ラッキー - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

ラッキー [編集]

No.113 タイプ:ノーマル
通常特性:しぜんかいふく(手持ちに戻ると状態異常が治る)
     てんのめぐみ(技の追加効果発生率が2倍になる)
隠れ特性:いやしのこころ(味方の状態異常が毎ターン1/3の確率で回復。自身は適用されずダブル以上専用)
体重  :34.6kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
専用道具:ラッキーパンチ(急所ランクが+2される)
進化前後HP攻撃防御特攻特防素早合計備考
ラッキー250553510550450しぜんかいふく/てんのめぐみ/いやしのこころ
17167524しんかのきせき無振り
33183556しんかのきせきBD252振り
ハピナス25510107513555540しぜんかいふく/てんのめぐみ/いやしのこころ

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)かくとう
いまひとつ(1/2)---
いまひとつ(1/4)---
こうかなしゴースト

初代出身の単ノーマルポケモン。
合計種族値は450と控えめだが特防に特化した配分で、進化前であるためしんかのきせきにより更に強化される。
しんかのきせきを持たせた場合の特殊耐久は、進化後のハピナスを上回り全ポケモン中ぶっちぎりの1位。特防特化させると、超火力で知られるこだわりメガネ+C特化カイオーガの雨下しおふきでも4割削れないほど。
さらに高速再生を習得し、弱点の少なさもあって、能力変化等がない限り通常の特殊攻撃で突破することは不可能と言える。特殊アタッカー全てが役割対象となる、特殊受けの代表格のポケモン。
一方の防御種族値は5と最低レベルだが、その高いHPのおかげで、物理耐久も補正+252振りでHPに振ったカバルドン以上程度にはなる。
さらには耐久型の天敵・どくどくに対してもしぜんかいふくで擬似的な耐性を持っている。
以上の点から、受けループの核として今日まで磐石の地位を築いている。

難点はなんといってもその火力の無さ。第八世代ではどくどく、カウンターが剥奪され、更に火力不足が顕著に。
最低限の特殊火力を出せるハピナスと違い、ダメージソースはほぼ完全にちきゅうなげに依存することになるため、ゴースト相手には為す術が無く、高速再生持ちにも弱い。遂行速度の遅さから起点にされやすく、積みエースに非常に脆い。
よって一般的な構築には採用しづらく、長大なサイクルを前提としたいわゆる受けループ構築での採用が基本となる。
火力には期待出来ないが、追加効果が優秀でてんのめぐみと相性が良いトライアタックを再習得した。
でんじは、ステルスロック、サイドチェンジなど、ダブルにおけるサポーターとしての運用も可能である。

第八世代においては、はたきおとすの習得者が激減し、持ち物に依存する受けポケモンであるラッキーにとっては追い風である。
反面、Zクリスタル、メガストーンの廃止でトリックやすりかえの採用率が上がった点は向かい風。

新要素のダイマックスは一撃必殺無効を目当てにする場合以外はまず切ることは無く、その目的でもみがわりで十分。
搭載してなかった場合でもラッキーを温存するなら裏に交代し、役割を遂行済みなら捨てる方が選択肢として有益。
万一ダイマックスを切らざるをえなくなったとしても、攻撃技がちきゅうなげのみの場合ダイナックルとなるため、火力には全く期待できず、追加効果の攻撃上昇も無意味である。

性質上、ちょうはつ持ちのゴースト全般には何もできなくなるため、以下の相手には特に注意。

HPと防御に差がありすぎるため、防御に努力値を振るか振らないかで物理耐久指数が倍以上に変化する。
振らない場合、きせき込みでも無振りサーナイト以下の耐久しかないため、どの型でも必ずBに振るようにしたい。

ちょうはつを覚えるゴースト
ゲンガーヤミラミサマヨールミカルゲヨノワールユキメノコブルンゲルシャンデラミミッキュズガドーンデスバーンレイスポス(・バドレックス黒馬)

進化前のピンプクの考察はハピナスのページを参照。



特性考察 [編集]

