ケンホロウ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ケンホロウ [編集]

No.521 タイプ:ノーマル/ひこう
通常特性:はとむね(防御を下げられない )
     きょううん(全ての攻撃技の急所ランク+1)
隠れ特性:とうそうしん(相手と同じ性別だと技の威力が1.25倍、異なると0.75倍になる。性別不明には効果なし)
体重  :29.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
物理無/飛HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ケンホロウ8011580655593488はとむね/きょううん/とうそうしん
ウォーグル10012375577580510するどいめ/ちからずく/まけんき
きょううんHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ケンホロウ8011580655593488はとむね/きょううん/とうそうしん
トゲキッス85509512011580545はりきり/てんのめぐみ/きょううん

通常時はねやすめ使用時
ばつぐん(4倍)------
ばつぐん(2倍)でんき/こおり/いわかくとう
いまひとつ(1/2)くさ/むし---
いまひとつ(1/4)------
こうかなしゴースト/じめんゴースト

第五世代出身のノーマルひこう複合。
中途半端な種族値と微妙な習得技から、初登場より長く差別化に苦しめられてきた。

今作では念願のブレイブバード、新たな連続技のダブルウイングを獲得。ひこう技が大幅に強化された。
更にきょううんと相性の良いきあいだめを獲得、持ち物に依存せず確定急所を狙えるように。
半端な素早さもダイジェットや、やはり新規習得のこうそくいどうでカバー可能。
同複合のライバルが多く姿を消したことも相まって、過去最大級の強化が為された。

ただし、使いやすい一致技であったおんがえしが消滅。でんきへの有効打が癖の強い技しか残らない羽目に。
また、同複合かつ能力傾向が似通い、素早さは勝るものの種族値上の火力・耐久で劣るウォーグルは続投。
あちらははがねタイプへの有効打としてインファイトを習得しており、技範囲で水を開けられている。
前述の確定急所の他、さいみんじゅつ、フェザーダンスなどの補助技が豊富なので、それを利用した差別化が基本。
ちなみに素早さについては、準速で最速ウォーグルとぴったり同値で、攻撃に補正をかけると僅かに攻撃が上回る。
とはいえ前述したとおり、単なるアタッカーとしては技範囲の差もあって有意な差とはならないか。

ダブルではいかりのつぼを持つ相方に確定急所つじぎりでサポートをする戦法が有名。
習得者が大きく減ったおいかぜも自力習得可能であり、純粋なアタッカーよりも相手をかき回す立ち回りを意識したい。
なお、じこあんじが剥奪されたので味方のいかりのつぼによる能力上昇をコピーすることは出来なくなった。

新要素のダイマックスは、一致技がどちらも中途半端な素早さを補強できる。
攻撃種族値は十分優秀な部類であり、ダイマックスエースとしての適性はそれなり。
前述の通り攻撃範囲は狭いため、いかに一致技の一貫を取れるかが重要になる。



特性考察 [編集]

