ナットレイ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ナットレイ [編集]

No.598 タイプ:くさ/はがね
通常特性:てつのトゲ(接触技を受けると最大HPの1/8ダメージを与える)
隠れ特性:きけんよち(相手が弱点タイプの攻撃技または一撃必殺技を覚えているかどうかが分かる)※テッシードの時、「てつのトゲ」
体重  :110.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
一致鈍足ジャイロボールHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ナットレイ74941315411620489てつのトゲ/きけんよち
ドータクン67891167911633500たいねつ/ふゆう/ヘヴィメタル
ハガネール7585200556530510がんじょう/いしあたま/ちからずく
ツンデツンデ611312115310113570ビーストブースト

ばつぐん(4倍)ほのお
ばつぐん(2倍)かくとう
いまひとつ(1/2)ノーマル/いわ/はがね/みず/でんき/エスパー/ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/4)くさ
こうかなしどく

第五世代出身のくさ×はがね複合タイプ。同複合はカミツルギのみ。
防御面において優れた数値を持つ上に耐性の噛み合わせが優秀で、抜群2に対して半減以下10と非常に堅牢。
4倍のほのおは流石に相手取れないが、かくとうは並の相手なら一撃は耐えきる。
合計種族値こそ500に満たないものの、素早さと特攻を徹底的に削った無駄のない配分であり、ほのおタイプの採用理由に直結するほどの影響力を誇る。

くさタイプ故、耐久型が本来苦手とするやどりぎのタネ、ねむりごなといった技も効かず、
またはがねタイプ故にそもそも役割範囲外であるエンニュート以外のどくどくは無効。
素早さの都合上、トリックルーム下でも無い限りどうしても何度か上から動かれることになるので、これらへの耐性は大きい。
てつのトゲも優秀で、削りながらサイクルを回すとんぼがえりに対し逆に負担をかけられる。
そして自身もやどりぎのタネやステルスロックを習得し、最低限の攻撃があり鈍足なことからジャイロボールの威力もそれなり。
結果的にサイクル戦においては無類の強さを発揮し、シングルにおいては対策必須。

反面、難点はやはりその鈍足で、先制技も覚えずどうしても上から叩かれてしまう。
更に呼びやすいほのおへの対抗手段もせいぜいじならし程度。不一致かつ攻撃種族値も半端なので対処は難しい。
かくとう抜群も地味に痛く、不一致程度は耐えるがサブウェポンに採用されやすいタイプ。
高速再生も無いことから縛られやすく、流し性能が高いと同時に自身も流されやすいという特徴を持つ。
幸い、弱点は読み受け出しが難しいタイプではなく、前述の通り、専らサイクル戦向けのポケモン。
対処手段が限られる性質から、相手の選出も縛りやすく見せポケモンとしての性能も高い。

第八世代では新規習得技はボディプレス程度だが、種族値と相性が良くミラーマッチにおける有効打にもなる。
習得者の激減したどくどく、はたきおとすも遺伝技として引き続き使用可能。
剥奪された技も採用率の高いものは無く、めざめるパワーの廃止で不意のほのお技を食らわなくなった。
ただし、本来役割対象であるエスパーフェアリーにマジカルフレイムが配られている。習得したポケモンには注意。

物理受け・特殊受け・アタッカーの全てをこなせるポテンシャルを持っており、
世代により主運用が異なるのがその証左。同一世代の環境の変遷にも柔軟に対応する。

+  各世代毎の主な型の変遷について

とつげきチョッキ型はノートにあります。



特性考察 [編集]

