シャンデラ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

シャンデラ [編集]

No.609 タイプ:ゴースト/ほのお
通常特性:もらいび(炎技を受けるとそれを無効にし、交代するまで炎技の威力が1.5倍になる)
     ほのおのからだ(接触技を受けると30%の確率で相手をやけど状態にする)
隠れ特性:すりぬけ(リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベール・しんぴのまもり・しろいきり・みがわりを無視して攻撃できる)
体重  :34.3kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
特殊霊炎HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
シャンデラ6055901459080520もらいび/ほのおのからだ/すりぬけ
ズガドーン531275315179107570ビーストブースト

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)みず/じめん/いわ/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)ほのお/くさ/こおり/どく/はがね/フェアリー
いまひとつ(1/4)むし
こうかなしノーマル/かくとう

特性もらいびの場合、ほのお無効


ゴースト×ほのおの複合タイプ。同複合はAガラガラズガドーンが存在。
前者は種族値傾向・役割から全く異なるが、後者は高火力の特殊アタッカーとしての性質は被り、素早さは劣る。
豊富な搦め手やサイクル性能、すりぬけによる誤魔化しの効きづらさ等、シャンデラならではの強みを活かしていきたい。

レイスポスサニゴーンと並ぶ一般ポケモン3位タイの特攻145が目を引く。
高威力のほのお技、等倍範囲が広いゴースト技を一致で撃ち分けられることで、数値受けの困難な突破性能を誇る。
エナジーボール、サイコキネシスなど補完に優れたサブウェポンも多く止まりにくさは随一。
特攻以外はHP、攻撃は控えめ、その他は平凡な数値だが最低限の耐久と多耐性を兼ね備え、調整によりある程度の繰り出し性能が得られる。
その配分の良さから持ち物の候補も多く、編成に合わせて多彩なカスタマイズを可能とする器用なポケモン。

また、ゴーストタイプ由来の多彩な補助技も特徴。
鬼火、トリック、トリックルームからおきみやげ、のろいなど自主退場技まで完備。
シャンデラの独自性として補助技のメタ要素に強い事が挙げられる。
例えばすり抜けによりみがわりを無視でき、また補助技一辺倒でなく、種族値145の火力で殴る選択肢があるので挑発にも強い事も他のサポート役には無い強み。
素早さはやや高めだがトリル始動役としての採用も有力である。
ちょうはつを撃てるゴーストタイプであるためラッキーで止まらない特殊アタッカーでもある。

欠点としては、火力以外の中途半端さ。第八世代では素早さの二極化が更に進んでおり、普通に使うには遅く、トリックルーム前提で使うには早すぎる。
逆に言えば相手に応じてトリックルームを張る、いわゆるスイッチトリパに採用できるが、HPの低さを考えると自力で張る余地があるかは微妙なライン。
弱点もメジャー揃いで、何も考えずに闇雲に繰り出すと何もできずに倒されてしまう懸念も大きい。
ズガドーンとの差別化も込みで、もらいびを活かしたサイクル戦を想定して組み込むのがよいだろう。
その上でタスキ、スカーフといった行動機会を増やす持ち物を採用しておくと、よりポテンシャルを発揮しやすくなる。

禁止級が解禁される環境でのトップメタであるザシアンに対して一致技半減、サブウェポンとして採用率の高いかくとう無効と相性面では有利だが、
こちらが耐久無振りの場合、A特化+A1段階上昇のきょじゅうざんやじゃれつくで確定2発のため、ほのおのからだでもない限り受け出しは危険。

耐久を底上げでき、命中か威力に難のある一致技が安定択になるダイマックスとの相性はかなり良好。
ダイバーン、ダイアシッドによる火力補強は勿論、じしんを半減(事実上等倍)するダイソウゲン、
自身が先制技を覚えない故に縛られやすい点をカバーするダイサイコと、サブウェポンの恩恵も自分で受けやすい。
全体的に有利不利がはっきりして、流し性能が高いと同時に自分も流されやすいので、強引に居座る選択肢の追加は大きい。
ダイホロウは本人に恩恵が小さいが、物理受け相手は元々多くを確定2発以内にする性能を持つので、気になる盤面は多くは無いだろう。

なお、石進化全体に言えることだが進化前のみ習得可能だった技は、シャンデラの状態で思い出し可能になっている。



特性考察 [編集]

