ファイヤー - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

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ファイヤー [編集]

No.146 タイプ:ほのお/ひこう
通常特性:プレッシャー(受けた技のPPを1多く減らす)
隠れ特性:ほのおのからだ(直接攻撃を受けると30%の確率で相手をやけど状態にする)
体重  :60.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
ファイヤーHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ファイヤー90100901258590580プレッシャー/ほのおのからだ
ガラルファイヤー90859010012590580ぎゃくじょう
炎/飛HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ファイヤー90100901258590580プレッシャー/ほのおのからだ
ファイアロー7881717469126499ほのおのからだ/はやてのつばさ
リザードン78847810985100534もうか/サンパワー

通常時はねやすめ使用時もえつきる使用時もえつきる+はねやすめ使用時
ばつぐん(4倍)いわ---------
ばつぐん(2倍)みず/でんきみず/じめん/いわでんき/こおり/いわ---
いまひとつ(1/2)ほのお/かくとう/はがね/フェアリーほのお/くさ/こおり/むし/はがね/フェアリーくさ/むし/かくとう---
いまひとつ(1/4)くさ/むし---------
こうかなしじめん---じめん---

初代出身の準伝説、通称三鳥の一角であり、ほのお×ひこう複合。
同複合にはリザードンファイアロー、禁止級伝説にホウオウが存在。
種族値は手堅く纏まった特殊アタッカーであり、一致技の威力も優れ火力は相応に出る。

メガシンカが廃止されたことで、リザードンとの差別化に悩まされることが無くなった。
あちらはキョダイマックスを習得しているが素の性能では素早さ以外はファイヤーが勝っている。
もえつきるを習得するのでいわ4倍を始めとするほのおタイプの弱点をカバー出来る点も強み。
ダイマックスの登場により、ダイバーンとして使用できることからほのお技をもえつきる一本にするのも選択肢となる。

リージョンフォームも登場したがタイプ・特性・配分全て異なり差別化不要。
同時採用は出来ず、補完枠にあくが必要な編成であれば一応注意。

第八世代ではフレアドライブ、ブレイブバードを獲得。元々攻撃もそれなりにあり、両刀アタッカーも採用圏内。
追加効果の優秀な技としてはマジカルフレイム、しっとのほのお、ねっさのだいち。器用な運用が可能に。
一方でニトロチャージ、おいかぜ、どくどくが没収、めざめるパワーは廃止。特にみずに対しては突破できない相手が増えた。
使用者の激減したはねやすめについては、引き続きレベルで習得できる。もえつきる同様、耐性が激変する。
なお、もえつきるでほのおタイプを失っている状態で使うとそのターンだけタイプが「なし」になり、先手で使うと弱点・耐性が共に消滅する[1]

新要素であるダイマックスとの相性はなかなか優秀。命中不安だったり、癖の強いほのお技を必中高火力の技として使用可能。
天候が晴れになるので弱点であるみずを牽制できる他、2回目以降のほのお技も強化されるといい事づくめ。
あまり素で撃たれることはないがかみなりの命中率が低下するのも忘れずに。
一致ダイジェットの強力さは最早言わずもがな。中速に属する都合上、素早さ上昇の恩恵は非常に大きい。
ただしサブウェポンの範囲は広くなく、一致技以外にはそこまで期待できない。
また意外にも豊富な補助技の数々を使用できなくなるので、ダイマックスするかどうかは運用法と相談の上で。

ぼうふうが必中となることから、タイプとしてはアンチシナジーながら雨パで採用することも可能。
雨パの天敵であるナットレイはほのお4倍であり、雨下でも無補正もえつきるでH252振りまでなら十分確定圏内に。
タイプ相性の都合上、補完として優秀であり環境で採用された例も存在。
ウェザーボールを新規習得し、前準備は必要だが威力100(雨補正で150)・命中100のみず技として運用できるのも嬉しい。
じめん技のねっさのだいちも習得したことで、過去作では対抗手段がほぼ存在しなかったヒードランを返り討ちにすることも可能になった。

