トリトドン - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

トリトドン [編集]

No.423 タイプ:みず/じめん
通常特性:ねんちゃく(持ち物を奪われない)
     よびみず(みずタイプの技を受けた時、その技を無効化し特攻を1段階上げる。
          ダブルバトルで、自分以外のポケモンが使った単体対象のみずタイプの技の攻撃対象を自分にする。)
隠れ特性:すなのちから(天気が「すなあらし」の時にじめん、いわ、はがねタイプの技の威力が1.3倍になる・すなあらしのダメージを受けない)
体重  :29.9kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
水/地HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性くさむすびの威力
トリトドン1118368928239475ねんちゃく/よびみず/すなのちから60
ヌオー958585656535430しめりけ/ちょすい/てんねん80
ナマズン1107873767160468どんかん/きけんよち/うるおいボディ40
ガマゲロゲ1059575857574509すいすい/どくしゅ/ちょすい80
ラグラージ10011090859060535げきりゅう/しめりけ80

ばつぐん(4倍)くさ
ばつぐん(2倍)---
いまひとつ(1/2)ほのお/どく/いわ/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなしでんき

特性「よびみず」の場合、みず無効
フリーズドライで4倍


弱点がくさ(とフリーズドライ)のみのみず×じめん複合の一角。
このタイプとしては唯一よびみずを持つことからダブルバトルにおいて雨パ対策や、みず弱点の相棒として採用される。
単体性能に目を向けると特殊方面がやや高めの数値を持ち、高いHPと合わせ特殊耐久はなかなかのもの。
物理技も可能だが、よびみずの追加効果を生かす為にも特殊アタッカーとして育てられる事が多い。
ガマゲロゲヌオーはみず無効特性で被るものの、特性により特殊アタッカーの道も開けるトリトドンならば差別化は容易。
そうでなくとも前者は高速再生がねむるのみ、後者には特殊耐久で差をつけており、意識せずともあまり問題は無い。

第八世代ではハイドロポンプを新規習得、過去作では教え技や遺伝技だっただいちのちから、おきみやげが自力習得に。
一方どくどく、じわれが習得不能となり、素の状態での半端な火力から起点にされやすくなった。

新要素のダイマックスは、一致技でそれぞれ火力・特殊耐久を補強。
自身はみずを無効化できるために雨にするリスクも小さく、単純にHPが倍増することで物理耐久も一時的に向上する。
いわ技も習得することで、一応すなのちからを能動的に発動できるなど、利点は多い。
ただし4倍弱点があること、鈍足をカバーする手段が無いこと、初動の火力が控えめなことから抜きエースとしては物足りない。
逆に相手にダイマックスされると強引に押し切られ、役割を果たせなくなりやすい。
カウンター、ミラーコートもHPが倍増した相手には一矢報いるに留まり、仕様変更はやや逆風気味。

環境面に目を向けると、新たに登場したパッチラゴンウオノラゴンの強力な抜きエースの一致技を無効にできる点が優秀。
どちらも対策を怠ると全抜きがありえる相手なのもあり、1体で対策を終えられる点は嬉しい。ただしこの点については前述した同タイプの2種族も同様。
禁止級伝説が解禁されるルールであればカイオーガを受けることも可能とあり、ダブル適性と合わせ更なる活躍が期待出来る。

ちなみにガラル地方のトリトドン(と、カラナクシ)は全て水色(ひがしのうみ)個体で、桃色(にしのうみ)を入手するには過去作から送る必要がある。

ランクマで使用できないまとわりつく型はノートにあります。



特性考察 [編集]