もらいび
ほのお技を誘って無償降臨が可能となる。ほのお技限定ながら火力も上がる。
ほのお技は高威力なものが多いので無効と半減の差は大きく、習得者が増えたマジカルフレイムで誤魔化されなくなる点も優秀。
ポリゴン2にトレースされるとシャンデラからの有効打がなくなるため注意。
ほのおのからだ
運次第の上に再生回復を持たず試行回数を稼ぎづらい。また弱点となる汎用的な高威力技には地震やストーンエッジ、ハイドロポンプな非接触のものが多く、シャンデラの耐性とも噛み合わない。
通常ルールでは基本的に候補外なのだが、禁止級が解禁されるルールではザシアン対策になるため有力な選択肢。
すりぬけ
隠れ特性。壁やみがわりを貫通して攻撃できる。
アタッカーとしてはもちろん、サポーターの場合もみがわりを貫通しておにびを叩き込めるので便利。
ダイマックスエースとして運用する場合もみがわりでターンで稼がれずに済むのでこれを優先。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。連発には向かない。撃ち逃げ向き。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。高威力・命中不安。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%タイプ一致技。中威力・命中安定。
マジカルフレイム75(112)100特攻↓100%タイプ一致技。威力は低いが追加効果が優秀。ちいさくなる型で。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブルで相手全体攻撃用。
シャドーボール80(120)100特防↓20%タイプ一致技。炎技とあわせて全18タイプに等倍以上。
たたりめ65/130
(97/195)
100-タイプ一致技。状態異常の相手に威力倍増。
おにびや味方のどくどくとあわせて。
ソーラービーム120100溜め技対水・岩・地面。炎技との相性補完に優れる。
晴れかダイマックスが前提。
エナジーボール90100特防↓10%同上。炎技との相性補完に優れるが威力は控えめ。
サイコキネシス90100特防↓10%ドヒドイデ等に。ダイマックスで先制技をシャットアウト。
クリアスモッグ50必中能力変化解除積み技対策。すりぬけならみがわりを貫通できるが鋼には効果無し。
変化技タイプ命中解説
おにび85物理アタッカー対策。炎やこんじょう持ち格闘は呼びにくいので撃ちやすい。
すりぬけならみがわり貫通。もらいびには注意。
いたみわけ-削り技兼回復技。使うタイミングはシビア。
ちいさくなる-回避率強化。ヘビーボンバーは半減だが、ダイマックスに注意。
めいそう-特攻・特防を補強。居座り型なら。
みがわり-補助技対策や、ふいうちの回避に。
ちょうはつ100補助技対策。この技一つでテンプレのラッキーを完封できるのは大きい。
トリック100スカーフやメガネとあわせて。すりぬけならみがわりを貫通できる。
おきみやげ100自主退場技。起点作りに。
のろい-削り技。ほのおのうずとあわせて。
トリックルーム-サポート用。Sが半端なのは難点だが、タイプ相性によりねこだましを無効化でき、怯まず発動できる。
さらに状況次第で高火力を生かしてトリルアタッカーも、のろいやおきみやげで自主退場も可能と、利点も多い。
まもる-のろいやほのおのうずなどのターン稼ぎに。
サイドチェンジ-ダブル用。霊でノーマル・格闘技を無効にし、もらいびで炎を受け相方を守る。
ふういん-ほぼダブル用。トリックルームやサイドチェンジを封じられれば美味しい。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイバーンオーバーヒート
だいもんじ
140(210)天候:晴一致技。一貫性は低いが弱点を突きやすい。2発目から威力1.5倍。
ソーラービームと相性がいい。
かえんほうしゃ
マジカルフレイム
130(195)
ダイホロウシャドーボール130(195)相手:B↓一致技。一貫性が高い。追加効果はおまけ。
たたりめ120(180)
ダイソウゲンソーラービーム140場:GF呼ぶみずに。また、じめんなど地震使用者への牽制としても。
エナジーボール130
ダイサイコサイコキネシス130場:PFドヒドイデかくとうへの役割遂行に。また、かげうち・ふいうち対策として。
ダイアシッドクリアスモッグ75味方:C↑フェアリー。威力は低いが、攻撃しながらの積み技として優秀。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスのターン切れ狙いに。
+  使用率・採用率の低い技

型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

特性:もらいび/すりぬけ
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:基本HC252 S調整
持ち物:きあいのタスキ/こだわりメガネ/ふうせん/とつげきチョッキ/じゃくてんほけん
確定技:だいもんじorオーバーヒートorかえんほうしゃ/シャドーボール
攻撃技:エナジーボール/サイコキネシス
変化技:トリック/めいそう/おにび/みがわり/ちょうはつ

相手との有利不利がはっきりした耐性のためサイクル戦になりやすい。
交代先にも圧をかけていけるよう火力重視のひかえめ、繰り出し回数を確保するため耐久に厚く振るのが基本。
しかし確実に抜ける範囲を増やせる準速や80族ミラー意識の最速も候補としては十分あり。