はとむね
防御の能力ランクが低下しなくなる。特性自体は第八世代でダイホロウ対策として考慮に入るように。
が、ケンホロウは元々ダイホロウが効かず、せいぜいトレース対策にしかならない。
他の特性も奪われて困ることは少なく、基本的に候補外。
きょううん
急所ランク+1。ピントレンズを持たせることでつじぎりが確定急所。
他の技も新規習得したきあいだめで確定急所となる。
他の特性が扱いづらいというのもあり、基本的にこれを選択。
ダブルでもワルビアル、ケンタロスと組むことでいかりのつぼを発動できる。
ブレイブバードを習得したので、前世代までのようにトゲキッスを意識することは無い。
とうそうしん
隠れ特性。相手が同性なら火力が上昇、異性なら下降する。
安定しないのできょううんの方が優先されるが、性別固定のポケモンを仮想敵にするなら選択肢に。
補助技が豊富なので、異性相手の場合は補助技を仕掛けて退散する前提なら問題にはなりづらい。
性別不明相手は特性無し。元々不利な相手が多いので基本的に引くべきだろう。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ブレイブバード120(180)100反動1/3念願の一致技。反動が痛い。
ダブルウイング40*2
(60*2)
90-一致技。威力命中ともにやや物足りないが反動が無い。
ゴッドバード140(210)90怯み30%
急所ランク+1
タイプ一致技。パワフルハーブとあわせて。
きょううん+ピントレンズなら確定急所だが、パワフルハーブなしで撃つのは非現実的。
からげんき70/140
(105/210)
100-おんがえしが消滅したので代わりに。状態異常対策にも。のしかかりは覚えない。
ギガインパクト150(225)90行動不可タイプ一致技。ダイマックスで使うなら採用の余地があるか。
でんこうせっか40(60)100優先度+1タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。
はがねのつばさ7090防御↑10%対岩。ミミッキュにも。
つじぎり70100急所ランク+1対ゴースト。きょううん+ピントレンズなら確定急所。
とんぼがえり70100自分交代攻撃しつつ撤退。不利対面回避に。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ねっぷう9590火傷10%対鋼。無補正無振りでH振りナットレイを確2。ダブルでは相手全体攻撃。
変化技タイプ命中解説
さいみんじゅつ60命中不安だが、起点作りに。からぶりほけんとも相性は良い。
ちょうはつ100補助技対策。耐久型に。
メロメロ100とうそうしんでの異性対策に。
フェザーダンス100物理アタッカー対策。はねやすめと合わせて。
こうそくいどう-素早さ強化。
きあいだめ-急所率を2段階上げる。きょううんで使えば全ての攻撃技が確定急所になる。
はねやすめ-回復技。先手で使うと耐性が一変。
あさのひざし-回復技。耐性は変化しないので、味方のじしんに巻き込まれない。PPの少なさと天候変化に注意。
ねがいごと-回復技。1ターン待つ必要はあるものの、耐性は変わらず天候にも影響されない。
後続の補助にも。
おいかぜ-サポート用。味方の素早さ倍増。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイジェットゴッドバード140(210)味方:S↑一致技。溜めや反動を無視し、しかも素早さまで上げられる至れり尽くせり。
ブレイブバード
ダブルウイング130(195)やや威力は下がるが非ダイマ時に使いやすい。
ダイアタックギガインパクト150(225)相手:S↓一致技。でんきに等倍で通る。
からげんき120(180)
ダイワームとんぼがえり120相手:C↓居座って使える。
ダイアークつじぎり120相手:D↓ゴースト
ダイスチルはがねのつばさ120味方:B↑いわ
ダイバーンねっぷう130天候:晴れ特殊技のみ。対はがね
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。

型考察 [編集]

確定急所型 [編集]

ピントレンズ型 [編集]

特性:きょううん
性格:ようきorいじっぱり
努力値:S252 A252or耐久調整 残りA
持ち物:ピントレンズ
確定技:ブレイブバード/つじぎり
攻撃技:からげんき/はがねのつばさ/でんこうせっか/とんぼがえり/ねっぷう
補助技:さいみんじゅつ/いばる/みがわり

きょううん+ピントレンズでつじぎりが確定急所、その他の技も50%の確率で急所に当たる。
いかくやリフレクターのほか、ギルガルドのキングシールドにも強く、つじぎりで弱点を突ける。
その他ゴーストにも有効だが、おにびには注意。急所でも火傷による物理威力半減は無視できない。

無補正A振り急所つじぎりでH振りギルガルドを確定2。同ブレイブバードで無振りオーロンゲを壁貫通で超高乱数1。
壁貼りや耐久系積み技による居座り戦術が増えているため、急所率の高さは不安定ながらもそれらへの突破口になりうる。

きあいだめ型 [編集]

特性:きょううん
性格:ようき/いじっぱり
努力値:S252 A252or耐久調整 残りA
持ち物:きあいのタスキ/オボンのみ/フィラのみ/じゃくてんほけん/からぶりほけん/ラムのみ
確定技:ブレイブバードorダブルウィング/きあいだめ
攻撃技:はがねのつばさ/からげんき/つじぎり/ねっぷう/でんこうせっか/とんぼがえり
補助技:みがわり/いばる/さいみんじゅつ

きょううん+きあいだめですべての攻撃で確定急所が狙える。
ピントレンズ以外の持ち物を持たせる余裕があるので戦術の幅が広がるが、素の急所率は1/8なので積む隙が作れない状況だと厳しい。
耐久は物理は並、特殊は紙耐久なのでタスキ以外で一発耐えるには相手を選ぶ必要がある。

また、きあいのタスキはブレイブバードと相性が良くないので、その場合はダブルウィング推奨。

からぶりほけんはさいみんじゅつと合わせて。
発動すれば、無振りでも最速FCロトム(86族)+スカーフと同値になり、最速148族のザシアンすら抜ける。

【ダブル】いかりのつぼ起点型 [編集]

特性:きょううん
性格:おくびょう(推奨)orようき
努力値:S252 H252or耐久調整 残りA
持ち物:ピントレンズ
確定技:つじぎり/おいかぜ
攻撃技:でんこうせっか/ゴッドバード/とんぼがえり/エアカッター/ねっぷう
補助技:ちょうはつ/みきり/フェザーダンス/あさのひざし/ねがいごと/さいみんじゅつ