ねんちゃく
はたきおとす、トリック(すりかえ)対策。ただし、はたきおとすの威力上昇は常時受けることに。
耐久型の種族値をしており、居座ることも多いので相性自体は悪くない。
第八世代でメガストーン、Zクリスタルが廃止され、それらの技の採用率も高まってはいる。
ただ、耐久型の場合は耐性が増えるよびみずが優先されやすく、採用率はいまいち。
元々種族値と習得技だけで安定させられるのもあり、敢えて必要となる盤面は少ないか。
新技のふしょくガスも無効化できる。
よびみず
みず技を引き寄せ、更に無効化+特攻上昇。等倍が無効になるのは大きく、基本的にはこれ。
ダブルでは相方をみず技から守ることも可能。ただし、相方が相手に撃ったみず技も引き受けてしまうので注意。
また、なみのり、だくりゅうといった全体攻撃は引き寄せられない。その場合も無効+特攻上昇はしっかり発動する。
第八世代ではねらいうち、スクリューおびれといった技を引き寄せられない効果が増加。
優秀な特性ではあるが、トレースに弱い点も忘れずに。特にポリゴン2は難攻不落の要塞になってしまう。
すなのちから
隠れ特性。砂嵐状態ではじめん、いわ技が強化。はがね技は覚えない。
ダイロックで攻撃させながら発動可能になったので、第七世代までよりは格段に使いやすい。
ただし素の火力があまり高くなく、トリトドンの役割に合っているとは言い難い。
意表を突くにしても雨+ダイストリームのほうが火力指数が高く、あまり選択されない。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力砂の力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)-80-タイプ一致技。命中不安定。
なみのり90(135)-100-タイプ一致技。ダブルでは周囲全体攻撃。
だくりゅう90(135)-85命中↓30%タイプ一致技。追加効果が優秀だが命中不安。ダブルでは相手2体攻撃。
ねっとう80(120)-100火傷30%タイプ一致技。追加効果が優秀だが、あくびとの相性は悪い。
だいちのちから90(135)175100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。
れいとうビーム90-100凍り10%対草・ドラゴン。一致技との相性補完に優れる。
ふぶき110-70凍り10%霰やダイマックスとあわせて。
こごえるかぜ55-95素早↓100%主にダブル向け。追加効果が優秀。
ヘドロウェーブ95-100毒10%対草。ウォッシュロトムやフェアリーにも。ダブルでは周囲全体攻撃。
ヘドロばくだん90-100毒30%ダブルで単体攻撃したい場合か、追加効果狙いで。
クリアスモッグ50-必中能力変化解除積み技対策・起点化回避に。
ミラーコート--100優先度-5特殊技を倍返し。チョッキとあわせて。悪には無効。
物理技タイプ威力砂の力命中効果解説
じしん100(150)195100-タイプ一致技。ダブルでは周囲全体攻撃。
グラスフィールドにより威力半減するため、現環境では需要低下。
じならし60(90)117100素早↓100%タイプ一致技。周囲全体のすばやさを下げる。ダブル向け。
たきのぼり80(120)-100怯み20%タイプ一致技。トリックルーム下でないと怯みは狙いにくい。
アクアブレイクは覚えない。
ストーンエッジ10013080急所ランク+1地面技との相性補完に優れる。
いわなだれ759790怯み30%同上。トリルなら怯みを狙える。ダブル向け。
カウンター--100優先度-5物理技を倍返し。ゴーストには無効。
変化技タイプ命中備考
じこさいせい-回復技。耐久性能の向上に。
あくび-流し技。起点作りに。
おきみやげ100自主退場し相手を弱体化。起点作りや起点回避に。
ねむる-状態異常も含め全回復。カゴのみとあわせて。
たくわえる-防御・特防を補強。3回まで使用可能。
ドわすれ-特防を大きく強化。
のろい-攻撃と防御を強化。元々遅いためS低下のデメリットは気にならない。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨一致技。雨で2発目から威力1.5倍。
相手の水技の威力も上がるがよびみずなら問題なし。
なみのり130(195)
だくりゅう
ねっとう
たきのぼり
ダイアースじしん130(195)味方:D↑一致技。特殊耐久をさらに高める。
だいちのちから
ダイアシッドヘドロウェーブ90味方:C↑くさフェアリー。威力は低めだが特殊型での火力補強に利用できる。
ヘドロばくだん
クリアスモッグ75
ダイアイスふぶき140天候:霰くさドラゴン。水技との補完に優れるが霰を呼ぶ点がマイナス。
れいとうビーム130
こごえるかぜ110
ダイロックストーンエッジ130天候:砂嵐むしひこうすなのちからの発動手段としても。
いわなだれ
がんせきふうじ110
げんしのちから
ダイウォール変化技-まもる相手の猛攻を耐え凌ぐ盾として。
+  使用率・採用率の低い技

