうせん/じばく/バトンタッチ

強力な積み技「からをやぶる」からの全抜きを狙う型。
基本的には、シャドーボールの通りの良さでごり押しし、エスパー等倍以上の相手へは超威力のアシストパワーを使用する。
両技を半減・無効化するあくタイプや一度だけ攻撃を無効化できるミミッキュが天敵。控えで対処するようにしたい。
残り1つの技は水や地面に刺さるギガドレイン、相手のふいうち牽制のふいうち、ごまかしの破壊光線や自爆から選択。

バトンタッチはあく技読みで後続のフェアリーかくとうへ交代できるため、アタッカー型でも選択肢に入る。
ただし、しろいハーブを持ってないと半減程度では受けきれない場合もある。後続の耐久に注意。

特性は、更なる抜き性能&アシストパワーの威力向上を狙うならくだけるよろい
タスキが潰れて殻を破る余裕が無い時にもS上昇で上を取れる強みがある。
安定性重視&ドラパルトのドラゴンアローを耐えたいならのろわれボディ
B12振りでA252陽気ドラパルトのドラゴンアロー確定耐え。

バトン型 [編集]

特性:のろわれボディ/くだけるよろい
性格:おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:HS252 BC調整
持ち物:きあいのタスキ/しろいハーブ/メンタルハーブ
確定技:からをやぶる/バトンタッチ
優先技:シャドーボール
選択技:アシストパワー/ギガドレイン/リフレクター/ひかりのかべ/ちからをすいとる

強力な積み技「からをやぶる」を味方エースへ付与する型。
道具は、安定性重視のきあいのタスキ、防御低下除去のしろいハーブ、ちょうはつ意識のメンタルハーブから選択。
特性は、抜き性能をさらに上げたいならくだけるよろい、先制技警戒&安定性重視ならのろわれボディを選択。

攻撃技は最低1つは入れておこう。終盤ポットデス1体になったときでも勝てる場合がある。

ちからをすいとるはのろわれボディと相性が良く、バトン先の生存性があがるので有用。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:くだけるよろい/のろわれボディ
性格:おくびょう(推奨)/ひかえめ
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:シャドーボール
優先技:トリック
選択技:サイコキネシスorサイコショック/ギガドレイン/おきみやげ

ポットデス=からをやぶるの固定観念から脱し、スカーフで上から奇襲する型。70族なのでスカーフを巻けば130族まで抜ける。
特攻はもとからそれなりに高いため、相手の弱点を突けば一撃で倒せることも多い。耐久型には不意のスカーフトリックが刺さる。
あくタイプ相手には、素直に引くか、おきみやげで後続の起点にしてしまおう。
超高速のドラパルトや皮持ちのミミッキュには相変わらず弱い。

【ダブル】おちゃかい型 [編集]

特性:くだけるよろい/のろわれボディ
性格:おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:HS252 ベースでBD調整
持ち物:こだわりスカーフ/メンタルハーブ/カムラのみ/きあいのタスキ/しろいハーブ
確定技:おちゃかい
優先技:まもる
攻撃技:シャドーボールorイカサマ
変化技:ふういん/アロマミスト/アロマセラピー/からをやぶる+バトンタッチ/リフレクター/ひかりのかべ/トリック/おにび/ちからをすいとる/ワンダールーム
退場技:じばく/おきみやげ/(のろい)

おちゃかいで味方の持つきのみの効果を即時発動させる型。
相方はしゅうかくオーロットナッシーじゅくせいアップリュータルップルなど。
基本的には味方のポケモンより早くおちゃかいを使える様に調整する。

特性はスカーフならのろわれボディ、他ならくだけるよろい推奨。
よろいがくだければ順番が繰り上がって即時行動できるときもある。

おちゃかいの対象は敵味方すべてでまもるも貫通。相手の半減実やラム・オボンを無効化できれば嬉しい。
一方で相手のチイラ、ヤタピ、カムラなどを発動させると相手に餌を与えることになってしまう。

じゅくせいスターのみ持ちのリサイクルとあわせて能力をランダムで4段階ずつ戦術がロマンだが、おちゃかい持ちはポットデスのみ。
特性がしゅうかくやじゅくせいのポケモンもかなり少なく、上記のポケモンと見せ合いに出すとその時点で戦術を勘ぐられがち。
幸いにもこのポケモンと弱点が一致してないので、全体技で全滅を免れやすいのは救いか。

よって、味方のチイラやカムラなどを即時発動させるのが無難な使用手段になるだろう。

他の技について、補助技は多く覚える。イカサマ、壁、ちからをすいとるなどがおすすめ。
くだけるよろいなら退場間際に最後っ屁を使いやすい。退場技の中からどれか1つ選んでおくとよい。

絶対にブリムイエッサンの並びを破壊するために、ジュラルドンと組んで半減実を潰しつつジュラルドンのCをあげるという限定的な使い方も可能。


対ポットデス [編集]

注意すべき点
高いとくこうに加え、それをさらに上昇させるからをやぶる後の高い突破力。
ゴーストといえどギガドレインやアシストパワーなどのサブも充実、殻を破られれば並のポケモンでは受けきれない。
また、上げた能力をバトンタッチして後続へと繋ぐ場合もある。
下手に攻撃すると、すばやさを更に上げられたりメインウェポンを封じられたりする。
おにびとちからをすいとるの両方が使えるため、物理アタッカーは機能停止させられる可能性がある。
ダブルバトルではおちゃかいでコンボを立ててくる可能性が高いので、きのみ持ちを出しておくのは奨められない。
対策方法
初動はほとんど「からをやぶる」のため、70族よりすばやいポケモンで上からちょうはつを入れるのが有効。
居座り・バトンを問わず、ほえるなど強制交代技で能力をリセットしてしまうのも手っ取り早い。
そうでなくとも対面からなら物理技で削り→先制技で潰してバトンを防ぐことも可能。ただし霊なのでノーマルかくとうの先制技は無効。
持ち物はきあいのタスキであることが多いため、連続技を使えるアタッカーであればなおよい。
あくタイプへはまともな攻撃方法がないため、殻を破られていても一撃は耐えることができる。
キリキザンなどのくさを半減できるあくタイプであればポットデスからの有効手段はほとんどない。
ただし、バトンタッチで後続の格闘やフェアリーに受け継いだり、霊技でのごり押しを行ってくる可能性もあるため迅速な対応が求められる。

外部リンク [編集]