きょううん+ピントレンズ+急所ランク+1の確定急所をアタッカーとして活用するのではなく、
いかりのつぼを確実に発動させて全抜きをさせるためのサポートとして利用するという型。
同じようなことをできるポケモンは決して少なくないが、以下の点から見ても、ケンホロウは優秀な起点である。

起点に使う技が「つじぎり」である
いかりのつぼ持ちの中でも「ワルビアル」なら、悪を半減で受けられる。
さらにケンホロウだとタイプ不一致により余計な火力アップもおこらないので、実質の技威力は70×1.5×0.5=52.5と、
確定急所技の中でも最小のダメージで発動できる。
+  以下、個体値0(3以下)・能力下降補正・努力値無振りの時のダメージ計算

ワルビアルケンタロス共に、はらだいこ+オボンのみよりも低いダメージでA12段階アップが期待できる。
受ける側にオボンのみを持たせれば仮に先制攻撃を受けて体力をかなり削られていてもオボン回復分だけで発動可能になるし、
それ以外のアイテムを持たせる事も決して不可能ではない。

とくせい「きょううん」持ちの中では最速である
S93は「きょううん」持ちの中でもぶっちぎって速い。
次点はS80のトゲキッスだが、トゲキッスは急所ランク+1の技を覚えない。
ケンホロウを最速にするならば、相方の速度調整は以下の通り。
ケンタロスいじっぱりS224以下
ワルビアル調整不要。ようき最速できっちりケンホロウ素早さ-1
ワルビアルと組ませると相性がよいと言われているのは、つじぎり半減+最速でケンホロウ-1の両立が可能なため。
タイプ相性で「じしん」無効
ダブルの物理全体攻撃の筆頭候補であるじしんは、ケンホロウがひこうタイプのため、気兼ねなく撃てる。
はねやすめだとひこうタイプが消えてしまうが、あさのひざしやねがいごとも使えるので自己回復も問題ない。
サポート技が総じて優秀
ひこうタイプの優秀なサポート技であるおいかぜ、まもるの上位互換であるみきりを筆頭に、
ダブルで有用なサポート技を選択に悩むレベルで覚える。
微妙な素早さを補えるおいかぜは確定として、残りはケンホロウに何をさせたいかを明確に考えて技を選ぼう。

ただし、特殊耐久は余りに低すぎてHに全振りしてもまず耐えられない事が多いため、発動前に倒されることがないようにしたい。
発動前の準備、発動後の12段階アップしたポケモンのサポートどちらにもこのゆびとまれやいかりのこなは非常に有効なため、
これらを持つポケモンも合わせて準備して、確実にコンボを発動できるようお膳立てするとよいだろう。

以上は個体値0・能力下降補正・努力値無振り前提の考察だが、
いかりのつぼ発動後、ケンホロウはほぼノーマークになるため、確定急所コンボを攻撃に転用する余裕もなくはない。
多少相方にダメージが増えることを覚悟して、ようき+A調整振りも検討できる。

相方への集中攻撃を読んで、相方はまもる、自分はゴッドバードを選択する事で、
その次のターン相手に確定急所・タイプ一致威力140の飛行技orA6段階アップの攻撃という2択を迫ることも不可能ではない。

型サンプル
性格:おくびょう
努力値:HS252B4(A個体値0)
持ち物:ピントレンズ
技構成:つじぎり/おいかぜ/みきり/ちょうはつ

ケンホロウ自体を単体でマークされることは少なく、コンボを発動して無双状態にできるシーンは割と多い。
ただしこのコンボを知られているとれいとうビームや10まんボルトの標的になってしまいがち。
コンボ準備・成立後の制圧のために、隙をついて事前においかぜを使ったり、このゆびとまれやいかりのこな持ちを
パーティに1体は準備しておいた方がよい。

選択技の中からは、みきりとちょうはつを選択。前者は先ほどのような集中攻撃対策。
後者はトリックルーム対策だが、肝心のトリックルーム起点はメンタルハーブ持ちが多いので、
さいみんじゅつを用意した方がよかったケースが多々あった。

対ケンホロウ [編集]

注意すべき点
特性きょううん+ピントレンズ等による確定急所戦法を得意とし、いかくやキングシールドに強い。
ダブルではワルビアル等のいかりのつぼアタッカーの起点役として使われることも。
フェザーダンスやさいみんじゅつといった補助技も厄介。
対策方法
特殊耐久の低さが目立つ。不一致でも弱点の電気や氷、岩技で充分倒せるが、からぶりほけんによる素早さの逆転には一応注意。
またダブルでのいかりのつぼ起点役としては優秀なため、ねこだましやでんじはで連携を崩したい。

外部リンク [編集]