ステルスロックで半分削れるタイプなので、何か意図が無ければHPは奇数を推奨。無振り・252振りで丁度奇数になる。(個体値V時)



特性考察 [編集]

プレッシャー
通常特性。自分に向けて使われた技のPPを追加で1減らす。
効果そのものよりもアナウンスを利用した対面からの素早さ判定が主な目的。
激戦区に位置する上に一致技の一貫性が高く、先手で動けるかどうかが非常に重要。
反面、スカーフで奇襲を狙う場合は相手に持ち物がバレてしまう為、ほのおのからだが優先。
ほのおのからだ
隠れ特性。接触してきた相手を30%で火傷状態にする。
弱点には非接触の技が多いが、受け出ししやすい草・格闘・鋼技には接触技が多く見極めれば発動チャンスは多い。
特にトップメタであるゴリランダーのグラススライダーに対してファイヤーは何度も受け出しできるので、その度に火傷を狙えるのは大きいだろう。
プレッシャーは盤面に影響を及ぼしづらいので、先発以外ならこちらの優先度が高め。
過去の配布(プレシャスボール入り)、VC、ハマナスパーク(SPのみ)で入手できるほか、通常特性の個体にもとくせいパッチを使用して変更できる。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
だいもんじ110(165)85火傷10%やや命中難だが採用しやすい主力技。
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓最高火力のメインウェポン。二刀や撃ち逃げに最適。
もえつきる130(195)100炎タイプ喪失オーバーヒートに並ぶ最高火力。炎タイプがなくなり、耐性が変化する。
自身が炎タイプでないと使用できず、交換しないかぎり再使用できない。
耐性が変化するので、リザードンとの差別化要素として重要。詳細後述。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%命中安定だが威力不足。
マジカルフレイム75(112)100特攻↓100%タイプ一致技。威力は低いが追加効果が優秀。サポート寄りの運用で。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。シングルでは中途半端。
しっとのほのお70(105)100同ターン中に
能力が上昇した
相手に火傷100%
タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。リザードンは覚えない。
追加効果を有効に使うには速すぎるのが難点。
ぼうふう110(165)70混乱30%対格闘やウルガモス。交代読みで水などに。雨なら必中。
エアスラッシュ75(112)95怯み30%ぼうふうと選択。追加効果は優秀だが威力は控えめ。
ねっさのだいち70100火傷30%対炎・電・岩。追加効果も優秀。だいちのちからは覚えない。
ソーラービーム120100溜め技炎半減の水・岩に刺さる。にほんばれやダイマックスとセットで。
ほのおのうず35(52)85拘束耐久型の場合の選択肢。最大HPの1/8のダメージを与え続ける。
しめつけバンドと併せると毎ターン1/6、やけどと併せると2割強削ることができる。
げんしのちから60100全能力↑10%ウルガモスリザードンファイアロー対策。岩4倍相手に刺さる有効打。
ウェザーボール50/100
(150)
[225]
100天候で
タイプ変化
晴れ下では火炎放射や熱風より高威力で大文字より安定したメインウェポン。
しかし、天候を変えられるとまったく別の技に変化。
物理技タイプ威力命中効果解説
フレアドライブ120(180)100火傷10%
反動1/3
タイプ一致技。反動が痛い
ゴッドバード140(210)90溜め技
急所率+1
怯み30%
パワフルハーブと併せて。
ブレイブバード120(180)100反動1/3タイプ一致技。反動が痛い。
ダブルウイング40(60)*290-火力は並だが自身のHPを削らず、道具の制限もなく、1ターン相手に渡す事もない。
抜群相手ならタスキを潰した上で倒せる。ゴツメに注意。
とんぼがえり70100自身交代こだわりスカーフと相性◎。オーバーヒートの撃ち逃げなどにも。
はがねのつばさ7090防御↑10%対岩。どちらかというとダイスチルの素材用。
変化技タイプ命中備考
はねやすめ-最大HPの半分を回復、先制時はそのターン飛行タイプを失う。
通常時は地面技が抜群になるが、もえつきている場合「タイプなし」となり全てが等倍になる。
おにび85物理に当てると役割を持てる。はねやすめも欲しい。
みがわり-状態異常を防ぐ。プレッシャーと併せて相手のPP削りにも。
しんぴのまもり-耐久戦で居座りたいときに便利。
まもる-ターン稼ぎや、プレッシャーと併せて。
にほんばれ-自身の決定力向上に。
あまごい-炎タイプでは珍しいあまごい使い。
とんぼがえりと併せ偽装雨パのエースへ。

