オニシズクモ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

オニシズクモ [編集]

No.752 タイプ:みず/むし
通常特性:すいほう(ほのおタイプの技を半減・やけど無効・みずタイプの技の威力が2倍)
隠れ特性:ちょすい(みずタイプの技を受けたときそれを無効化し、HPを最大の1/4回復する)
体重  :82.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
超高火力水HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オニシズクモ6870925013242454すいほう/ちょすい
160120614すいほうAC無振り
192152678すいほうAC全振り
ウオノラゴン9090100708075505がんじょうあご
マリルリ10015280608050522ちからもちA全振り
水/虫HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オニシズクモ6870925013242454すいほう/ちょすい
グソクムシャ75125140609040530ききかいひ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/ひこう/いわ
いまひとつ(1/2)みず/こおり/かくとう/じめん/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

特性「すいほう」の場合、ほのお半減
特性「ちょすい」の場合、みず無効


第七世代出身のみず×むし複合。同複合はグソクムシャのみ。
耐性が互いに弱点を打ち消しあい、半減5、弱点3とそこそこ優秀。種族値も防御寄りで不一致弱点程度なら耐えられる。
じめんに受け出し、遂行できるみずタイプというのも小さくは無い個性で、総じて明確な役割を与えやすい。

攻撃面の種族値は低いが、専用特性すいほうが非常に強力。
等倍のほのお半減、やけど無効、みずタイプの技の威力が2倍とどれもこれも優秀な効果を3つも持つ。
物理・特殊双方においてアタッカーを務められるだけの実質火力指数を持ち、耐性と耐久を活かしてダメージレースを制するのが得意。

難点は、すいほうで強化されるのはみずタイプのみという点。
みずタイプに対し耐性や無効特性を持つ相手には有効打を持たず、鈍足かつ先制技も無いので起点化されやすく、上から縛られやすい。
前述の通り種族値上の攻撃・特攻は乏しく、もう片方の一致技であるむし技に関しては通りの悪さもあって4倍弱点狙い、もしくは追加効果目当てといったところ。
一応みず技を半減するくさタイプには抜群で通るがフシギバナナットレイビリジオンなど、むし技が等倍のくさタイプがいるので確実とは言い難い。

良くも悪くもみず技に依存している以上、誰も彼も相手取れるような性能は持っていない。
ただし特殊耐久が高く、ミラーコートも覚えるのでH252のみでFCロトムの特化かみなりまでなら確定耐えして反撃が可能。
元々鈍足で、受けて反撃という流れが基本である以上、ミラーコートを採用せずとも耐久調整を施しておいた方が動かしやすいだろう。

第八世代ではハイドロポンプ、はいよるいちげきを獲得。相変わらずみず専門だが特殊アタッカーとしての道も開けた。
失った技としてはどくどく程度か。前述のみず技に受け出せる相手への有効打はほぼ完全に失った。
また、複合こそ異なるが新たなライバルとして同じく超火力みずアタッカーのウオノラゴンウオチルドンが登場。
マリルリも復帰しており、物理アタッカーとしては汎用性の乏しさがどうしても目につく。
なお、通常時の火力指数は特化した場合、アクアブレイク(34170)ハイドロポンプ(36960)で特殊型が上(いずれも特化計算)。
ただし新要素のダイマックスにより物理技もダイストリームにすることで、シザリガーを凌駕し、みず物理最大火力を発揮できるようになった。



特性考察 [編集]

