キングドラ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

キングドラ [編集]

No.230 タイプ:みず/ドラゴン
通常特性:すいすい(雨の時に素早さが2倍になる)
     スナイパー(攻撃が相手の急所に当たった際のダメージが2.25倍になる)
隠れ特性:しめりけ(じばく、だいばくはつ、ビックリヘッド、ミストバースト、ゆうばくを無効にする)
体重  :152.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
水/竜HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
キングドラ759595959585540すいすい/スナイパー/しめりけ
ウオノラゴン9090100708075505ちょすい/がんじょうあご/すなかき
すいすい水特殊HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
キングドラ759595959585540すいすい/スナイパー/しめりけ
オムスター70601251157055495すいすい/シェルアーマー/くだけるよろい
ガマゲロゲ1059575857574509すいすい/どくしゅ/ちょすい

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ドラゴン/フェアリー
いまひとつ(1/2)はがね
いまひとつ(1/4)ほのお/みず
こうかなし---

フリーズドライを受ける場合はばつぐん(4倍)


第二世代出身のみず×ドラゴン。互いに弱点を打ち消し合った平坦な耐性。
同複合はウオノラゴンパルキアのみ。どちらとも性能が割と異なるので差別化の意識はあまり必要無い。

種族値はHP以外はそこそこ高水準ながら、バランスよく配分された結果、やや中途半端な印象。
しかしすいすいにより高速となり、雨補正のかかるみず技、等倍範囲の広いドラゴン技で高い制圧力を誇る。
弱点の少なさと安定した耐久も相まって、特性の登場以来、雨パのエースとして定番のポケモン。

すいすい特殊アタッカーのイメージが強いが、りゅうのまいを用いた物理アタッカー、スナイパー+きあいだめの急所コンボ、
あくび・かなしばり等の搦め手による支援など、雨に頼らない戦法も採れる器用さを誇り、画一的な対策の無い柔軟性も持ち味のひとつ。

第八世代ではスケイルショット、クイックターンと優秀な新技を獲得。
みず物理の最大火力をアクアブレイクで僅かに更新、雨と相性が良くダイジェットにもなるぼうふうも新規習得した。
ダイマックスの追加で能動的に攻撃しながら雨を降らせることが可能になり、天候始動役に依存しない単独エースとしての採用も可能に。
失った技は廃止されためざめるパワー、クッション役以外の採用は稀などくどく程度。

総じて前世代に比べると技方面でも仕様面でもかなりの強化傾向にある。
懸念要素としてダイマックスで天候を奪われやすくなったこと、フリーズドライの習得者が増加したことには注意。

シードラの考察はノートにあります。



特性考察 [編集]

すいすい
雨パのエースとして活躍できる。
今作ではあめふらし以外にダイストリームで攻撃しながら発動が可能。
ダイマックス前提にはなるが、雨パのみならず単体での起用も現実的に。
発動すれば無補正でもS20で最速ドラパルト抜き。
スナイパー
きあいだめとピントレンズを合わせて急所狙いの戦法が可能。
上手く盤面を整えさえすれば、りゅうせいぐんの能力ダウンも無視して連発することが出来る。
しめりけ
隠れ特性。苦手なミストバーストを封じることはできるがピンポイント気味。
すいすいのような汎用性も、スナイパーのような爆発力もない。基本的に候補外。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-雨パなら必須のメインウェポン。命中不安。
なみのり90(135)100-威力命中安定。
だくりゅう90(135)85命中↓30%ダブルだと二体攻撃に。
りゅうせいぐん130(195)90特攻↓↓高威力で水技との相性補完にも優れる。
りゅうのはどう85(127)100-デメリット無しのドラゴン技。りゅうせいぐんとの両立もありうる。
れいとうビーム90100凍り10%水のサブウェポンでおなじみ。ただしキングドラは水+ドラゴン技で事足りる。
対フェアリー複合の草・飛行・ドラゴンや4倍ドラゴン等抜群範囲を広げたいなら。
ぼうふう11070混乱30%雨下で必中。ダイジェット素材にも。
クリアスモッグ50必中能力変化解除積み技対策。起点回避に。
鋼には効果無し。
ラスターカノン80100特防↓10%フェアリー対策。ただし威力的にはAキュウコンピンポイント。ダイスチルにも。
物理技タイプ威力命中効果解説
げきりん120(180)1002~3ターン行動固定
混乱
物理型でのメインウェポン。ドラゴンクロー、ドラゴンダイブは覚えない。
スケイルショット25(37)*2~590防御↓
素早さ↑
物理型でのメインウエポンその2。耐久は下がるが素早さをさらに上げられる。
たきのぼり80(120)100怯み20%一致技かつ相性補完。雨でげきりんと同威力。怯みも狙える。
アクアブレイク85(127)100防御↓20%一致技かつ相性補完。威力重視。
クイックターン60(90)100使用後交代一致技。水版とんぼがえり。上から撃ちやすい。
とびはねる8585溜め技
麻痺30%
物理型でのダイジェットに。相手のダイマックス技回避にも。
アイアンヘッド80100怯み30%対フェアリー。すいすいやりゅうのまいと合わせて怯みも狙える。
変化技タイプ命中解説
あくび-突破しづらい相手を流せる。ラムのみ等に注意。
りゅうのまい-火力と素早さを同時に上げられる。物理型では必須。
きあいだめ-ピントレンズを持たせることで100%急所に当たる。りゅうせいぐんをノーリスクで撃てる。
みがわり-状態異常技を防いだり、みがしばコンボをしたり、ヤタピのみを発動させたり。
かなしばり100みがわりと合わせて相手の有効打を封じることができる。
あまごい-ダイマックスを温存したい時に。やや技スペがきついか。

