ウツロイド - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ウツロイド [編集]

No.793 タイプ:いわ/どく
特性:ビーストブースト(相手を倒す毎に自分の最も高い能力値が上昇する)
体重:55.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
特殊岩HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ウツロイド1095347127131103570ビーストブースト

ばつぐん(4倍)じめん
ばつぐん(2倍)みず/エスパー/はがね
いまひとつ(1/2)ノーマル/ほのお/ひこう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/4)どく
こうかなし---

いわ×どくの固有タイプを持つウルトラビースト。
いわタイプでは唯一の高速特殊アタッカーであり、高特殊耐久のため特殊アタッカーとの撃ち合いに滅法強い。
ビーストブーストによる抜き性能に加え、豊富な補助技によるサポートもこなせる。

難点は物理耐久の脆さと採用率の高いじめんが4倍であること。
多くの先制技が等倍以上で入り、CSに厚く振りがちな性質からそれらに縛られやすい。
それ以外の相手であれば、特性や持ち物に依存する火力でないならイカサマで対策は出来ないこともない。
攻撃面もメインのいわ技の範囲は極めて優秀だが、サブウェポンの範囲が少々狭く、はがねタイプへの有効打はほぼ皆無。
良くも悪くも対面との相性が強く出るので、起点にする相手、選出する編成はしっかりと選ぶこと。

第八世代では新規習得技としてメテオビームとたたりめを獲得。前者は溜め技ながら念願の高威力特殊いわ技で、攻撃前に特攻上昇と相性が良い。
後者は条件さえ満たせば等倍範囲の広いサブウェポンとなり、メタグロスギルガルドに抜群で通せるのも利点。
新要素のダイマックスとの相性も極めて良好で、元のHPが高いので物理耐久もそれなり程度に持ち直す。
また一致技がそれぞれ特攻上昇、砂嵐による特防上昇とウツロイドの性能に合致しているのもポイント。
メテオビームも溜め無しの高威力技として運用可能となり、火力不足を大きく解消してくれる。
新規要素はいずれもウツロイドに追い風を吹かせており、解禁以降はトップメタの一員となっている。
ただし、苦手な相手にとことん弱い性質は据え置きであるため、ダイマックスを切るタイミングはよく考えたい。

めざめるパワーが廃止され、本格的にはがねへの有効打を失ったが、自身も想定外の弱点技、特にじめん技を受ける可能性が減った。
元よりはがねタイプはウツロイドの役割対象ではないため、総じて自身の長所と短所がより明確になっただけとも言える。
その一方で有用性の高いどくどく、いたみわけ、リフレクターなどの補助技を喪失したのは痛い。



特性考察 [編集]

ビーストブースト
隠れ特性は存在せず、これで固定。上昇可能な能力は、特攻・特防・素早さの3箇所。
積み技を覚えないウツロイドにとって、貴重なステータス補強手段。
最速の場合、C努力値180以上でCに、172以下でSにブーストをかけることができる。
特防は上昇させて居座ろうとしても常に物理耐久の不安が付き纏うため、素直に特攻・素早さを上昇させた方がよい。