HP調整 [編集]

その種族値から耐久に振る場面が多くなるが、HP種族値が高いためHPに振り切るのは効率が悪い。
調整をして残りをBDCSに振り分ける選択肢もある。

252振り(実値218)
耐久値が最も高くなるが先述の通り効率は悪め。
単純に耐久力だけを求める場合の選択肢。
172振り(実値208)
16nでたべのこしの回復効率最大(13回復)。
たべのこしを持たせる場合で且つ耐久を重視する場合の選択肢。
164振り(実値207)
16n-1で定数ダメージを抑えられる。
たべのこしを持たせない場合で且つ耐久を重視する場合の選択肢。
すなあらしは耐性上無効なのであられや火傷に。
44振り(実値192)
16nでたべのこしの回復効率最大(12回復)。
たべのこしを持たせる場合で且つ火力などを求める場合の選択肢。
36振り(実値191)
16n-1で定数ダメージを抑えられる。
たべのこしを持たせない場合で且つ火力などを求める場合の選択肢。

型考察 [編集]

特殊受け型 [編集]

特性:よびみず
性格:おだやか
努力値:HD252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/リンドのみ/きあいのタスキ
確定技:じこさいせい
攻撃技:なみのりorねっとう/だいちのちから/れいとうビーム/ヘドロウェーブorヘドロばくだんorクリアスモッグ/カウンター/ミラーコート
補助技:あくび

水・電気に強い特殊受け。
くさむすびの威力は60なので、でんきだまピカチュウのくさむすび程度なら低乱数2に抑えて受けきれる。
ドラパルトサザンドラなど、サブに草技を持たない特殊アタッカーは安定して受けられる。
ただしルンパッパタルップルのタイプ一致の草技や、強化アイテム持ちは無理なので注意。

フリーズドライが4倍なので、ラプラスは受からない。
Aキュウコンバイバニラなども注意。

素早さは無補正無振りで実数値59。個体値を26か27に抑えることで実数値57になり、最遅ギルガルド(実数値58)に後手を取れる。
性格補正を掛けてSを下げるとドヒドイデなどS35族に先手を取られるため、両刀にする場合を除き可能な限り個体値で調整したほうが良い。
↑最遅タイプ:ヌルのS実数値が57なので、実数値56にすれば後攻とんぼを許さず立ち回ることもできるようになる。無振り35族(ヌオードヒドイデなど)の実数値が55で、こいつらに対してギリギリ上取れるのも良い。
無補正無振りだいちのちからでH振りギルガルド(ブレード)を確1。

きあいのタスキを追加。受けだしで自己再生後、草技やフリーズドライを反射させることができる。タスキの使用率は上がっており警戒されやすいので注意。

物理受け型 [編集]

特性:よびみず
性格:ずぶとい
努力値:HB252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/ゴツゴツメット/リンドのみ/きあいのタスキ
確定技:じこさいせい
攻撃技:なみのりorねっとう/だいちのちから/れいとうビーム/ヘドロウェーブorヘドロばくだんorクリアスモッグ/カウンター/ミラーコート
補助技:あくび

数値上の耐久力は心許ないが、特殊受け型と異なりくさむすびによる奇襲は受けにくい。

メガシンカやZワザがない今世代では持ち物の縛りが減っているので、アタッカーにラムのみを持たせる機会が多い点に注意。

きあいのタスキを追加。受けだしで自己再生後、草技やフリーズドライを反射させることができる。タスキの使用率は上がっており警戒されやすいので注意。

特殊流し型 [編集]

特性:よびみず
性格:ひかえめorおだやかorずぶとい
努力値:BC252orDC252ベースでH調整
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:だいちのちから/なみのりorねっとう
優先技:れいとうビーム/ミラーコート
選択技:ヘドロウェーブorヘドロばくだんorクリアスモッグ/カウンター

とつげきチョッキで耐久力を補強して特殊との打ち合いを制する。
耐久に回す努力値をCに回せるため、流し際に相手にかけられる負担も大きくなるサイクル重視の型。
HP種族値が高いため、HよりもB・Dに振り分けたほうが硬くなる。