ダイマックス技考察 [編集]

ダイストリームによる能動的なすいすい発動。使いにくいドラゴン技のデメリット解消などキングドラとダイマックスの相性は良好。
AとCが同値なため物理・特殊の判断をさせにくいメリットもある。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイストリームハイドロポンプ140(210)天候:雨一致技。すいすいの始動と火力の底上げ。
ねっとう130(195)
なみのり
たきのぼり
ダイドラグーンりゅうせいぐん140(210)相手:A↓一致技。疑似的に物理耐久の上昇。
げきりん
りゅうのはどう130(195)
スケイルショット
ダイアイスれいとうビーム130天候:霰対草飛。一致技と範囲が被り雨との相性も最悪。
ダイアシッドクリアスモッグ75味方:C↑さらに特攻を上げられるが威力が低い。トドメを刺せるタイミングで。
ダイジェットぼうふう140味方:S↑くさ。さらなる素早さの上昇に。
とびはねる130
ダイスチルアイアンヘッド130味方:B↑対氷妖。物理耐久上昇。
ラスターカノン
ダイアタックはかいこうせん150相手:S↓ダイジェットで十分。
ギガインパクト
からげんき120
ダイウォール変化技-まもる状態相手のダイマックスターンを流す。

型考察 [編集]

すいすい特殊アタッカー型 [編集]

性格:ひかえめ/おくびょう
特性:すいすい
努力値:CS252 残りHorD(奇数調整orダウンロード対策)
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/ラムのみなど
確定技:ハイドロポンプ/りゅうせいぐん/ぼうふう
選択技:ラスターカノン/れいとうビーム/クイックターン/あくび/みがわり

ペリッパーニョロトノの雨展開から、高速+高火力で相手に大きな負担をかけるエース枠。
雨は自らダイマックスして降らせるのも可。
タイプ一致の水と竜、ダイジェットが打てて雨天時は必中なぼうふうはほぼ必須。
れいとうビームはダイマックス時だと雨をうち消してしまい特性が生かせないことがあり相性が悪いので優先度は低め。
くさタイプはひこう技、じめんタイプは‪水技、ドラゴンタイプはそのまま竜技を打てばいい。
トゲキッスも等倍水技で十分。ダイバーンで晴らされても鋼技で対処可能。

素早さ調整について
無補正20振り…最速ドラパルト抜き。ドラパルトの使用率が非常に高いため最低限このくらいは欲しい。
無補正36振り…+1最速ギャラドス抜き。雨さえ降っていればダイジェットされても先手が取れる。
無補正60振り…+1最速ゴリランダー抜き。スカーフゴリランダーを意識するなら。ただしゴリランダーはグラススライダーで先制される。
無補正148振り…+1最速サザンドラ抜き。スカーフサザンドラ意識なら。同時にスカーフウーラオスの相手もできる。
無補正164振り…+1最速リザードン抜き。ダイジェットされても先制が取れる。
おくびょう196振り…+1最速エースバーン抜き。襷エースバーンにダイジェットで巻き返されるのを防ぐ。
おくびょう228振り…+1最速ファイアロー抜き。ダブル前提なら。
おくびょう252振り…最速。ミラー意識。スカーフやダイジェット後の最速ドラパルトはどうやっても抜けない。
耐久調整について
HP36振り…A194ゴリランダーのフィールド込み鉢巻グラススライダー確定耐え
HP84振り…A177ゴリランダーのフィールド込みウッドハンマー確定耐え
HP124振り…A168エースバーンの一致威力130技確定耐え
HP156振り…ダイマックス時にA172ドラパルトのダイドラグーン(ドラゴンアロー)@いのちのたま 確定耐え