中途半端な耐久や技威力が改善されるためダイマックスとの相性は良好。
サイクルを強く意識する場合は「もらいび」、ダイマックスでの運用を重視するなら「すりぬけ」を推奨。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:もらいび/すりぬけ
性格:おくびょう(推奨)/ひかえめ
努力値:CS252ベース
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:だいもんじorかえんほうしゃorオーバーヒート(両搭載可)/シャドーボール
優先技:エナジーボール
選択技:サイコキネシス/トリック/おにび

こだわりスカーフで微妙な素早さを補う。
最速スカーフ(S実数値217)で最速145族(アギルダー)抜き。準速95族スカーフ(Gヒヒダルマ等)や最速剣王ザシアンは抜けない。
第8世代では最速ドラパルトを確実に抜くためおくびょうにするのが基本。

トリックルーム始動型 [編集]

特性:もらいび
性格:れいせい/ひかえめ
努力値:HC252ベース
持ち物:きあいのタスキ/ふうせん/シュカのみ
確定技:トリックルーム
優先技:おきみやげorのろい
攻撃技:オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃ/シャドーボール/エナジーボール
変化技:おにび/ちょうはつ/いたみわけ

独自の耐性と自主退場技を活かした起点作り型。
超火力なアタッカー型の存在があるため、ちょうはつを誘いづらく展開しやすい。

Sが中途半端な値のため、どちらかと言えばスイッチトリパやダブル向けの展開要員。
特性は耐性強化できるもらいび推奨。炎タイプを起点にトリックルームを展開できる。
↑炎タイプは基本的に地面や岩等の同族対策を持っている場合が多く、受け出しの利かない起点作り型とは相性が悪い。
すりぬけならみがわりや壁でターン稼ぎしてくる相手にも対応できる。

ちいさくなる回避型 [編集]

特性:もらいび
性格:おくびょう
努力値:H204 S252 残りBCD
持ち物:たべのこし
確定技:ちいさくなる/みがわり
優先技:シャドーボール/のろい
攻撃技:かえんほうしゃorマジカルフレイム/ほのおのうず
補助技:ちょうはつ/いたみわけ

独特の耐性を活かして流し際にちいさくなるを積み、みがわりから展開していく。

特性は起点にできる相手を増やすためもらいび。
みがわりを搭載することで相手に2回の攻撃ヒットを強制できるため確定。

耐久型向けのマジカルフレイムが選択肢に増えたことは嬉しいが、ダイマックス技必中の現環境ではこの型は非常に苦しい立場にある。
運用するなら試合の序盤で相手のダイマックスを引き出すように立ち回りたい。

【ダブル】基本アタッカー型 [編集]

特性:もらいびorすりぬけ
性格:ひかえめorおくびょうorれいせい
努力値:C252をベースに型に応じてHS調整
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま/こだわりスカーフ/メンタルハーブ/ など
確定技:ねっぷう/シャドーボール
優先技:まもる
攻撃技:オーバーヒートorかえんほうしゃorだいもんじ/ソーラービームorエナジーボール/クリアスモッグ
補助技:おにび/トリックルーム/サイドチェンジ/ふういん

高火力で腐りにくく、ねこだましの一貫を消すことのできるゴーストタイプをもつ。
トリックルームを覚えるため、始動役&アタッカーを担ったり、逆にふういんで相手のトリックルームを封じたり、スカーフねっぷうでガンガン圧力をかけたり、サイドチェンジで翻弄したりと型も多く、ダブルにおいてはシングルとは異なる存在感を放つ。


相性考察 [編集]

くさタイプ、特にナットレイとの相性補完に優れる。
特性もらいびなら炎技・格闘技読みでシャンデラの無償降臨が狙える。


対シャンデラ [編集]

注意すべき点
特性すりぬけにより壁やみがわりを貫通して高火力の炎技、もしくは一貫性の高いゴースト技を放ってくる。
独特の耐性ともらいびを活かしてサイクルを回されるのも厄介。
サブには相性補完に優れるエナジーボール。
おにび、トリックルーム、ちいさくなるなど補助技も豊富なためアタッカーだと決めつけると泥沼にハマる場合も。
対策方法
一致技+草に耐性があり、素早さで勝るサザンドラなど。
火力上昇手段に乏しいため数値受けも有効で、あついしぼうカビゴンなら一致技が通らず安定する。
多弱点かつ素早さも中途半端なので上から縛ることは容易だが、ナットレイなど相性を補完する味方と組んでいることが多いため逃げられやすい。ステルスロックを撒いておくとサイクルを制しやすい。
ポリゴン2でもらいびをトレースできれば完封できるが、トリックには注意。

外部リンク [編集]