技候補 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
メテオビーム120(180)90溜め技
特攻↑
タイプ一致技。パワフルハーブと合わせて。自身の特攻も上がる。
パワージェム80(120)100-タイプ一致技。扱いやすい。
ヘドロウェーブ95(142)100毒10%タイプ一致技。性能安定。
ヘドロばくだん90(135)100毒30%タイプ一致技。毒で火力補強を狙える。
かみなり11070麻痺30%水に抜群、鋼に等倍で通るサブウェポン。命中不安。
10まんボルト90100麻痺10%かみなりと選択。威力は下がるが命中安定。
サイコキネシス90100特防↓10%対毒。地面にも通りやすいが鋼には半減。
サイコショック80100-特防の高い相手を意識するなら。
マジカルシャイン80100-格闘・ドラゴン・悪に抜群と広範囲だが威力は不足気味。
くさむすび20~120100-対地面。威力不安定だが重い相手には効果絶大。
ダイマックス相手に無効となることには注意。
アシッドボム40(60)100特防↓↓100%火力補強に。ダブルでも味方の補助に役立つ。呼ぶ鋼には通らない。
クリアスモッグ50(75)必中能力変化解除積み技対策。起点化阻止に使えるがはがねタイプの積みエースには無力。
たたりめ65/130100-剣盾で新規習得。でんじはとからめて。シャドーボールは覚えない。
ミラーコート-100優先度-5高い特殊耐久を活かして倍返し。
物理技タイプ威力命中効果解説
イカサマ95100物理アタッカーを呼びやすいので好相性。
ギルガルドメタグロスに。積み技への牽制にも。
ぶんまわす60100全体攻撃低火力を活かした味方のじゃくてんほけん発動+タスキ潰し。
せいぎのこころ発動も可能。
変化技タイプ命中解説
でんじは90自身や後続のサポートに。命中不安。呼ぶ地面に無効。
ひかりのかべ-特殊アタッカーとの撃ち合いに。
ふしょくガス100しんかのきせき・じゃくてんほけんなどを無力化する。
シルヴァディのメモリ等特定の道具やねんちゃく持ちの道具は腐らせることができないので注意。
主にダブル用。
ワンダールーム-場のポケモンの防御・特防を入れ替える。サポート向き。
トリックルーム-このタイプでは貴重な始動役。
自身は素早い方なので味方へのサポートとして。
サイドチェンジ-ダブル専用。優先度+2で味方との位置を入れ替える。
どくびし-設置技1。鋼や飛行、ふゆうに無効。毒に除去される。
ステルスロック-設置技2。無効タイプ無し。あくびやほえる等の流し技は覚えないが、
有利不利が明確なウツロイドとは相性がよい。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイロックメテオビーム140(210)天候:砂嵐一致技。メテオビームの場合、特攻上昇の効果はなくなるが、連発が可能に。
追加効果の砂嵐によって元々高い特防がさらに高くなる。
パワージェム130(195)
ダイアシッドヘドロウェーブ90(135)味方:C↑一致技。威力は控えめだが、ビーストブーストも合わさると突破力が一段と増す。
ヘドロばくだん
クリアスモッグ75(112)
アシッドボム70(105)
ダイサンダーかみなり140場:EF対水。テッカグヤアーマーガアに対しても。
10まんボルト130
ダイサイコサイコキネシス130場:PF対毒・格闘。先制技が致命傷となるウツロイドと相性が良いが、相手の超技に注意。
サイコショック
ミラーコート100
ダイフェアリーマジカルシャイン130場:MF対格闘・ドラゴン・悪。麻痺や眠りを防げる。
ダイソウゲンくさむすび130場:GF対地面。地震は半減できても致命傷だが、耐えられれば儲けもの。
ダイホロウたたりめ120相手:B↓対エスパー・ゴースト。条件を満たしている場合は元技より威力が低下。
ダイアークイカサマ130相手:D↓ダイマックスでは逆に火力を失うが、追加効果の相性は良い。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン枯らしに。
連続使用で失敗しやすくなる。

型考察 [編集]

特殊アタッカー型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:おくびょう(推奨)/ひかえめ
努力値:CS252 or S252 C172 残り耐久(Sブースト調整時)
持ち物:パワフルハーブ/きあいのタスキ/とつげきチョッキ/くろいヘドロ/ラムのみ/こだわりメガネ/いのちのたま/たつじんのおび
確定技:メテオビームorパワージェム(両立可)/ヘドロウェーブorヘドロばくだん
攻撃技:10まんボルトorかみなり/くさむすび/サイコキネシスorサイコショック/たたりめ/マジカルシャイン/イカサマ
補助技:みがわり/ステルスロック/どくびし/ひかりのかべ/ふしょくガス

アタッカー気質にして多くの敵を抜いていくことを目的とした型。
性格はリザードンしかり原種サンダーボーマンダを抜いて岩技を撃てるおくびょうでほぼ確定。
臆病CS252振りの場合の実数値はC179,S170となりCをブーストできる。
持ち物無しヘドロばくだんでは無振りカプ・テテフが中乱数になる。
追加効果のスリップダメージを狙いたい場合を除き、毒技はヘドロウェーブ推奨(最低乱数以外1発)。