てつのトゲ
通常特性。接触技を使った相手に最大HPの1/8のダメージを与える。
物理受けと相性がよく、ゴツゴツメットを併せると7/24ものHPを削るダメージソースに。
特殊受けを任せる場合も、擬似的に一定の物理対面性能を確保することが出来るだけでなく、
アタッカーをこなす場合にも確定数をずらせることがある。ぼうごパットに防がれるのは忘れずに。
ダイマックス技が全て非接触となったことで、相対的に弱体化したがまだ優先度は高い。
きけんよち
隠れ特性。弱点および一撃必殺技を感知。弱点が少ないナットレイとの相性は良い。
サイクル戦を得意とする性質上、想定外の役割破壊を受けずに済むのは嬉しい。
ただし鈍足の為、感知しても結局退くしかなく、一撃必殺と弱点を両立できる相手は退くリスクも大きい。
第八世代でめざめるパワーが廃止されたのもあり、直接相手に負担をかけるてつのトゲより優先度は低め。
どうしてもサイクルを回したい場合や、接触技の少ない特殊受けなら候補には入る。
なお、テッシードの時は隠れ特性もてつのトゲであり、進化させないときけんよちかどうか分からない。
貴重品だが冠の雪原でとくせいパッチが登場し、多少厳選難易度は低下した。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ジャイロボール1~150
(1~225)
100-タイプ一致技。
極端な鈍足と相性が良く、この技をあえて非採用にするという選択肢はほぼない。
ぼうだんには透かされるので注意。
アイアンローラー130(195)100フィールド破壊タイプ一致技。グラスフィールドの解除は注意。
アイアンヘッド80(120)100怯み30%タイプ一致技だが低威力。ダブル向け。
パワーウィップ120(180)85-タイプ一致技。高威力だが命中不安。
タネマシンガン25(37)*2~5100-タイプ一致技。命中安定。タスキやみがわりに強い。
5発ならパワーウィップを超えるが期待値は3発。
はたきおとす65/97100道具排除一貫性が高く交代読みで撃ちやすい。
耐久型のしんかのきせきやたべのこしを落とせれば有利になる。
メガストーン・Zクリスタルが廃止され通りやすくなった。
ただし、相手のじゃくてんほけんは発動するので注意。
じならし60100S↓100%対炎・電気・鋼。
一致技との相性補完に優れるが威力は低いため、ハチマキ型でないと火力が足りない。
S下降はジャイロボールとアンチシナジーだが、
ジャイロボールが通らない相手に打つ技なので気にならない。
後続サポートにもなる。
ボディプレス80100-ナットレイミラーでの有効打。対鋼としても有効。
だいばくはつ250100自分瀕死大ダメージを与えつつ退場。起点回避に。
特殊技タイプ威力命中効果解説
アシッドボム40100特防↓↓100%技スペースもあって後続のサポート用。
変化技タイプ命中解説
やどりぎのタネ90一貫性の高い削り技。高耐久と相性が良い。
ステルスロック-サポート用。高い流し性能と相性が良い。
交代読みで使えればやどりぎのタネや攻撃技を選ぶより有効なことも多い。
みがわり-補助技対策や、交代読みで。やどりぎのタネと相性が良いが技スペが厳しい。
まもる-様子見や、やどりぎのタネ・たべのこしのターン稼ぎに。
こらえる-トゲ+ゴツメ用。ダイマックスの消費にも。
てっぺき-防御を強化。ボディプレスと相性が良い。
どくどく90再生回復技持ちの耐久型への対策。毒は呼びにくいが、鋼には注意。
でんじは90妨害技。第七世代の仕様変更で抜ける相手がほぼ居なくなったためサポート専用に。
ジャイロボールとの相性も悪い。
+  使いづらい技に関して

・最遅(Lv.50実数値22)時の相手の素早さ実数値によるジャイロボールの威力の目安

威力相手の素早さ備考
150132準速80族(トゲキッスフシギバナ等)、最速68族
120105無振り85族(ゴリランダージャラランガ等)、準速53族
8070無振り50族(マリルリクチート等)

ちなみに、ジャイロボールの威力計算式は「(25*相手の素早さ実数値/自分の素早さ実数値)+1」で、最高威力は150、最低威力は1である。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイソウゲンパワーウィップ140(210)場:GF一致技。グラスフィールドは草技1.3倍強化、地震半減、
毎ターン小回復とナットレイにとっていいことずくめ。
タネマシンガン130(195)
ダイスチルジャイロボール130(195)味方:B↑一致技。ジャイロボールの場合もとの威力より弱くなってしまう場合がある。
最鈍の場合、S実数値114(最速52族、無振り95族)より速い相手には威力が下がる。
ダイマックス化は相手のすばやさを見て慎重に。追加効果は優秀。
アイアンヘッド
ダイアークはたきおとす120相手:D↓ゴースト。追加効果はおまけ。
ダイアースじならし110味方:D↑草や鋼との相性補完に優れるが威力がやや低い。追加効果は優秀。
ダイナックルボディプレス90味方:A↑耐久型同士の泥仕合に。ボディプレスは防御依存技だが、
ダイナックルとして使うと普通の攻撃依存技になる。
ダイウォール変化技-まもる状態相手のダイマックスによる攻撃を防ぐ。大文字やオーバーヒートのPP切れも狙える。
+  使用率・採用率の低い技