目安として。

持ち物考察 [編集]

いのちのたま
現在のキングドラはダイマックス前提で動くことも多くエースとしての突破力を手堅く補強できる。2020年8月現在所持率70%超え。
こだわりメガネ
ダイマックス時には効果がなくなってしまう。従来通り雨始動は別に任せてダイマックスせずに攻める場合に。
ラムのみ
でんじはを始めとするエースにとって面倒な状態異常を防げるが、火力不足に陥りやすい。

急所型 [編集]

特性:スナイパー
性格:おくびょうorひかえめ/ようきorいじっぱり
努力値:CS252/AS252ベースに調整
持ち物:ピントレンズ(するどいツメ)/いのちのたま
確定技:りゅうせいぐんorげきりんorスケイルショット/ぼうふうorとびはねる
優先技:ハイドロポンプorなみのりorアクアブレイクorたきのぼりorダイビング/きあいだめ
選択技:れいとうビーム/ラスターカノン/クリアスモッグ/みがわり/あくび

急所ランクを上げ、壁も能力変化も無視しながらスナイパーにより火力を出す型。りゅうせいぐんで最大火力を維持できるが、自身が中速なのが気がかり。
むしろ受け出される不利対面を突破する為の、ぼうふうダイジェットエースとしての面が強いか。またダイストリームを打てばダイマックス後に必中ぼうふうが実現。
積む余裕が無いなら自身はきあいだめを積まず、他ポケモンからバトンタッチで持ってくるという手もある。なお、きあいだめ・能力ダウン系反動技・スナイパーの3種が揃うのは現状キングドラのみ。
壁構築・ダイマックスによる積み構築が増えている第八世代では両者を同時に無視でき、ダイマックス対策のてんねん、クリアスモッグ、くろいきりでは急所ランクを無効化・解除できない為採用価値が高まっている。

天候始動役がいなくとも初手ダイストリームを警戒させやすく、他の急所使いよりもきあいだめを積みやすい。
りゅうせいぐん威力130×タイプ一致1.5倍×スナイパー急所2.25倍=438の数値を壁や能力補正無視で連発できることになる。
火力はなかなかのもので、H252ナットレイならりゅうせいぐんで確2にできる。
いい事ばかりでなく、きあいだめを積めないと実質持ち物なし同然になる弱点がある。そうした展開を見越すのならば、急所率が50%止まりになるもののピントレンズ以外の持ち物も一考。

ただし2021年1月現在ほぼ全ての個体がピントレンズを採用しており、前シーズンまで2~4%ほど(最盛期でスナイパー型全体の1/8弱?)存在した他の持ち物を持った個体は姿を消している。
これは冠の雪原以降、特殊アタッカー気質の高種族値ポケモンが多数解禁された流れで特殊受けポケモンが大幅増加したのを背景に、たとえいのちのたまを持ち急所率50%ぼうふうダイジェットを全て急所に当てたとしても突破できない場面が増えた為だと思われる。
特に一番破壊したい相手でありトップメタの天敵カプ・レヒレをD振りだと倒せないのは致命的。
パーティと要相談ではあるものの、役割破壊を狙う場合は持ち物を変えるより物理型へ差し替えるのが推奨されるか。

素早さ調整について(ダイジェット前提)
無補正28振り+1…最速ミミッキュ抜き。
無補正36振り+1…最速ウーラオス抜き。
無補正52振り+1…最速サンダー抜き。
無補正68振り+1…最速ウツロイド抜き。
無補正108振り+1…最速カミツルギアイアント抜き。
無補正164振り+1…最速エースバーン抜き。
無補正172振り+1…最速アーゴヨン抜き。
無補正228振り+1…最速130族抜き。
性格補正有り196振り+1…最速ドラパルト抜き。
性格補正有り252振り(最速)+1…最速フェローチェ抜き。

りゅうのまい物理型 [編集]

特性:すいすいorスナイパー
性格:いじっぱりorようき
努力値:AS252ベース
持ち物:ラムのみ/いのちのたま/きあいのタスキ
確定技:たきのぼりorアクアブレイク/げきりんorスケイルショット/りゅうのまい
優先技:とびはねる
選択技:あまごい/みがわり/あくび/クイックターン/アイアンヘッド

