ニドクイン - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ニドクイン [編集]

No.031 タイプ:どく/じめん
通常特性:どくのトゲ(接触技を受けると30%の確率で相手を毒状態にする)
     とうそうしん(相手と同じ性別だと技の威力が1.25倍、異なると0.75倍になる。性別不明には効果なし)
隠れ特性:ちからずく(追加効果がある技の追加効果が無くなり威力が1.3倍にあがる)※ニドラン♀、ニドリーナのとき「はりきり」
体重  :60.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
能力比HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ニドクイン909287758576505どくのトゲ/とうそうしん/ちからずく
ニドキング8110277857585505

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/こおり/じめん/エスパー
いまひとつ(1/2)かくとう/むし/いわ/フェアリー
いまひとつ(1/4)どく
こうかなしでんき

ニドキングと対を成すどく×じめん複合タイプ。
メインのどく技と補完に優れるじめん技をタイプ一致で扱え、4倍狙いのサブウェポンも豊富。
加えてそれらをちからずくで一斉に補強できるため、独特かつ広範囲に高い火力を発揮する。

ただ、種族値の傾向が耐久寄りであり、より攻撃的な配分の上にふいうち、つのドリルを習得するニドキングが壁。
特性もモロに被っている以上、何も考えずアタッカーにしてしまうと劣化気味になりがち。
強力な追加効果を持つ技はこちらも多数習得するので、敢えてちからずく以外を用いて追加効果にも期待しつつ戦うと差別化はしやすい。
勿論耐久の差を活かして、明確な仮想敵を設定した上で調整を行うことで、アタッカーとしての差別化も可能である。

第八世代での新規習得技はゆきなだれ、ロックブラスト、たたりめ、10まんばりき辺りが実用圏内。
ちからずく以外を採用するのであれば、ねっさのだいちもかなり優秀な一致技になりうる。
うずしお、すなじごくも獲得したが、種族値の問題や高速再生を覚えないので、こちらはあまり優先度は高くないか。
失った技としてはいかりのまえば、アクアテール、おいうち、ほえる、つばめがえし辺りか。
めざめるパワーは廃止されたが、元々技範囲が広いニドクインとしてはそこまで痛くはない。
ただし、最悪つつくのあるニドキングと違い、ひこう技は完全に失い、ダイジェットは使えない点には注意。

ダイマックスとの相性は微妙なラインで、技範囲は広いがちからずくが乗らず、高威力の技は誤差程度ながら威力が下がる。
いのちのたまの反動も受けてしまうようになり、かくとう、どく技の初撃は通常時よりも威力がかなり落ちてしまう。
追加効果を活かして後続補助として使うならば切る価値はあるが、基本的にはダイマックスせず戦うことになるだろう。

ニドキングとの技比較 [編集]

ニドクインのみが覚える技
どくどくのキバ/ロケットずつき[1]/つばめがえし(過去作技マシン限定)/かみくだく/あまえる
ニドキングのみが覚える技
つつく/つのドリル[2]/メガホーン/もろはのずつき/ふいうち[3]/ドわすれ

過去作限定技はランクマッチで使用不可



特性考察 [編集]