もえつきるについて [編集]

習得者では最高の特攻を持つ上に複合タイプであることがポイント。もえつきる使用後も一致特殊飛行技により一定の火力が維持できる。

また、使用すると4倍弱点が一時的に無くなる点も見逃せない。通常は耐久無振りだとA252ガブリアスのがんせきふうじが43.8%の乱1のところを、
もえつきる使用後は同がんせきふうじが中乱数2、A特化ストーンエッジすらも確定耐えと明確に確定数にズレを生じさせることが出来る。
この状態ではねやすめを使うと「タイプなし」の状態になるため弱点がなくなり、耐久型においても固有の戦術を狙うことが出来る。
総じて戦術性の高い技であるため、リザードンとの差別化のためにも積極的な採用が望まれる。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイバーンもえつきる140(210)天候:晴れ晴れで2発目から威力1.5倍。
技の反動や命中不安も無視できる。
呼ぶみずタイプの火力半減も。
オーバーヒート
だいもんじ
フレアドライブ
ねっぷう130(195)
かえんほうしゃ
マジカルフレイム
ダイジェットぼうふう140(210)味方:S↑一致技。すばやさの底上げも。
ブレイブバード
ゴッドバード
ダブルウイング130(195)
そらをとぶ
エアスラッシュ
ダイソウゲンソーラービーム140場:GF炎の苦手な相手に刺さるサブウェポン。
素のソーラービームと違い直前に天候を変えられても高威力を保てる。
自身はフィールドの恩恵を受けない。
ダイアースねっさのだいち120味方:D↑対電・岩。
ダイロックげんしのちから110天候:砂嵐対氷。追加効果は自身と噛みあわない。
ダイワームとんぼがえり120相手:C↓炎技と範囲が被り気味。後続のサポートに。
ダイスチルはがねのつばさ120味方:B↑物理耐久を強化できる。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスターン切れを狙う。

型考察 [編集]

アタッカー基本型 [編集]

特性:プレッシャー/ほのおのからだ
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:特攻252 素早さ252 or 特攻252 素早さ調整 残りHP
持ち物:こだわりスカーフ/こだわりメガネ/とつげきチョッキ/回復アイテム
確定技:だいもんじorかえんほうしゃorオーバーヒートorもえつきる/エアスラッシュorぼうふう
選択技:ねっさのだいち/げんしのちから/とんぼがえり/おにび/はねやすめ/ソーラービーム

リザードンとは素の耐久の高さやとんぼがえりを覚える点で差別化。
もえつきるは使用後に炎タイプが消え、交換しない限り再使用できないため、搭載時は扱いやすい炎技との両立もあり。また、その性質上こだわりアイテムとも相性がよい。

基本的にはシールド状態のギルガルドをもえつきるで確1にできるひかえめC252がおすすめ。
アイテムや特性に頼らずシールド状態を命中100%技で1撃で突破できる数少ないポケモン。
守られた場合は不発と言う扱いを受け、ほのおタイプは失われない、
最速たべのこしギルガルドにみがわりをされると負ける恐れがあるのでSは最速ギルガルド抜きも推奨(補正なしS112で最速ガルドは抜ける)。
有効打がもえつきるワンウェポンの場合、交代読みでみがわりをされた場合、ハメ殺される可能性もある