すいほう
専用特性。ほのお半減、やけど無効、みずタイプの技の威力が2倍になるという強力な効果の3点セット。
みず技に限れば種族値の上では不可能な物理アタッカーとしての適性を強烈に高めてくれる。特殊技にも適用。
かたやぶりには貫通されるが高威力のほのお技を持つポケモンはほぼおらず、やけどを回復する効果もあるので問題にならない。
エースバーンのキョダイカキュウだけは致命傷を受けかねないので注意。
ちょすい
隠れ特性。みず技を無効化し回復できる。
悪い特性ではないのだが、元々半減であり、ねっとう対策にもすいほうでやけどを防げる為、あまり恩恵を受ける盤面が多くない。
とはいえ第八世代で超火力物理アタッカーとしてウオノラゴンが登場しており、前世代よりは役立つ盤面も出てきた。
ただしこちらからウオノラゴンへの有効打もほぼ皆無であり、種族値の都合上、耐久型として運用する場合に採用圏内となる程度。
トレースされるとみず技が通らなくなるので注意。なお、ダイストリームに受け出すと天候変化まで無効に出来る。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
<すいほう>
命中効果解説
アクアブレイク85(127)
<255>
100防御↓20%タイプ一致技。性能安定。すいほうで威力倍増。
追加効果が発生すれば更に高威力が期待できる。
たきのぼり80(120)
<240>
100怯み20%タイプ一致技。トリパで怯みを狙うなら。
きゅうけつ80(120)100HP吸収1/2タイプ一致技。高耐久と相性のよい回復効果付き。
補正有A108振りでH244ナッシー、H252カラマネロをそれぞれ確1。
とびかかる80(120)100攻撃↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。後続にも活きる。
はいよるいちげき70(105)90特攻↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。
どくづき80100毒30%等倍すいほうアクアブレイク>2倍どくづき。
きゅうけつorとびかかる採用時には、草・フェアリーand水・フェアリーピンポイント。
かみくだく80100防御↓20%こちらもどくづき同様の理由で、草・ゴーストor水・ゴーストピンポイント。
特殊技タイプ威力
<すいほう>
命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)
<330>
80タイプ一致技。高威力命中不安。
ねっとう80(120)
<240>
100火傷30%タイプ一致技。耐久型向き。物理アタッカー対策に。
なみのり90(135)
<270>
100タイプ一致技。ねっとうよりわずかに高威力。命中安定。
むしのさざめき90(135)100特防↓10%タイプ一致技。みがわり貫通。
まとわりつく20(30)100拘束ダメタイプ一致技。耐久型向き。味方のどくどくとあわせて。
ギガドレイン75100HP吸収1/2対水・地。ちょすいよびみず持ちにも。
ふぶき11070凍り10%対草・飛行・ドラゴン。
れいとうビーム90100凍り10%同上。命中安定。
こごえるかぜ5595素早さ↓100%ダブルのS調整はこちらで。
ミラーコート100優先度-5高い特殊耐久を活かして倍返し。
変化技タイプ命中解説
なかまづくり100ダブル用。相方をすいほうにして炎技や火傷に強くしたり、水ポケモンを強化したりする。
ワイドガード-ダブル用。味方の使う全体攻撃技もノーダメージにできる。
ねばねばネット-後続にも活きる妨害技だが飛行タイプやふゆうには効果なし。
みずびたし100虫技の通りが良くなるが、水技の通りが悪くなる。
パワーシェア-自身よりA/C実数値が高い相手を弱体化しつつ火力増強。耐久型向き。
たくわえる-防御・特防を補強。
あまごい-水技を更に補強。天候の上書きにも。
ねむる-回復技。カゴのみやねごととあわせて。
ねごと-催眠技対策。ねむるとあわせて。
みがわり-補助技対策や、味方のどくどくとのコンボに。
アクアリング-回復ソース。耐久型向き。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)
<420>
天候:雨一致技にしてすいほう適用技。雨で2発目から威力1.5倍。
雨のもとでは威力630となり、等倍水技>4倍他技。
なので、基本的には優秀な一貫性と威力を活かして水技でごり押しする。
耐久型への役割破壊としてハイドロポンプとアクアブレイクの両立もあり。
なみのり
ねっとう
アクアブレイク
たきのぼり
ダイビング
130(195)
<390>
ダイワームむしのさざめき
とびかかる
きゅうけつ
130(195)相手:C↓一致技。水が通らない相手への選択肢。追加効果が特殊との撃ち合いで生きる。
ダイアイスふぶき140天候:霰ドラゴン。水との補完に優れるが雨を止ませてしまう。
ダイマックス前提ならふぶき推奨。
れいとうビーム130
こごえるかぜ110
ダイソウゲンギガドレイン130場:GFみず。水無効のトリトドンヌオーガマゲロゲなどに。
追加効果が高耐久に嬉しい。敵のくさの便乗に注意。
ダイウォール変化技-まもる相手のダイマックスによる猛攻をしのぐ場合に。
+  使用率・採用率の低い技

すばやさ調整 [編集]

特性の関係上A252振りが基本なので、S調整をするならHを削る例が多い。

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ゆうかん [編集]