どくのトゲ
接触技を受けた時に30%の確率で相手を毒状態にする。ダイマックス技と相性が悪い。
毒状態にするなら必中どくどくやどくびし、ダメージ補強としてはちからずくの方が有効。
追加効果に期待し、かつ不安定なとうそうしんを嫌う場合に消去法的に採用するぐらいか。
とうそうしん
同性に対しては技の威力が上がり、異性だと下がる。
ちからずく対象外のじしんやばかぢからも補強できるが、相手の性別に依存するため扱いにくい。
純粋なアタッカーとしてはちからずくが優先。サポーターに火力も期待する場合は不安定ながら採用圏内。
ちからずく
隠れ特性。追加効果が発生しなくなる代わりに技の威力が上がる。ただしダイマックス技には無効。
種族値の上では攻撃の方が高いが、追加効果の有無の都合でメイン・サブ共に特殊の方が火力が高い。
いのちのたまの反動が無くなるのもメリットだが、綿密に調整しないとニドキングの方が使いやすい。
剣盾ではカンムリ雪原のマックスレイドバトルで隠れ特性のニドリーナ・ニドクインを入手可能だが、タマゴ未発見グループなので注意(後天的なタマゴ技習得は可能)。
隠れ特性のニドラン♀を入手したい場合は、隠れ特性のニドラン♀か、ニドキング系統とメタモンでタマゴを作る必要がある。
本作からガンテツボールやサファリボールと両立可能になった。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力ちからずく命中効果解説
ヘドロウェーブ95(142)184100毒10%タイプ一致技。性能安定。ダブルでは全体攻撃。
ヘドロばくだん90(135)175100毒30%タイプ一致技。ダブルでの単体攻撃に。
特性ぼうだんに注意。
だいちのちから90(135)175100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。
ねっさのだいち70(105)136100火傷30%タイプ一致技。追加効果が優秀なのでちからずく以外で。
きあいだま12015670特防↓10%対岩・鋼。命中不安。
れいとうビーム90117100凍り10%対草・地面・飛行。性能安定。
ふぶき11014370凍り10%威力重視・命中不安。ダブルでは相手全体攻撃。
こごえるかぜ557295素早↓100%相手全体攻撃。ちからずくを採用しない場合に。
かえんほうしゃ90117100火傷10%対草・虫・鋼。性能安定。
だいもんじ11014385火傷10%威力重視・命中不安。
10まんボルト90117100麻痺10%対飛行・水。性能安定。
かみなり11014370麻痺30%威力重視・命中不安。
なみのり90-100-対岩・地面。性能安定 。
シャドーボール80104100特防↓20%対ゴースト・エスパー。性能安定。
物理技タイプ威力ちからずく命中効果解説
じしん100(150)-100-タイプ一致技。性能安定。ダブルでは全体攻撃。
10まんばりき95(142)-95タイプ一致技。ダブルでの単体攻撃に。
じしんと異なり接触技。グラスフィールドの影響を受けない。
じならし60(90)117100素早↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。サポート用。
どくづき80(120)156100毒30%タイプ一致技。性能安定。
ストーンエッジ100-80急所ランク+1対飛行・虫。命中不安。
いわなだれ759790怯み30%ちからずくでもストーンエッジ以下だがやや命中安定。
がんせきふうじ607895素早↓100%追加効果が優秀。ちからずくを採用しない場合の選択肢。
じならしと違い無効なし。
ばかぢから120-100攻撃・防御↓対岩・鋼。能力低下が痛い。
かみくだく80104100防御↓20%対ゴースト・エスパー。性能安定。
じごくづき80104100音技封じ対ゴースト・エスパー。性能安定。
れいとうパンチ7597100凍り10%対草・地面・飛行。特殊技の方が通りやすい。
かみなりパンチ7597100麻痺10%対飛行。特殊技の方が通りやすい。
ほのおのパンチ7597100火傷10%対草・虫・鋼。特殊技の方が通りやすい。
アイアンテール10013075防御30%↓対フェアリー・氷。命中不安。
カウンター--100優先度-5高い物理耐久を活かして倍返し。
変化技タイプ命中備考
ステルスロック-サポート用。タスキ潰しや、ダメージ上乗せに。
どくびし-サポート用。毒や鋼は呼びにくい。地面やふゆうには無効。
どくどく必中耐久型対策。毒や鋼は呼びにくい。自身のタイプにより必中。
みがわり-補助技対策や、交代読みで。
あまえる100物理型対策。あまのじゃくまけんきに注意。
ちょうはつ100補助技対策。耐久型に。

ダイマックス技考察 [編集]