スカーフの場合、準速でドラパルトと同速。スカーフを持つ場合最低でもドラパルトを抜いておきたいのでおくびょう推奨。
(ルールによってはザシアンを抜いておきたい)
オーバーヒートであれば無振りザシアンを確定で落とすことができる。だいもんじだと高乱数になってしまうので非推奨。

耐久型 [編集]

特性:ほのおのからだ/プレッシャー
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:HP252/防御or特防252残り4又は防御特防調整
持ち物:しめつけバンド/たべのこし
確定技:はねやすめ/ほのおのうず
選択技:おにび/まもる/みがわり

サンダーとほぼ同等の耐久指数を持つ事から耐久型としての運用ができる。
拘束技の定数ダメージによるダメージレースを仕掛けられる。
岩4倍が痛いがストーンエッジはプレッシャーによってまもるやみがわり連打でPPを削りきれる。
HP252振りだけでおにび込みでようきガブリアスのげきりんに対してはねやすめで受け切れる。
いじっぱり相手には無補正で防御に124以上振る必要がある。

+  型サンプル
+  型サンプル

物理受け型 [編集]

特性:ほのおのからだ(推奨)/プレッシャー
性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:あつぞこブーツ/ゴツゴツメット
確定技:はねやすめ/おにび
選択技:マジカルフレイムorかえんほうしゃorもえつきる/ぼうふうorエアスラッシュ/ねっさのだいち/とんぼがえり/まもる/みがわり

優秀な耐性とおにび+はねやすめで物理受けをしていく。
禁止伝説環境においてはザシアンに対して有利に出られるのも強み。(ただしワイルドボルト持ちには注意。)

もえつきるは使い方次第では弱点をうまく消せるといった強みがあるが、ほのおタイプが無くなるのでザシアン等の相手をする時は注意したい。

特性は接触してきた相手にやけどを狙えるほのおのからだを推奨。


相性考察 [編集]

高めの物理耐久を持つジュラルドンと非常に相性が良く、互いの弱点を完璧に補う事ができる。
そちらが覚えない炎技をファイヤーが扱えるのも利点。


対ファイヤー [編集]

注意すべき点
「こだわりメガネでのオーバーヒート→次のサイクルでだいもんじ」といった風に火力に物を言わせて押してくることがあり、
そうなると無振りガブリアスヒートロトム程度までは突破されうるため、侮りすぎるとサイクルを破壊されて大きな打撃を被る。
また、補助技とプレッシャーを駆使した耐久型も存在し、素の耐久とおにびによって耐えられる攻撃をみがわりで耐えつつPPを削ってくるため、
本来完封できたはずのヒードランバンギラスが逆に起点にされるという場合も存在する。
耐久もそこそこあるので不一致弱点の技一撃で落とすのは4倍の岩でないと厳しい。
対策方法
岩タイプであれば炎と飛行を両方半減できる。攻める際も岩技があれば4倍弱点が付ける。
ステルスロックも繰り出す度に1/2もの体力が削られるため非常に有効だが、あつぞこブーツ持ちには効果がないので注意。
岩タイプとの対面ではファイヤーは逃げていくことが多いので、ファイヤーの後続に負担をかけるように立ち回りたい。
相手の持ち物がこだわりスカーフでないことが確認できたら、より速いポケモンで一気に潰しにかかるのも手。
リザードンやウルガモスの対策ができているならばほぼ同じ手が通用する。ただし物理耐久はリザードンよりやや高く、ほのおのからだがあるので接触技で攻撃する際は注意。

外部リンク [編集]


[1] ココガラなど元からひこう単タイプのポケモンがはねやすめを使った場合はノーマルタイプになる。混同しないよう注意。もえつきるの処理は厳密にはタイプを完全に失うのではなく、「ほのおタイプの特性を全て失ったほのおタイプ」となっているものと思われる。