サブウェポン筆頭は補完に優れたれいとうビーム、フェアリーに刺さる毒技やチョッキと相性の良いミラーコートもあり、フルアタとは好相性。
誘いがちなちょうはつ持ちにも強い。
反面じこさいせいが使えず消耗するとそれきりになるため、交代読みの攻撃で早期にダメージレースを制したい。

型サンプル
性格 :ひかえめ
努力値:無補正A振りGヒヒダルマ@ハチマキのつららおとし耐え、残りC
技構成:ねっとう/れいとうビーム/ミラーコート/カウンター

フルアタ構成で努力値もCに多く振っているが、とつげきチョッキのおかけで耐久は確保できている。
どくどくやじこさいせい等、補助技を持っている印象が強いため、ちょうはつが来やすく、
1ターン行動回数を稼げることがあるのも利点。

最速タスキ型 [編集]

特性:よびみず
性格:おくびょう/ようき/むじゃき/せっかち
努力値:AS252またはCS252
持ち物:きあいのタスキ
確定技:カウンター/ミラーコート
攻撃技:ハイドロポンプorなみのり/だいちのちから/れいとうビームorふぶき/ヘドロウェーブorヘドロばくだん/じしん/いわなだれ/たきのぼり
補助技:あくび

タイプ一致草技はリンドのみを持っても耐えられないことが多いのでタスキで強引に耐えてカウンターまたはミラーコートで返す。
バンギラスといった重火力鈍足ポケモンに先手をとって地割れやたきのぼりのひるみを狙うことができる。

【ダブル】アタッカー基本型 [編集]

特性:よびみず
性格:ひかえめorれいせいorおだやか
努力値:BC252orDC252ベースでH調整
持ち物:3分の1回復実/たべのこし/オボンのみ/たつじんのおび/とつげきチョッキ/きあいのタスキ
確定技:だいちのちから/まもる
優先技:れいとうビームorこごえるかぜ
攻撃技:ねっとうorだくりゅうorなみのりorハイドロポンプ/クリアスモッグorヘドロばくだん
変化技:じこさいせい

よびみずを生かして対雨パ要員を目的に採用される基本型。
雨パ以外にもダブルでメジャーな威嚇持ち全般に地面・氷技で有利が取れ、パッチラゴンを始めとする対電気性能も持つ。
メタ性能だけでなく、貴重な単体地面技であるだいちのちからを一致で扱えるため、アタッカーとしても汎用性が高い。

雨パはルンパッパ軸以外なら一手に引き受けることができる。
水技はしおふき・なみのり・だくりゅうは引き寄せられないがダブル補正で威力が下がるので、高威力のしおふき以外が問題となることは少ない。
相方はガオガエンが威嚇で控えめな物理耐久を補強し、苦手な水技をトリトドンが吸い寄せることから相性が非常に良い。

水技は一致技だが、地面+氷で技範囲がほぼ完結しているため採用率は限られる。ドリュウズガオガエンに交代で受けられず一貫して弱点を突けるなどメリットもないわけではないが、処理を遅らせるためのじこさいせいが優先されやすい。


対トリトドン [編集]

注意すべき点
弱点が一つしかない優秀なタイプであり、耐久種族値も高い。
高速回復技のじこさいせいと、水技を無効にできるよびみずを持ち、まさに受けポケモンの優秀な点をいいとこどりしたような存在。
詰んで倒そうにもあくびの搭載率が高く、最悪後続の起点にされかねない。
攻撃技のラインナップもねっとうやミラーコート、だいちのちからなどが揃っているためちょうはつで止まりにくい。
対策方法
高火力の草技、フリーズドライ。くさむすびの場合は威力60にしかならないのでダイマックス要。
草タイプの中でもナットレイ等ならトリトドンの大抵の技を抑え込んで戦える。
タスキ持ちが増えたためカウンターやミラーコートでの奇襲に注意。
他、物理面の耐久力は然程でもないため、こだわりハチマキなどで強化した高威力の等倍技であれば難なく押しきれるだろう。

外部リンク [編集]