最遅(実値42)
トリックルーム下前提の場合。
4振り20族より1だけ速いので、トリックルーム下になると最遅でも基本的に20族よりは速く動けない。

いじっぱり [編集]

無振り(実値62)
相手より後に動くのが前提なら耐久が最もできるS無振りでもよい。
特にミラーコートを使う場合は速い必要がなくHが要求されるのでこの調整が好ましい。
Sに振らない分、Hに252振ることができ、これによってHは実値175と16n-1に調整される(固定ダメージ最小)。
特に何も考えない場合はこの調整で全く問題ない。
最遅ギルガルドの58より速いので、これ以下にするなら個体値調整orゆうかんを選択。
個体値調整でS実値57にしておけば、ギルガルドより確実に後に動きつつ、
それでいて実値62と比べて無振り40族と無振りトリトドン以外に抜かれない。
76振り(実値72)
4振り50族抜き。特にマリルリラッキーを意識する場合。
しかしマリルリは先制技を持ち、ラッキーはS無振りは少ないため、無駄になる事が多い。
Hに回せる努力値を削るため、耐久が下がるのも難点。無振りに比べてH実値が10減少。
164振り(実値83)
4振り61族(バンギラス)抜き=12振り60族(ギルガルドガオガエンなど)抜き。
抜くことによって意義があるポケモンが多いが、それと引き換えにH実値はS無振りより21も減少してしまう。
ミラーコートは使いにくくなるので、こだわりハチマキ等でアクアブレイクをメインに攻める場合はこちら。
236振り(実値92)
4振り70族抜き。この近辺はパルシェンなど素早さが求められるポケモンが多いので、S4振りというのは少なく、
あまりこの調整に価値を感じないことも多いかもしれない。
252振り(実値94)
236振りに加え準速ドサイドンや無振り70族抜き抜き調整ができる。
しかしHは32減ってしまい、耐久力は大きく落ちる。

ようき [編集]

最速(実値103)
準速50族や4振り80族(フシギバナトゲキッスなど)を抜ける。
無振りや最遅が多いので意表はつけ、上をとれる相手は格段に増える。
それと引き換えに火力も耐久力も落ちるため、いじっぱりとは別物と考えた方がよい。
}}}

型考察 [編集]

物理アタッカー型 [編集]

特性:すいほう
性格:いじっぱり/ゆうかん(トリル用)
努力値:A252 S調整 残りH
持ち物:こだわりハチマキ/オボンのみ/とつげきチョッキ/しんぴのしずく/たべのこし
確定技:アクアブレイク
優先技:きゅうけつorとびかかる/ミラーコート
選択技:ねばねばネット/ねっとう/かみくだく/どくづき/れいとうビームorふぶき

すいほうにより強化される高火力アクアブレイクをメインに据えた物理アタッカー型。

特性は技威力の上昇なのでステータス依存のイカサマや混乱自傷に強い点と、物理アタッカーの苦手な火傷にならないのが特長。
しかし強化されるのは水技のみ。元々の攻撃種族値の低さも相俟って、サブウェポンは威力・範囲共に期待できない。
半減アクアブレイク>等倍きゅうけつのため、水半減相手でもアクアブレイクが最大火力であることも少なくない。
そのため、水半減のドラゴン・草・水や水無効のちょすい・よびみずを呼びやすい。
毒技と虫技は覚えるので草タイプへの有効打はあるが、ドラゴンと水の相手は厳しい。
パルシェンギャラドス等に起点化されやすいので注意。

特殊に対してはミラーコートがあるので、水技が通らない相手でも悪以外は耐えて返せる。
特殊耐久は非常に高くタイプ一致10まんボルトでも確定で耐える。

持ち物考察 [編集]

しんぴのしずく
デメリット無しでメインウェポンを強化できる。
アクアブレイクで本来乱1のH振りバンギラスを確1で落とせるほか、様々な場面で確定数が変わり、ダイストリームも無難に強化できる。
なかまづくりやワイドガードなど、ダブル用の優秀な技を持つため技固定を避けたい時に。
いのちのたま
技固定を避けた上で、少しでも火力を上げるなら。高耐久とは相性が悪い。
こだわりハチマキ
小回りは効かなくなるものの、基本的にアクアブレイクを連打するためあまりデメリットは気にならない。
アクアブレイクが通る相手には最も効果が見込めるが、物理水が受けられる相手で止まってしまうのが難点。
とはいえH振りウォッシュロトム程度ならアクアブレイクで高乱2になるほどの火力は確保できる。
ダイマックス時は無効になるのが玉に瑕。
とつげきチョッキ
素の特防の高さもあって、最低限の火力を保持したまま特殊アタッカーにめっぽう強くなる。
オボンのみ
確定数をずらすために。HP4n調整を忘れずに。

