オニゴーリ - ポケモン対戦考察まとめWiki|前世代(ソード・シールド)

オニゴーリ [編集]

No.362 タイプ:こおり
通常特性:せいしんりょく(怯まない・特性いかくを無効化する)
     アイスボディ(天気が「あられ」の時、毎ターン終了時にHPを最大値の1/16ずつ回復する・あられのダメージを受けない)
隠れ特性:ムラっけ(毎ターン終了時にどれか1つの能力が2段階上がり、他のどれかの能力が1段階下がる)
体重  :256.5kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
ムラっけHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性特徴
オニゴーリ808080808080480せいしんりょく/アイスボディ/ムラっけムラっけ最高の耐久かつ最速、
フリーズドライ、一致ぜったいれいど
オクタン75105751057545480きゅうばん/スナイパー/ムラっけムラっけ最高の攻撃・特攻、豊富な攻撃技、
耐性優秀、一致ねっとう、連続技

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/かくとう/いわ/はがね
いまひとつ(1/2)こおり
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第三世代出身の単こおりタイプ。オール80という極めて平坦な種族値を持つ。
そのままでは何をさせても中途半端であり、元々こおりが耐性面は脆弱なのもあって採用されない。
しかしムラっけにより、場にいるだけで能力を上昇させることが可能な点が非常に大きな個性となる。
同特性にはオクタンが存在。あちらは両刀向けの種族値、非常に広い範囲をカバーする習得技が特徴。
こちらは素早さで大きく上を行き、またぜったいれいど無効、霰無効の耐性により差別化は互いに容易。
前作までは多少相手に左右されるものの、無限の勝ち筋を狙えるポケモンとして活躍したが、一方で雑なプレイングでも運による強行突破ができる点から多くのプレイヤーからヘイトを買っていた。

第八世代では命中率、回避率がムラっけの対象から外れ、命中率の低下を心配せずともよくなったが居座りづらくなった。
元々、特性の効果自体が完全に運に左右される為に安定はせず、時間稼ぎに特化させ、試行回数を稼いでカバーするのが基本。
連続技やすりぬけ、音技でみがわりを貫通されると前提が崩されてしまう。
元の種族値の半端さからムラっけ+まもる+みがわり+たべのこしの採用率が非常に高く、
初見でも何をしてくるか予測されやすい為、対策手段を持つ相手には何も出来ないまま崩されやすい。
反面、対策手段が無い相手には全抜きも現実的という非常に偏った性能を持っている。
この為、相手の選出を縛る性能も高い。オニゴーリ単体で全ての相手を対処するのでなく、編成全体で優位を取ることを意識したい。

新たにつららばり、つららおとしを習得。一致物理技の火力を更新し、前者は相手のみがわりを貫通して落とせる。
一方でどくどく、いかりのまえばは剥奪され、めざめるパワーは技ごと消滅。スリップダメージが弱体化し、上昇能力に左右される面が強くなった。
だいばくはつも失ったがじばくで代用可能。とはいえ元々居座るタイプのポケモンなので、自主退場したい盤面は多くないだろう。

メガシンカの廃止はあまり影響が無い。元々異なる運用がされており、通常のオニゴーリ自体の性能にはほぼ関係無いと言える。
ただし型の範囲が狭まったことは間違いなく、更にムラっけへ依存しやすくなった=型の予想がされやすくなった点には注意。
嵌った時の詰ませ性能は相変わらずだがまもる貫通+確定急所のウーラオス(特にれんげきのかたは連続技でみがわりまで貫通してくる)、
PP削りを兼ねた音技、ぶきみなじゅもんを持つGヤドキング等、新たな難敵も登場。
ダイマックスの起点にされやすくなった点も痛く、環境的な逆風が強いせいで採用率は振るわないのが実際のところ。

自身のダイマックスは強制交代、一撃必殺、みちづれ等を無効化できるがみがわり、ぜったいれいどが使えなくなる。
ムラっけを積んだ後の全抜きタイミングや、相手のダイマックスに対し時間を稼ぐのに使う形になるだろう。
素の技範囲が狭い為、追加効果狙いや打ち合いを制する為に使用することは少ない。



特性考察 [編集]

せいしんりょく
怯みを無効化。第八世代からいかくも無効化するようになった。
小細工抜きにアタッカーとして使うのは難しく、有用なサポート技もあまり習得しない。
何よりムラっけの存在が最大の差別化要素になるので、ダブルでもあまり採用はされない。
アイスボディ
霰が降っていると毎ターン終了時に体力が回復。せいしんりょく同様、素の性能が足りない。
最大5ターン(つめたいいわでも8ターン)の1/16の回復では、オニゴーリの耐久だと追いつかない。
ダイアイスで能動的に発動可能にはなったが、ムラっけを捨ててまで採用することは無いだろう。
ムラっけ
隠れ特性。毎ターンランダムに能力1つが2段階上昇、他の1つが1段階低下。
差別化要素として重要、かつ効果自体も不安定ながら優秀なので基本的にこれ。
上手く能力が上昇してくれなくともぜったいれいどやこおりのいぶきにより多少の誤魔化しが効く。
トレースには注意。元々遂行速度が遅く、相手に積む余裕を大きく与えてしまう。

技考察 [編集]