型考察 [編集]

物理/特殊受け型 [編集]

特性:てつのトゲ(推奨)/きけんよち
性格:のんきorわんぱく/なまいきorしんちょう
努力値:H252 残りBDS調整
持ち物:たべのこし/ゴツゴツメット/フィラ・バンジ・イアのみ/オボンのみ/ラムのみ/オッカのみ
確定技:やどりぎのタネ
優先技:ジャイロボール
攻撃技:パワーウィップorタネマシンガン/はたきおとす/じならし/ボディプレス
補助技:まもる/ステルスロック/どくどく/でんじは

有利な相手に受け出しからの交代読みやどりぎのタネやでんじはで交代サイクルを回すナットレイの基本型。
以前は多少S調整してでんじはから抜ける相手を増やす型が主流だったが、麻痺の仕様変更により厳しくなった。
とはいえ、でんじはの搭載率の低下により読まれづらくなっているため、受けだされる相手エースへの妨害技としての価値は相対的に上がっている。

Sに関しては、基本的にはジャイロボールの威力を高めるのんきorなまいき最鈍推奨。
Sの低さにより最大威力が出しやすいため、A無振りでも等倍ならかなりの負荷を与えられる。

ボディプレスを候補に追加。防御が高いので苦手な鋼タイプやナットレイミラーで優位。

物理受けについて
ノーマル+地面、岩+地面、ドラゴン+地面などの攻撃技の組み合わせに強い。
特殊受けについて
水+氷、電気+氷、フェアリー+一致技などの攻撃範囲が多い水・電気・フェアリーに強い。
草技はできれば入れておきたい。
マジカルフレイムを覚えられるフェアリー・エスパーを警戒するなら、特性はきけんよちも考えられる。
積み技について
流されやすい性質のため安易には採用できるものではないが、炎と格闘さえ処理してしまえばそのまま「のろい」によりゲームエンドを迎えられるほどの数値の怪物になりえる。
型サンプル
パワーウィップ/やどりぎのタネ/まもる/ジャイロボール@たべのこしorゴツゴツメット

こだわりハチマキ型 [編集]

特性:てつのトゲ
性格:ゆうかん
努力値:HA252 BorD4
持ち物:こだわりハチマキ
確定技:ジャイロボール/パワーウィップ
選択技:タネマシンガン/はたきおとす/じならし/ボディプレス/やどりぎのタネ/どくどく

攻撃種族値も最低限あり、高火力一致技を2つ持つため、アタッカー性能も数値以上に高い。
得意不得意が明確に分かれていて相手の交代先を見越して技を撃ち逃げすることの多いナットレイはこだわり系アイテムとも相性がよい。
特に威力150のハチマキジャイロボールの火力指数は54000と、A特化ウーラオスのハチマキあんこくきょうだに匹敵する。

こだわりアイテムを持たせているものの、有効打のない耐久型への対策としてやどりぎのタネやどくどくなどの変化技を1つくらいは入れておくのも充分選択肢としてはありである。
特にソーナンスへの交代読みなどでやどりぎのタネ・どくどくを撃てばキャッチされてカウンターで成す術なくやられるということは避けられる。
またこだわりハチマキ持ちを疑ってきた相手にこだわっているように見せないという効果も一応ある。

先発起点作り型 [編集]

特性:てつのトゲ
性格:わんぱくorしんちょうorいじっぱり(ジャイロボール採用時はのんきorなまいきorゆうかんも候補)
努力値:H252 残りBDS調整
持ち物:きあいのタスキ/オッカのみ
確定技:ステルスロック
攻撃技:タネマシンガン/アイアンヘッドorジャイロボール/じならし/はたきおとす/ボディプレス
補助技:どくどく/でんじは/やどりぎのタネ

確実にステルスロックを撒くことを主軸にした型。

剣盾でも麻痺の仕様は変わらないため、でんじはは必須ではない。
採用するとしても後続のサポートの意味合いが強いためS調整はせず、通常の耐久型と同じのんきHB252ベースでの運用が多い。