特殊型が有名なため、その裏をかいた物理積み型。
攻撃種族値は特攻種族値と同じであり、一致技だけで等倍以上を取れる範囲も広い。
自力or味方の雨ですいすいを発動させる型と違って繰り返し強化を図れるのが強みで、
上手く複数回積めれば突破力は雨パ特殊型を凌駕する。

素早さ調整目安
性格補正努力値実数値
(りゅうのまい)
素早さ目安
あり252振り150準速98族(サザンドラ)と同速
(225)準速スカーフ98属と同速
なし252振り137最速70族抜き
(205)最速135族と同速

草・電気が等倍の水タイプ、氷が等倍のドラゴンタイプ(フリーズドライは4倍)なので、他のドラゴンと積みのタイミングが異なる。
そのため差別化に悩む必要はない。
ただしサブウェポンのレパートリーは特殊型よりも狭く、一致技を両方半減する相手は突破しづらい。

げきりんを使う場合は、行動固定と混乱が仇になる事もある。後続でのカバーは欲しいところ。
ダイマックスでげきりんのデメリットを消すことができる。
スケイルショットなら行動固定は無くSも上がるが、威力が不安定なのとBが下がるのが難。

特性について
すいすい
雨パに導入する場合。場合に応じて、りゅうのまいでの単体起用とすいすいアタッカーを選ぶことができる。
スナイパー
24分の1ではあるが高火力が出せる。単体起用前提なら。
しめりけ
サポート要員のじばく・だいばくはつを無効化。発動は限定的だが成功時にターン稼ぎ・起点化の両方が可能。

クッション型 [編集]

性格:のんきorなまいき
特性:すいすい
努力値:H252 BorD252
持ち物:オボンのみ/たべのこし/フィラのみ
確定技:クイックターン/あくび
優先技:まもる
選択技:なみのりorねっとう/りゅうのはどう/れいとうビーム/かなしばり

ラグラージよろしくあくびとクイックターンを活かして催眠による起点作りと対面操作を狙う。
HPは並だがBDは95とそこそこ高く、特化すると弱点の少なさと相まってまずまず硬い。
4倍弱点が無く役割破壊されづらいこと、アタッカー型のイメージが強いため読まれづらく、強烈な選出誘導が狙える点がラグラージとの差別化要素。

耐久目安はHB特化の場合霊獣ランドロスの特化ダイアース(じしん)が54.3~64.2%のダメージ。
特殊面もD4振りで特化サンダーのダイサンダー(10まんボルト)で68.1~80.7%なのでどちらも一発は耐える。
対面ならあくび⇛まもるで確実に耐えながら眠らせることができ、後出しの場合もダイマックスターンを丸々消費させる程度の働きはできる。

Sは最遅でも81なので無振りバンギラスと同速。
ラグラージほど後攻クイックターンは決まりづらいので相手が居座った場合の後続の負担に注意。
また、水技にねっとうを採用した場合あくびの邪魔になることがあるので気になるならなみのり推奨。


対キングドラ [編集]

注意すべき点
あめふらしペリッパーニョロトノとのコンビによる雨からのすいすいで素早さを上げてくる。
ダイストリームで自分で雨を降らせてすいすいを発動させることもできる。
範囲の広い水技とドラゴン技、飛行技で等倍範囲が広い。なかでも火力補正アイテム+雨天候からのハイドロポンプは強力。
特殊型が多いイメージを逆手に取ったりゅうのまいからのげきりん、たきのぼりといった物理型も存在し積まれて手が出ない場合も。
雨パの弱体化もあり、スナイパー+きあいだめ+ピントレンズで急所を狙ってくる型もある。
今作ではさらにぼうふうを習得したため技範囲も広がった。
第八世代のキングドラは出てきただけで、ダイストリームを切ってくるか・積み技を使ってくるかの読み合いが発生する厄介なポケモンであり、無対策で読み違った場合そのまま全抜きされかねない。
対策方法
みず技への耐性
フェアリータイプ
弱点を突け、ドラゴン技も無効。
フリーズドライ持ち
4倍ダメージを与えられる。特にラプラスは水半減かつシェルアーマーもあり全型へ対応可能。
みずドラゴン技を両方半減以下にできるポケモン
カプ・レヒレナットレイマリルリエルフーンアシレーヌは水とドラゴン技を両方半減以下にできるので、ある程度選出を縛ることができるが、エルフーンはぼうふうによる強行突破に注意。
ヌケニンはぼうふうを習得したため受けられなくなった。

外部リンク [編集]