概要部にある通り、ちからずく適用技はダイマックスしても威力がほとんど上がらない。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアースだいちのちから
じしん
10まんばりき
あなをほる
130(195)味方:D↑一致技。追加効果も優秀。
ダイアシッドヘドロウェーブ
ヘドロばくだん
どくづき
90(135)味方:C↑一致技。威力は控えめだが、追加効果が特殊型なら優秀。
ダイバーンだいもんじ140天候:晴れむしや、テッカグヤなど浮いたはがねに。
晴れで2発目から威力1.5倍&水半減。
かえんほうしゃ
ほのおのパンチ
130
ダイストリームなみのり130天候:雨雨で2発目から威力1.5倍&炎半減。
弱点の水技の威力が上がってしまう。
ダイサンダーかみなり140場:EFみずひこう。催眠対策にも。
10まんボルト
かみなりパンチ
130
ダイアイスふぶき140天候:霰じめんひこうドラゴン。スリップダメージに注意。
れいとうビーム
れいとうパンチ
130
こごえるかぜ110
ダイナックルきあいだま
ばかぢから
95味方:A↑あく。威力は下がるが命中不安や能力低下を無くせる。
カウンター75
ダイロックストーンエッジ
いわなだれ
130天候:砂嵐ひこうむし。物理技のみ。
がんせきふうじ110
ダイホロウシャドーボール130相手:B↓エスパーゴースト。追加効果が物理型にはうれしい。
たたりめ
シャドークロー
120
ダイドラグーンげきりん140相手:A↓ドラゴン。疑似物理耐久強化。
りゅうのはどう130
ダイアークかみくだく
じごくづき
130相手:D↓追加効果は優秀だが物理技しかないので噛み合わない。
ダイスチルアイアンテール130味方:B↑追加効果が優秀。物理技のみ。
ダイアタックはかいこうせん
ギガインパクト
150相手:S↓ダイジェットを使えないので代用してS操作。だが技スペースが無いか。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。

型考察 [編集]

ちからずく特殊型 [編集]

特性:ちからずく
性格:ひかえめ/ずぶとい
努力値:HC252ベース
持ち物:いのちのたま/とつげきチョッキ/くろいヘドロ
確定技:だいちのちから
優先技:れいとうビームorふぶき/かえんほうしゃorだいもんじ
攻撃技:ヘドロウェーブ/10まんボルトorかみなり/きあいだま/いわなだれ
補助技:ステルスロック

攻撃範囲の広さと特性による火力補強を活かしたアタッカー型。
耐性やSの関係で縛られることも多いためエースではなく補完としての採用になるが、多くのトップメタに有効打を持てる。
調整や構成次第で様々な相手を見られるので、パーティや仮想敵によってカスタマイズしたい。
持ち物は特性と相性が良い珠が最有力。サイクル戦における場持ちを優先する場合はチョッキやヘドロも候補。

攻撃技は物理・特殊共に豊富だが、メイン・サブ共に特殊技の方が高威力のため、ほぼ特殊一本での運用となる。
ちからずく・C特化@珠で種族値換算161相当と、メガシンカポケモンにもひけをとらない火力を発揮できる。
例としてれいとうビームでH振り霊獣ランドロス@チョッキを確1。

主な役割対象はカプ・コケコをはじめとした電気と、その取り巻きとなる飛行や鋼。
ニドキングよりも耐久が高いため、有利対面で相手を流しやすいだけでなく、ボーマンダなどの高火力アタッカーを対面から撃破することも可能。
タイプ相性上はフェアリーにも強いが、カプ・テテフカプ・レヒレには上から一致弱点を突かれ、ミミッキュには毒技が等倍なので、彼らに役割を持てるとは言い難い。

型サンプル
性格 :ずぶとい
努力値:204-x-92-156-4-52
持ち物:いのちのたま

H:実数値191(16n-1)
B:A特化マリルリのアクアジェットで低乱2
  無補正A振りガブリアスのじしんで確2
C:ヘドロウェーブでH振りマリルリを確1、FCロトムを確2
  れいとうビームで霊獣ランドロス@チョッキを中乱1
  かえんほうしゃでH振りナットレイを確1、テッカグヤを確2
  10まんボルトでH振りギャラドスを確1、オニシズクモを確2
S:4振り81族、準速50族抜き

弱点保険アタッカー型 [編集]