Sにブーストをかけるなら臆病C172 S252でCが最大になる(Lv50時実数値:C169 S170)。
第八世代現在ではパワフルハーブでメテオビームを溜め無しで放つ戦法が主流。仮に外したとしても特攻1段階上昇は残るので無駄にはならない。
メテオビームやダイアシッドで特攻を補強し、他に補強手段のない素早さをビーストブーストで補強する戦術が非常に強力。
相手の選出にもよるが、味方で弱らせつつ死に出し→安全にブーストを狙うことでそのまま無双体制が整うことも。

ダイマックスを用いない場合、サポート役を基本として場合に応じてアタッカーにスイッチするという運用がよいか。
とつげきチョッキを持たせたり、カバルドンなどを構築に組み込めば特殊アタッカーに役割を持たせやすくなる。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:おくびょう(推奨)/ひかえめ
努力値:CS252ベース
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:パワージェム/ヘドロウェーブ
選択技:マジカルシャイン/サイコキネシス/くさむすび/10まんボルト/ステルスロック

高いCとガブリアスを超えるS、抜き性能を高めるビーストブーストと、スカーフに適した性能である。
カプ・テテフの最メジャーなスカーフ型や、カプ・コケコを上から潰すことができ、
素で十分に高い特殊耐久から様々な特殊アタッカーと殴り合うことができる。

準速ランク+2パルシェンや素早さ補正のスカーフ、ランク+1を考慮すると、基本的に安定するおくびょう推奨。
火力はビーストブーストすれば十二分に補える。

サポート型 [編集]

特性:ビーストブースト
性格:おくびょう/ずぶとい
努力値:S252HB調整余りC
持ち物:きあいのタスキ(推奨)/ひかりのねんど/メンタルハーブ
確定技:ステルスロックorどくびし(両搭載可)
優先技:でんじは
攻撃技:パワージェム/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/イカサマ/アシッドボム/がんせきふうじ/クリアスモッグ/10まんボルト
補助技:ひかりのかべ/トリックルーム

ステルスロックとどくびしを両立できるポケモンの中では最も高い特殊耐久と素早さを持つ。
上を取られて行動回数が減ってしまっては元も子もないため、Sは基本的に最速。
物理は非常に薄く、耐久調整を施したところでじしんなどは耐えられないため、基本的にはタスキありきでの運用。
ただし、ドラパルトのドラゴンアローなど、タスキ貫通の連続攻撃を意識するならHBを要調整。

2つの設置技以外にもひかりのかべ、トリックルームなどのサポート技も覚えるが、第8世代でリフレクターが覚えられなくなった点には注意。
またアシッドボムとクリアスモッグという一風変わった毒技を覚え、容易に起点化を許さない。
クリアスモッグは必中技なので特にちいさくなるによる起点化を防ぐ事ができる。
イカサマも呼ぶ物理エース相手に有効。メタグロスとも有効だがじゃくてんほけんに注意。


対ウツロイド [編集]

注意すべき点
C127、S103からの一致岩・毒技。加えてビーストブーストが発動し特攻が上がれば抜き性能が大きく上がる。
特殊耐久がとても高く、一致特殊技でも等倍程度では大きなダメージは与えられずそのまま押し負けてしまう可能性も。
サブウェポンや補助技、小技も豊富。
対策方法
一致技とサブウェポンのタイプの都合上、鋼や地面には有効打は少なめ。
ただし鋼でも特殊型の場合は押し負ける可能性がある。
特防は恐ろしく高いが、物理耐久はそれほどでもないので4倍の地面技であれば不一致でも致命傷は与えやすい。
バレットパンチやアクアジェットなどの先制技も有効。ビーストブーストが発動する前に仕留めてしまいたい。
地面への有効打はくさむすびくらいしかない。
メタグロスランドロスギルガルドであればほぼ完封だがイカサマには注意。イカサマ対策も考慮するならナットレイも有用。
一致技を半減にする他、くさむすびの威力を60に抑えて10まんボルトを無効にできるドリュウズも有効。ただし、対面時には不用意につるぎのまいを使用しないこと。
また特殊アタッカーでも、サイコショックで大ダメージを与えられる。

外部リンク [編集]