ステロを撒いたらそのまま殴るも可、一度引っ込んでサイクルに持ちこむも可。

攻撃技は偵察役として使いやすいはたきおとす優先。
様子見の身代わりを置かれることも多く、草技は外しの心配がないタネマシンガンが安定。

【ダブル】アタッカー型 [編集]

特性:てつのトゲ
性格:ゆうかん(推奨)orのんきorいじっぱりorなまいき
努力値:HA252をベースに耐久調整
持ち物:こだわりハチマキ/たべのこし/オボンのみ/混乱実/じゃくてんほけん
確定技:ジャイロボール
攻撃技:パワーウィップorタネマシンガン/アイアンヘッド/はたきおとす/だいばくはつ/じならし/ボディプレス
補助技:まもる/やどりぎのタネ/どくどく/でんじは

多耐性の炎4倍、氷・飛行等倍の草、高火力一致ジャイロボール、毒無効の草、多くのトリパアタッカーよりも低いSなどの性質から、
雨パ・対雨パ・トリパ・対トリパ要員と多岐にわたる活躍をする。

シングルよりも対トリパ性能を重視されるため、Sの低い相手にも安定した打点を持ちつつ怯みも期待できるアイアンヘッドが採用されうる。
ただし多くのケースではジャイロボールと併せて採用される。

自身と積み技の相性も良くないため、じゃくてんほけんを持たせる事も選択肢。
ダブルなら味方のふんえんで発動できるので一考。


相性考察 [編集]

  • シャンデラ
    特性もらいびならナットレイの弱点である炎・格闘が無効。
    シャンデラ自身サイクル戦に適性があるのも良い。見せ合いにいるだけでも相手の炎技を躊躇させることができ、格段に動きやすくなる。
  • セキタンザン
    炎技を受けると超強化されるため、炎技を撃たせにくくさせる点ではシャンデラより優秀。
    ただし共に格闘が弱点、かつ4倍弱点が2つあり役割破壊されやすく、素の火力も低いためこのポケモンの扱い自体が難しい。

対ナットレイ [編集]

注意すべき点
草/鋼の複合により優秀な耐性と高い耐久値を持ち、受け出し性能や流し性能も高い。
てつのトゲ+ゴツゴツメットによる対物理アタッカー性能も持ち合わせる。
耐久型としてもやどりぎのタネやどくどくが無効で、ステルスロック、やどりぎのタネ、でんじは等で場作り→だいばくはつでの自主退場までできる。
昨今では物理アタッカー型も増加しており、S20からの高火力一致ジャイロボールで圧力をかけてくる。
対策方法
長期戦になればなるほど行動回数やてつのトゲの発動回数が増え、圧倒的不利になる。
やはり高火力の弱点技や一撃必殺技で速攻で終わらせたい。特に炎技は4倍弱点なので大ダメージを与えられる。
やどりぎのタネやどくどくは通用しないが、おにびは有効。定数ダメによる確実なダメージソースとA低下を得られる。
やどりぎや守るターンを読んで有利なポケモンに交代したり身代わりを貼るのもよい。ただしハチマキ型に注意。
炎技
最もオーソドックスな対策。
ただし4倍弱点でも役割破壊程度の炎技では確1にはならないので、交代読みと併せて2回の試行回数を要する。タイマンで撃つ際は注意。
補正ありC全振りドラパルトのだいもんじで補正ありHD252のナットレイをギリギリ確1に出来ないほど。
下降補正無振りガブリアスのだいもんじでD特化ナットレイを中乱2(割合:46.4%~55.2%)
無補正A振り@ハチマキのほのおのキバでようやくH振りナットレイを高乱1(割合:99.4%~117.1%)
はがね半減のくさタイプ
やどりぎのタネを無効化しつつ主力技を半減できるくさタイプなら容易に後出し可能。
ナットレイにミラー意識でてっぺき+ボディプレスを採用したり、カミツルギでつるぎのまいの起点にするなど。
ただしナットレイ自身にもボディプレスの採用が増えているため早めに遂行したい。
カットロトムは一致技が通りづらいので微妙。ボディプレスで等倍を取られるためおにびが欲しい。
アーマーガアテッカグヤエアームド
ナットレイ側からの打点はボディプレス、やどりぎのタネ程度。
アーマーガアエアームドは上からちょうはつ+はねやすめに加えてボディプレスが使える。
型にもよるがほぼ完封出来る。
テッカグヤは炎技で安全に遂行できる。やどりぎのタネに注意。

外部リンク [編集]