特殊アタッカー型 [編集]

特性:すいほう
性格:ひかえめ/れいせい(トリル用)
努力値:HC252 B4
持ち物:こだわりメガネ/とつげきチョッキ
確定技:ハイドロポンプ/れいとうビーム
選択技:むしのさざめき/ふぶき/なみのりorねっとう/ミラーコート

メインウェポンをアクアブレイク→ハイドロポンプにすることで、水技の火力を更に引き上げる型。
いかくで火力を下げられず、ゴツゴツメットやB振り等の相手にも安定してダメージを与え続けることができる。
一方で特攻自体は低い為、水技以外の火力は下がる。

特殊型のためとつげきチョッキ持ちに弱くなってしまうとはいえ、ADチョッキマンムーに関してはこだわりメガネなみのりで確一にできる。

サポート兼物理受け型 [編集]

特性:すいほう/ちょすい
性格:ずぶとい
努力値:H252 B204 S52
持ち物:たべのこし/カゴのみ/ヨロギのみ/ゴツゴツメット
確定技:ねっとう/リフレクター/てっぺき
選択技:ねばねばネット/アクアリング/しんぴのまもり/みがわり

優秀な耐性と、みず専門アタッカーの印象を活かした物理受け型。
ヒードラン、ランドロス、ドリュウズ、マンムーなどを受けられるが、地面ポケによく搭載される岩技には注意。
ヨロギのみを持つと岩技搭載地面ポケモン相手に生き残って積みやすくなるため選択肢に追加。

主に居座りを前提とした運用になる。
物理耐久を伸ばすことで、ミミッキュ対策のドリュウズ、砂パエースのドリュウズなど常に一定数いるドリュウズの対策にもなる。
強みはアタッカーオニシズクモが苦手とするギャラドス、ミミッキュを狩ること。珠ミミッキュも受かる。
初手はリフレクターを選択し先に6段階積んで要塞化する。
要塞化の後で熱湯で火傷を引いて耐久力アップ。

素早さはカバルドン抜き抜き。カゴのみがあれば欠伸対策になる。技で対策するなら、身代わりか神秘の守りで欠伸を防ぐことを推奨。HBカバルドンなら2ターン続けて熱湯で飛ばせる。ふき飛ばしやステロを防げないため過信は禁物。

オニシズクモの耐久指数
B26425 D26600

比較するシャワーズの配分と耐久指数
H252 B252 D4
B29155 D27492

オニシズクモの優れている点
地面技半減で繰り出せる。
草技等倍、ナットレイ、ギャラドスのパワーウィップ程度なら確定3発で受かる。


相性考察 [編集]

ドリュウズなどの鋼/地面
ジバコイルなどの電気/鋼
すいほうの炎半減込みで互いに弱点となるタイプを半減以下に抑えられる。
特にジバコイルと組むと、ゴースト・悪以外を半減以下にできる。
ただし、地面や格闘タイプは岩技の所持率が高いので、受け出しする際は注意が必要。

対オニシズクモ [編集]

注意すべき点
専用特性すいほうにより強化される水技が強力。物理アタッカーでありながら火傷無効。
種族値自体は防御寄りで、特殊耐久が非常に高い。ミラーコートで倍返しも可能。
鋼タイプとの相性補完に優れ、ダブルではなかまづくり等でサポートに回ることも。
対策方法
火力はすいほうありきのため、水技に耐性があるポケモンなら比較的優位に立てる。
いえきやスキルスワップ等で特性を無効化するのも手。
ナットレイフシギバナ
サブウェポンの虫・毒技も等倍以下に抑えられる。
ギャラドス
いかくで弱体化させて起点化も狙える。
トリトドンドクロッグ
特性により水技を無効化でき、後続の鋼にも強い。
特防が高くミラーコートを覚えるため、悪以外の特殊アタッカーは注意が必要。

外部リンク [編集]