変化技タイプ命中解説
まもる-ムラっけ、たべのこしのターン稼ぎに。
みがわり-ターン稼ぎに。
かげぶんしん-どうしても回避を上げたいときに。1段階しか上がらないがムラっけで下がらない。
ちょうはつ100変化技対策。採用は稀。
特殊技タイプ威力命中効果解説
フリーズドライ70(105)100-タイプ一致技。威力は低いが水タイプにも抜群。
こおりのいぶき60(90)90急所100%タイプ一致技。確定急所により実質威力135。ムラっけでの特攻低下対策に。
ぜったいれいど-30一撃必殺火力面に依らない撃破技。
氷タイプとがんじょうには無効。
物理技タイプ威力命中効果解説
じしん100100-対炎・鋼。フリーズドライと合わせて全16タイプ中10タイプに抜群という驚異的な抜群範囲。
苦手なラプラスに対してもムラっけA上昇で突破、またはD上昇+ダイアースでの起点化が見込める。
アイアンヘッド80100怯み30%対氷。フリージオに対して唯一の打点
こおりのつぶて40(60)100-タイプ一致技。先制技。タスキ型で止め用に。
+  採用率の低い技

ダイマックス技考察 [編集]

ダイマックスするとみがわりが使えなくなるので注意。
無限戦術は成立しなくなってしまうが、単純にHP2倍&技の火力UPできるので攻撃や特攻が上がった場合の選択肢として。
ダイマックス前提で戦うなら技構成は 氷技/じしん/まもる/みがわり を推奨。
絶対零度は威力130の特殊ダイアイスになる。もう一方を物理技にして能力変化状況によって使い分けるのも一興。

ダイマックス技元にする技威力効果解説
ダイアイスふぶき140(210)天候:霰一致技。霰で遂行速度を高める。
アイスボディの発動にも。
つららおとし130(195)
つららばり
れいとうビーム
ぜったいれいど
フリーズドライ120(180)
ゆきなだれ110(165)
こおりのいぶき
こごえるかぜ
こおりのつぶて90(135)
ダイアースじしん130味方:D↑氷技との補完に優れる。特防上昇で少しでも生き残りやすくする。
ダイウォール変化技-まもる状態ダイマックス技を含むすべての技を防ぐ。
ムラっけの試行回数を稼ぐ際にも。
+  採用率の低い技

型考察 [編集]

ムラっけ型 [編集]

特性:ムラっけ
性格:おくびょう
努力値:S252 H16n+1調整 残りABCD
持ち物:たべのこし
確定技:まもる/みがわり/フリーズドライ
優先技:ぜったいれいど/じしん
選択技:こおりのいぶき/アイアンヘッド/かげぶんしん/ちょうはつ

自身より遅いポケモンを起点に、みがまもでムラっけの発動回数を重ね全抜きを狙う型。
麻痺撒きのポケモンとセットで採用するのが一般的。基本的に味方の麻痺撒き後に展開していく。

遅いポケモンを起点にしていく以上、起点範囲を増やすため最速がベース。
同速相手に突破されないように最速80族と同速を避けるS244振りは一考の余地がある。
みがわりとたべのこしを使う都合上、HPは16n+1調整。H44振りで実数値161、H172振りで実数値177になる。

まもる・みがわりは時間稼ぎによる能力向上を狙う上で確定。
水タイプにも抜群で通るフリーズドライも一致技では最も優先度が高い。
残る攻撃技としてはみがわりと合わせて試行回数を稼ぐことで不利な相手でも突破が狙えるぜったいれいどが第一選択。
次点で氷技との補完に優れ命中安定、かつ両刀化で能力上昇を無駄なく活かせるじしんが次点候補。
じしん採用時は本来苦手とするラプラスに対して非常に分の良い勝負が狙える点も優秀。

他の技候補は特攻が下がっても急所により一定の火力が狙えるこおりのいぶき、氷タイプへの打点であるアイアンヘッド、回避率をあげるかげぶんしん等。
ただし、いずれも汎用性では劣るため「まもる/みがわり/フリーズドライ/ぜったいれいどorじしん」という構成が8割近い採用率を占める。

きあいのタスキ型 [編集]

特性:ムラっけ
性格:むじゃき等
努力値:CS252ベースでA調整
持ち物:きあいのタスキ
確定技:こごえるかぜ/ぜったいれいど
優先技:ちょうはつ/じしん
選択技:こおりのつぶて/フリーズドライ/まもる/みがわり

主流である残飯オニゴーリを想定した強烈な選出誘導力と、まもる・みがわりの読み合いの発生を逆手に取った地雷型。
相手の深読みでまもみが読みの行動(ちょうはつ、積み技、交換などタスキを潰さない選択肢)を強制しやすく、行動回数を確保しやすい。

初手で繰り出して相手を撹乱しつつ、S操作のできるここごえるかぜをメインウェポンにし、自身のS確保と後続エースのサポートも兼ねる。
氷技と相性がよく、まもみが型において搭載率の低いじしんも有効な相手に打ち込みやすく優先したい。

突破の難しい耐久型相手にはちょうはつと、最低限ぜったいれいど2発の試行回数により51%の勝ち筋が残せる。
ムラっけの能力上昇も活かせる場合があるが、試行回数が稼げないのであくまでおまけ程度。

後続には残飯型が呼ぶ鋼タイプなどを起点にできるダイマックスエースなどを起用。
残飯型偽装ができるよう、がんせきふうじなどのS操作技搭載率の高いポケモン、場作りのできるポケモンがいるとより動きやすい。


対オニゴーリ [編集]

注意すべき点
ムラっけによる能力上昇が脅威。広範囲のフリーズドライ、確定急所のこおりのいぶきのほか、
耐久潰しのぜったいれいども覚えるため、長期戦では不利な状況を強いられてしまう。
対策方法
みがわり貫通のすりぬけや音技、連続攻撃技が優秀。また、後手でみがわりを壊し、先制技で倒すのも有効。
その他の対策としてはほえる・ほろびのうた・のろい等の流し技、必中のダイマックス技など。
トリックやはたきおとすでたべのこしを奪うのも効果的。
氷タイプなら氷技半減、ぜったいれいど無効耐性を持つため防御面で有利。
+  ムラっけ対策に有用なポケモン

外部リンク [編集]