しぜんかいふく
サイクル戦に導入されやすく状態異常技を誘いやすいので好相性。
猛毒のような致命的な状態異常にもリカバリーが利くため、シングルでは基本的にこちらを推奨。
いやしのこころが不安定と考え、サイクル戦を想定して動くならダブルでも候補になる。
てんのめぐみ
ハピナスと違い特殊技主体で攻めるタイプではないので優先度は低い。
回避型のような居座る型であれば視野に入る。
トライアタックがレコード技に追加されたため両立可能に。ただし、火力は物足りないのでハピナスで十分だろう。
いやしのこころ
隠れ特性。自身には効果がなく、ダブルバトル専用。
相手にはでんじはで麻痺を撒きつつ、味方の状態異常をケアすることができる。
ただし、発動確率はターン終了毎に1/3なので確実性には欠ける。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果天の恵み解説
トライアタック80(120)100火傷or麻痺or
凍り20%
40%タイプ一致技だが、火力が低すぎるので追加効果頼り。
今作はどくどくが無くなり、相手に他の状態異常を与えるリスクが減った。
アシストパワー20〜100--能力上昇で威力上昇。めいそうを積み切れば威力260。
積み技やじゃくてんほけん、味方からのバトンタッチとあわせて。
かえんほうしゃ90100火傷10%20%ナットレイギルガルドに。最低限の火力しか出ない。
サイコキネシス90100特防↓10%20%呼びやすいゲンガーに。
シャドーボール80100特防↓20%40%ゴーストに。てんのめぐみなら追加効果も。
こごえるかぜ5595素早さ↓
100%
100%サポート用。
物理技タイプ威力命中効果天の恵み解説
ちきゅうなげ100ラッキーのメインウェポン。
ゴースト以外に一貫するが、回復技持ちはこの技だけでは突破不可。
いわなだれ7590怯み30%60%怯み狙い。
変化技タイプ命中解説
タマゴうみ-高速回復技。ラッキーの要。相手にダイマックスをされても等倍程度ならタマゴうみ連打で凌ぐこともできる。
でんじは90素早さダウンの妨害技。無効タイプ・特性に注意。
ステルスロック-サポート用。高い流し性能とあわせて。
ちいさくなる-ハマれば凶悪だが、対策も増えた。ダイマックス技は必中なので使いにくくなった。
めいそう-特攻・特防を強化。
みがわり-状態異常や一撃必殺の対策に。すりぬけに注意。
サイドチェンジ-ダブル用。圧倒的耐久で味方を守る。
アロマセラピー-居座り型における即効の毒回復。ダブルの相方は勿論、引っ込んでいる味方の状態異常も治る。
てだすけ-ダブル用。味方の火力を補助。自分で殴るよりはダメージを出しやすいか。
まるくなる-防御上昇。性能だけ見ると凡庸だが最大PP64。PP切れも視野に入る長期戦において無類の強さを誇る。
うたう55命中不安。みがわり貫通。後攻で打ちたい。

ダイマックス技考察 [編集]

仕様上ダイマックスとの相性は良くない。ダイマックスするとしたらダイウォールを交えて相手のダイマックスをやり過ごす目的で使うのがメイン。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイウォール変化技-まもる状態事実上これがメイン。相手のダイマックスを枯らす。
ダイバーンかえんほうしゃ130天候:晴れ対天候パ。主に相手の天候の妨害。
ダイナックルちきゅうなげ75味方:A↑使う意味はない。
ダイサイコサイコキネシス130場:PF相手のフィールドの塗り替えか。
アシストパワー
ダイホロウシャドーボール130相手:B↓ゴースト。だが火力は低い。

型考察 [編集]

サイクル型 [編集]

性格:ずぶとい
特性:しぜんかいふく
努力値:BD252orHB252ベースで調整
持ち物:しんかのきせき
確定技:タマゴうみ/ちきゅうなげ
優先技:ステルスロック/でんじは
選択技:シャドーボール/かえんほうしゃ/みがわり/アロマセラピー/めいそう/うたう

第七世代で主流だったしんかのきせきラッキーの型。
特殊受けとして受けループ系のパーティに導入し、サイクルを回す。
全ポケモン最大級の特殊耐久力はさすがに硬く、受けループ系のパーティでなくとも一匹で特殊受けを担うことができる。
ハピナスと比べると、B・Dがハピナスより高い分、はたきおとすに弱くなり火力も乏しい。
HBベースは役割対象の不意の物理技やサイコショックを重く見るなら。

第八世代ではどくどく没収により、猛毒を入れてひたすらタマゴうみを連打する戦法が不可能に。
遂行速度が一気に低下したとともに、現環境に跋扈するゴーストが厳しくなってしまった。
カウンターも没収され、物理アタッカーに対する奇襲策も失ってしまった。
それに伴い、呼びやすい積みエースを牽制しつつ後続へのサポートにもなるでんじは、サイクル戦のダメージレースを制するためのステルスロックの重要度は上がっている。

ちいさくなる回避型 [編集]

性格:ずぶといorおくびょう
特性:しぜんかいふく(推奨)/てんのめぐみ
努力値:BS252
持ち物:しんかのきせき
確定技:ちいさくなる/タマゴうみ/みがわり/ちきゅうなげorかえんほうしゃ

第六世代まで主流だったラッキーの型。
第八世代ではダイマックス技が必中のため、この型の運用は厳しくなった。
どくどくを覚えられなくなり、ダメージソースがほぼちきゅうなげ一択になったが、環境にゴーストが多い点も辛い。