特性:ちからずく/どくのトゲ/とうそうしん
性格:ずぶとい/おだやか/おくびょう/ひかえめ
努力値:HB252orHD252ベース
持ち物:じゃくてんほけん
確定技:だいちのちから/ヘドロばくだん or ヘドロウェーブ (シングル)など
攻撃技:れいとうビームorふぶき/かえんほうしゃorだいもんじ/10まんボルトorかみなり/きあいだま/いわなだれなど
補助攻撃技:じならし or がんせきふうじ or こごえるかぜ(ちからずく以外)
補助技:ステルスロック/こらえる

並以上の耐久とメジャーな弱点を利用し、ニドキングでは扱いづらいじゃくてんほけんを持たせた型。
自身の低速も道具の発動には相性が良いが、その後が問題なのでおいかぜなどのサポートが欲しい。
いのちのたまとは異なり、ちからずく非適用技やダイマックスもノーリスクに。
じゃくてんほけんが発動すれば、耐久重視の種族値振りでも、通常の珠ちからずく型に劣らない火力になる。
ダブルバトルでは、味方のなみのりなどを利用して確実に狙っていける。
トリパ前提なら、味方のじならしもありか。
ただし、ダブルでは自身の技だとじしんなど味方にあたるものは厳禁か、味方を選ぶしかない。
ニドキングよりも耐久があるとはいえ、あくまでも並以上程度なのでHB/HD振りが堅実。
自身のためにじならし/がんせきふうじ/こごえるかぜを採用するなら他の特性で。

ステロどくびしサポート型 [編集]

特性:ちからずく/どくのトゲ(S操作技採用時)
性格:ずぶとい/おだやか/おくびょう/わんぱく/しんちょう/ようき
努力値:HB252orHD252ベース
持ち物:くろいヘドロ/オボンのみ/レッドカード/きあいのタスキ/シュカのみ/ふうせん
確定技:ステルスロックorどくびし(両立可)/だいちのちからorじしんorじならし
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/だいもんじ/がんせきふうじ
補助技:ちょうはつ

設置技2つに加え、それらと相性の良い技を多数習得するため、サポート役としても優秀。
どくびしを排除する毒タイプや、毒無効の鋼タイプを一致地面技で牽制できるのが強み。飛行タイプには氷技や岩技、ステルスロックが刺さる。
地面タイプでどくびしを覚えるのは自身とニドキングデスバーンのみ。
ニドキングとは耐久力で勝るため撒きやすく、流し性能も高い。
デスバーンとは複合タイプとちょうはつの撃たれやすさで差別化は容易。
因みにどくびしとステルスロックの両立は、ニドキングオムスターウツロイドデスバーンのみ。
彼らとは4倍弱点が無い、ちょうはつを撃たれにくい、流し技を覚えるといった点で差別化できる。

じならしなどのS操作技はちからずくだと追加効果が発生しないため、これらを採用するなら特性はそれ以外。
安定性を求めるならどくのトゲ、他の状態異常を用いたり、安定性を捨てても負担を増やせる相手が欲しければとうそうしん。

努力値は行動回数を確保するための耐久ベースが基本だが、ACSも調整しておくと攻撃技やちょうはつを使いやすくなり、起点化回避に繋がる。
耐久をタスキに一任する、AC無振りでも使えるいかりのまえばを入れるなど、持ち物や技構成次第で振り方も変わってくる。


対ニドクイン [編集]

注意すべき点
兎に角多彩な技と、ちからずく+珠による火力、ニドキングを上回る耐久力を持つ。
弱点を突いても耐えて反撃されたり、有利対面を作って流しつつ負荷をかけてきたりと、タイマンにもサイクル戦にも強い。
対策方法
積み技や先制技に乏しく、追加効果による不意の状態異常や能力低下で崩される恐れもない。
そのため、タスキやチョッキ持ちのアタッカーなら撃ち合いで優位に立てる。Sはニドキングより遅く上を取りやすい。
弱点を突かれにくく高耐久のラッキークレセリアは受け出しやすいが、でんじはやどくどくは効かないので注意。

外部リンク [編集]


[1] 初代VC限定でニドキングも習得可
[2] 初代VC限定でニドクインも習得可
[3] PDW限定でニドクインも習得可