基本の技構成は、ちきゅうなげorかえんほうしゃ/ちいさくなる/タマゴうみ/みがわり。

ちきゅうなげ
みがわりに強い。
かえんほうしゃ
ダメージ効率は劣るが、あらゆる相手にダメージを与えられて火傷も狙える。
かえんほうしゃの場合はてんのめぐみも視野に入る。
てんのめぐみを選択しても、しぜんかいふくが主流なので、それほど状態異常は呼ばない。

【ダブル】ガードシェア要塞型 [編集]

性格:ずぶとい
特性:しぜんかいふくorいやしのこころ
努力値:BD252orHB252
持ち物:しんかのきせき
確定技:タマゴうみ/ちいさくなる/ちきゅうなげ
優先技:まるくなるorみがわり
変化技:サイドチェンジ/ねむる

高防御でガードシェアを覚えるツボツボと組み、ラッキーの耐久を底上げして要塞化する型。
具体的にはラッキー側B特化(実数値62)+B特化ツボツボ(実数値310)からのガードシェア=ラッキーのB実数値が186まで底上げされる。
そこにしんかのきせきの補正まで加わるため、HP振りも合わせた実質合計耐久指数はBDともに驚異の10万近い数値になる。

この状態になると遂行速度の早い積み技がない限り物理・特殊とも事実上突破不可能となる。
ガードシェア後の相方はラッキーに高いBDを分け与える影響で耐久が下がるため、ほぼ使い捨てとなるが、それを補って余りある規格外の耐久を得られる。
強化してもらったあとはちいさくなるで回避率を上げてさらに突破を困難にし、ちきゅうなげでじわじわ削っていく。
が、ダイマックス技は必中なので、ちいさくなる以外の積み技の採用も有りか。

ガードシェアが成功さえすれば相手に突破を許す状況は極めて限られるが、こちらも遂行速度が遅いためPP切れになりやすい。
PP40のまるくなるがあればPP切れ合戦でもほぼ負けなくなり、物理耐久もさらに高まる。
耐久ポケモンや、他の型が苦手とするギルガルドなどのゴーストとかち合っても、最終的に相手が悪あがきで自滅することになる。
一撃必殺、状態異常への保険としてみがわりも優先度が高い。

状態異常対策にはアロマセラピーがあるが、PP5と少ないのが不安点。よりPPが多いリフレッシュは第8世代では削除されている。
味方用には特性のいやしのこころで代用できる。
素眠りも余裕の耐久なのでねむるも採用価値がある。

ガードシェアはランク変化ではないため、クリアスモッグやくろいきりを受けても戻らない。
ただし、型のコンセプト上ちょうはつ・ほえる・ほろびのうたで詰む。裏選出やプレイングでしっかり対策しておきたい。
また、ガードシェアを吸われるこのゆびとまれ・いかりのこなも苦手。


対ラッキー [編集]

注意すべき点
しんかのきせきにより、ハピナスを超える耐久力を持つ。
ちいさくなるとみがわりを積まれると突破は困難になる。
TODの概念がなくなったことで時間切れで逃げることも不可能に。
また、状態異常もしぜんかいふくで治ってしまう。
ちきゅうなげの存在により受けポケモンとしては遂行速度が速い。
ダブルでツボツボなどからガードシェアを受けると驚異的な耐久になり、一撃技でもない限り突破は不可能に。
互いに有効打がない状態に持ち込まれるとPP切れだけでなく、持ち時間切れにも追い込まれる可能性がある。
そのためギルガルドなどゴーストタイプでも十分な対策にはならず、わるあがきや時間切れで負ける可能性が大きい。
対策方法
剣盾ではどくどく、カウンターを没収されているため火力のなさが致命的な欠点。積みの起点にしてしまえる。
ゴーストタイプ相手にはダメージソースもほぼない。物理アタッカーならなおよし。主な物理ゴーストアタッカーはギルガルドミミッキュなど。
持ち物はしんかのきせきでほぼ確定しているため、すりかえやトリック、はたきおとすが特に有効。
ハピナスより火力・素早さが低く、型は少ないので、対策しやすいといえばしやすい。
とはいえしんかのきせきなしでも並の特殊受けを軽く上回る耐久なので、容易に機能停止とはならない。
火力が低く変化技主体なのでちょうはつやこだわりトリックも非常に有効。
一撃必殺技も有用だが、外れるリスクがあるのと身代わりを張られるとほぼ無意味になる点には注意。
ダブルのガードシェア型はちょうはつで展開阻止。ほろびのうたやほえるで流すのも有効。
ラッキーにみがわりがなければ、一撃技に賭けるのも有効な突破手段となる。
件の型においてラッキー側は基本行動が決まっているためPP合戦だけでなく時間切れにも強い。持ち時間切れに追い込まれる場合もあるため、長考は厳禁。
その他としてはハピナスの対策を参照。

外部リンク [編集]